コーヒーのファーストウェーブ、セカンドウェーブはいつだったのか?
buono 編集部
- 2018年11月20日
ブルーボトルコーヒーの上陸とともに、「サードウェーブ」が日本でも一気にブーム化した。豆にこだわり、一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹れてくれるコーヒー店の増加やそのお店を目当てに長蛇の列をなしたことも見慣れてきたのではないでしょうか。
さて、サードウェーブというからには、ファーストウェーブとセカンドウェーブもあるはず。一世を風靡したスターバックスなどのシアトル系がセカンドウェーブだろうな……というのは想像がつくが、ファーストウェーブはいつ頃だったのかパッと答えられる人はそう多くなさそうだ。そこで、時代とともに移り変わってきたコーヒーのムーブメントをご紹介しよう。
「ファーストウェーブ」は19世紀後半から
19世紀後半から1960年代、流通の発達によってコーヒーは安価になり、大量生産・大量消費され、一般大衆の飲み物としてポピュラーな存在に。反面、粗悪品も多く、味もイマイチなのが当たり前の時代だった。そして、日本人の加藤サルトリ博士が発明したインスタントコーヒーによりコーヒー事業は大きく変化する。日本では1969年4月にUCC上島珈琲の創業者・上島忠雄氏が立ち上げたプロジェクトにより缶コーヒーが登場。翌年の大阪万博で話題となった。
シアトル系が大ブームとなった「セカンドウェーブ」
1960~90年代に起こった深煎りブーム。1971年にスターバックスがアメリカ・シアトルで開業し、タリーズなどのいわゆる「シアトル系」のコーヒーチェーンが人気を博す。高品質の豆を深煎りし、カフェオレやアレンジコーヒーが流行り、人気コーヒーチェーンのカップを片手に歩く姿がファッションアイコンとなった。1996年8月にはスターバックス日本第一号が銀座にオープン。ドリップコーヒーだけではなく、エスプレッソをベースとしたラテなどが人気を博し、コーヒー好きのすそ野がさらに広がった。
作り手が見える豆を求める「サードウェーブ」
そして、作り手の見える豆を求め、その個性を引き出すことを大切にするサードウェーブがやってきたのが1990年代後半。これまでコーヒーの銘柄は国で表示され、数種類の豆をブレンドしていたが、サードウェーブでは単一種の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用するシングルオリジンがもっとも重視されている。2015年にはブルーボトルコーヒーが日本に上陸。一号店が清住白河だったことも話題を呼んだ。
ライフスタイルや文化にも大きく影響を与えてきたコーヒーのムーヴメント。身近な存在なだけに、過去から現在まで振り返ってみると、その時代の背景もみえてきて面白い。
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buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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