貝好きが食べずに死ねない、JR中央線沿線で絶品貝料理が味わえる3軒
buono 編集部
- 2017年05月30日
「肉好き」や「野菜好き」、「魚好き」は大手を振ってアピールする人が多いが、なぜか「貝好き」というのはまだまだマイナーな風潮がある。本当の貝好きというのは、刺身も焼きも鮨もすべて貝を食べたいと願うほどで、若干の偏愛感があるからだろうか。そんな貝好きのお腹も心も満たしてくれる、人気貝専門店の絶対に食べておきたい貝料理を紹介しよう。
新宿「はまぐり」
貝汁ほとばしる魅惑の揚げギョーザ
「貝好き」を名乗るからには、一度は行っておきたい新宿の『はまぐり』。こちらの創業は1972年。おそらく、日本で初めてできた貝料理専門店ではないかと二代目店主の越後谷広明さんは言う。
『はまぐり』では、お通しから〆まで、すべての料理に貝を使う。中でも越後谷さんのおすすめは、オーダーごとに包んで揚げる「小柱揚げギョーザ(1690円)」だ。こんがりキツネ色に揚がった皮の中にはたっぷりの小柱が入っており、つなぎにホタテのすり身を使うのがポイントだ。お土産に持ち帰ることも可能だが、やはり揚げたての美味しさに勝るものはない。
【DATA】
●はまぐり
住所/東京都新宿区新宿3-8-4
電話/03-3354-9018
営業時間/17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日/日・祝日
中野「貝や しるひ」
貝愛が生みだす絶品創作貝料理
貝料理店と聞いて、まず誰もが思い浮かぶのは和食だが、中野の「しるひ」に行けばその固定概念は覆される。例えば、クセのある北寄貝にアンチョビを効かせイタリアン風に仕立てた「北寄貝のアンチョビバター オーブン焼き(850円)」など、気をてらうのではなく、あくまで食材としての貝の持ち味を様々な形で引き出す、というのが大前提。
「貝は食用だけでも300種類あると言われています。その味の伸びしろを探りながら料理を考えるのが本当に楽しいですね」と語る、店主の暮沼さんご夫妻。全身から貝への愛がほとばしる料理人の真摯な思いを味わう時、それは貝の魅力を改めて「知る日」になるかもしれない。
【DATA】
●貝や しるひ(かいやしるひ)
住所/東京都中野区新井1-2-11 1F
電話/03-5942-9461
営業時間/18:00~24:00
定休日/水曜
四ツ谷「かいのみ」
豪快な貝の旨味と痛快な地酒飲み放題
大人の美食家が夜な夜な集う東京・四谷。そのド真ん中で人気を博している『かいのみ』の名物「豪快蒸し(2480円)」は、その名に偽りはなく、ダイナミックに貝の美味が堪能できる。3〜4種類の貝に地酒をふりかけ、缶の中で約10分ほど蒸し焼きにする。たったそれだけだが、貝から出る出汁と酒が相まって滋味深くなったカキ、優しい甘みが引き出されたホタテなど、蒸し上げることで貝それぞれの旨味が引き出され、個性の違いを五感で楽しむことができるのだ。
また、100種類以上もの酒が「セルフ飲み放題(120分/2000円~)」で満喫できるので、貝の産地と同じ土地の地酒をマリアージュさせてみるのもおつな楽しみ方だ。貝好きも左党も呑み込む桃源郷には、豪快かつ痛快な悦びが待っている。
【DATA】
●かいのみ
住所/東京都新宿区四谷1-19-16 第一上野ビル2F
TEL/03-5341-4567
営業時間/16:00~23:30(L.O.22:30)
定休日/日・祝日
https://kainomi.lifeart-navi.com/
SHARE
PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。