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ヴィンゲゴー、ワウトが復帰! ヴィスマが出場メンバー&特別ジャージを発表|ツール・ド・フランス

6月29日に開幕するツール・ド・フランス2024に向け、要注目チームのひとつであるヴィスマ・リースアバイクが出場メンバーを発表した。6月20日に明らかとなった陣容では、個人総合3連覇がかかるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)やワウト・ファンアールト(ベルギー)の名が。両者とも春のレースで大けがを負ったが、ツールには間に合わせてきた。また、チームは特別デザインのジャージでツールを本番を駆けることも公表した。

ヴィンゲゴー「好成績を目指して戦える」

昨年、一昨年とツールを制したヴィンゲゴーは、4月のイツリア・バスクカントリーで激しい落車に見舞われ、複数箇所の骨折に加えて肺を傷めるなどの大けがを負った。ツールへの出場そのものが厳しいとの見方もあったが、この2カ月の間で急ピッチの調整。5月にはトレーニングを本格再開し、6月に入ってからはツールに出場予定のメンバーとともに高地キャンプを行っていることも明らかになっていた。

ヴィンゲゴーが戦線を離脱した当初、チームを率いるマルティン・ゼーマン氏は「100%の状態に戻らない限りツールには出場させない」と発言。しかし、先ごろには「戦える状態にあることが重要」とのコメントが聞かれ、ヴィンゲゴーのツール出場へのハードルが下がったとの見方が強まっていた。晴れてツールでの戦列復帰が決まり、ゼーマン氏は「準備としては決して理想的なものではなかった」としながらも、モチベーションが高く、レースができる状態にあることを示唆した。

ヴィンゲゴー本人も「好成績を目指して戦えるところまで戻ってきた」と自信を見せる。「家族とチームからの揺るぎないサポートに感謝している。力を合わせてここまで来ることができた」とも述べ、意欲を示した。

Team Visma | Lease a BikeのWebサイトより

ツール本番では、最大のライバルであるタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)、昨年までチームメートであったプリモシュ・ログリッチ(ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)、初出場初優勝を狙うレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)らとマイヨ・ジョーヌを争う。この“ビッグ4”がそろってスタートラインにつくことが濃厚となり、楽しみがグッと増してきている。

目標をスライドしてツールに挑むワウト

3月下旬のドワルズ・ドアー・フラーンデレンで落車し大けがを負ったワウトは、5月のツアー・オブ・ノルウェーで復帰。万全ではないながらも、2ステージで上位フィニッシュし、地力をアピールしていた。

その段階からツール出場が噂されていたが、正式に参戦を表明。今季はパリ五輪を最大目標に、グランツール路線はジロ・デ・イタリアを走る予定だったが、前述の怪我によってレーススケジュールの大幅変更を余儀なくされていた。

Team Visma | Lease a BikeのWebサイトより

出場に際し、「今はツール・ド・フランスが本当に楽しみ。当初の計画にはなかったが、ここ数週間で調子が上がったことでツール出場を意識するようになった。チームからの同意も得られ、本番ではヨナスとともに上位を目指したい。チームのために目標へ向かっていきたい」とワウト。ゼーマン氏も「心身のダメージからの回復ぶりは、チャンピオンにふさわしいものだった。アスリートとしての品格とリーダーシップの資質はチームにとってプラスになる」とこちらも前向きだ。

ルネサンスに敬意を表したブルー基調のジャージでツールへ

今年のツールはイタリア・フィレンツェで開幕。ルネサンスの中心として栄えた同地から旅が始まるにあたり、ヴィスマ・リースアバイクはレース時に着用する特別ジャージを公開した。

そのデザインはブルーを基調とし、ルネサンスへの敬意を表したものとなっている。本来着用するジャージはイエロー基調のため、ツールではマイヨ・ジョーヌとの混同を避けて特別ジャージをこれまでも着用してきた。

選手たちが跨るバイクもフレームカラーがブルーになり、いつもとは違ったイメージのヴィスマ・リースアバイクの姿がツールで見られることとなる。

ヴィスマ・リースアバイク ツール・ド・フランス2024出場メンバー

3月のパリ~ニースを制し、先日はクリテリウム・デュ・ドーフィネで個人総合2位に入ったマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ)や、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ覇者のセップ・クス(アメリカ)が順当にメンバー入り。ヨーロッパ王者のクリストフ・ラポルト(フランス)は、ジロこそ体調不良で途中リタイアとなったが、状態を上げてツールに臨む。山岳アシストとして強力なウィルコ・ケルデルマン(オランダ)、平地・山岳問わずいぶし銀の走りを見せるティス・ベノート(ベルギー)とヤン・トラトニク(スロベニア)も重要なピースとなる。

ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)
ワウト・ファンアールト(ベルギー)
マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ)
セップ・クス(アメリカ)
ティス・ベノート(ベルギー)
ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)
クリストフ・ラポルト(フランス)
ヤン・トラトニク(スロベニア)

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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