新進気鋭のシェフが神楽坂に集結!今、注目すべき3つの名店
buono 編集部
- 2019年09月16日
飲食店の競争率の高さゆえ、実力派のシェフがひしめく神楽坂。その中でも、グルマンからひときわ熱い視線を集めるシェフが腕をふるう3つの名店をご紹介。趣向を凝らした一皿ひと皿が織りなす極上のひとときを、どうぞ。
“食”への好奇心を刺激する秘密の隠れ家
『SECRETO』
スペイン語で“秘密”を意味する店名そのままに、住宅街に紛れ込むように佇む『SECRETO(セクレト)』。料理はドリンクのペアリング込みのおまかせコース(全13~14品、1万6000円。2018年4月より金額改訂)のみで、実際に目にするまでは「すべて秘密」。劇場を思わせるスタイリッシュな店内で、19時より一斉にスタートする。
写真の「ウニ・キャビア・カニ」をはじめ、オーナーシェフの薮中章禎さんがフレンチや分子ガストロノミーの技法を駆使して繰り出す料理は、どれも食材の持ち味を生かした創造性あふれるもの。
凍らせたフォアグラのテリーヌを削りかけるスペシャリテの「フォアグラフレンチトースト」(写真)など、目の前で料理を仕上げる演出も楽しい。2018年春にはコースが一新され、以降は今回とは違うメニューが登場するとのこと。今からワクワクが止まらない。
●薮中章禎 シェフ
飲食店を営む両親の元に生まれ、18歳から料理の道へ。フランス料理を学んでいた際に出合った『エル・ブジ』の料理に衝撃を受け、『エル・ブジ』、『タパスモラキュラーバー』等を経て、料理人歴25年目を迎える2017年に自身の店をオープンした。
【DATA】
SECRETO
住所/東京都新宿区二十騎町2-23ランピオンイゴー1F 102
電話/03-6265-3664
営業時間/19:00~22:00 ※一斉スタート
定休日/月曜 ※完全予約制
和のエッセンス香るカジュアルフレンチ
『bisous神楽坂』
確かな味と遊び心いっぱいの演出で神楽坂のフレンチに新風を吹き込む『bisous(ビズ)神楽坂』。オーナーシェフの村田敏範さんが正統派フレンチに“和”のエッセンスをきかせて作り上げる見目麗しい料理が、肩の凝らない雰囲気で楽しめる。
〆サバからヒントを得たという写真の「静岡県真サバのマリネ」や、「黒毛和牛煮込みと鰻の蒲焼のパイ包み仕立て」など、フランス料理と日本料理のマリアージュはどれも絶妙!
そんな料理を引き立てる器の多くは、シェフ自ら全国各地の窯元へ足を運んで選んだもの。例えば、写真のディナーコース(2980円~)のアミューズは有田焼のカラフルな球体の三段重に盛り付けられている。器との組み合わせの妙にも、ぜひ注目を。
●村田敏範 シェフ
静岡県生まれ。『ポール・ボキューズ』をはじめ数々の星付き店等で修行を重ね、2014年12月に同店をオープン。正統派フレンチをベースに作られる料理のほとんどにはレシピが存在せず、その日仕入れた食材を見ながらコースの構成を考える時間が何よりも楽しい。
【DATA】
bisous神楽坂
住所/東京都新宿区神楽坂5-43-2 Roji神楽坂2F
電話/03-3267-1337
営業時間/11:30~14:00、18:00~22:00
定休日/月曜
伝説のグランメゾンの味を伝える邸宅レストラン
『SOMBREUIL』
『SOMBREUIL(ソンブレイユ)』は、かつて麹町に店を構えた伝説のグランメゾン『エメ・ヴィベール』で総料理長を務めた若月稔章さんが2017年にオープンした邸宅レストラン。店名の由来となったバラ“ソンブレイユ”などの草木が彩る広大な庭園に面したメインダイニングは、ウェディング会場にもぴったりのゆったりとした空間。このほか個室も充実している。
料理はプリフィクススタイルのコースメニューで、ランチ6000円~、ディナー10000円~(各税・サービス別)。写真は赤ワインベースのソースでいただくメインの「蝦夷鹿のパイ包み焼」。
こちらは盛り付けも美しい「鴨のフォアグラのコンフィ 黒いちじくのチャツネ」。伝統を重んじ、真摯に食材と向き合う若月シェフの料理を選りすぐりのワインとともに口にすれば、フランス料理のおいしさ、素晴らしさに改めて感じ入ってしまうはず。
●若月稔章 シェフ
25歳で渡仏し、当時三ツ星の『エスペランス』など数々の名店で研鑽を積む。2014年まで総料理長を務めた『エメ・ヴィベール』では7年連続二ツ星を獲得。2017年に『ソンブルイユ』エグゼクティブシェフに就任する。
【DATA】
SOMBREUIL
住所/東京都千代田区富士見1-8-12
電話/03-5212-4121(11:00~19:00)
営業時間/11:30~15:30(L.O.14:00)、18:00~23:00(L.O.20:30)
定休日/火曜(祝日の場合は営業)※完全予約制
味、見た目、雰囲気、そのすべてにシェフの個性が光る3つのお店は、足を運ばずにはいられない魅力に満ちている。記憶に残る一皿との出合いに胸躍らせて、いざ神楽坂へ。
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。