包丁の種類と扱い方とは?プロに教わる正しい選び方・使い方・手入れの仕方を学ぶ

buono 編集部
- 2020年07月29日
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包丁の種類
包丁には大きく分けて和包丁と洋包丁があり、それぞれに用途に合わせた種類がある。ここでは和包丁・洋包丁それぞれの主なものを紹介しよう。これらの専門性に秀でた包丁たちの中から、家庭でも扱いやすいものを『つば家』にセレクトしてもらった。自分の用途に合わせて、購入の参考にしてほしい。
和包丁
柳刃
刺身用。柵を1回で引き切るには長さが必要。抵抗を少なくするため刃は細い。7~8寸(21~24cm)程度。刺身の柵を一度に切り分けるなら、24cmくらいあった方が◎。カドが立った刺身を引くなら絶対に手に入れたい1本だ。
家庭でも扱いやすい、「つば屋」のおすすめはこれ!
全国的に有名な堺の名鍛冶屋が打った青二鋼を、堺で腕の立つ研ぎ師が研ぎ上げた逸品。
青ニ鋼 上 柳刃
サイズ/ 24cm
鋼材/青二鋼
割込材/軟鉄
柄/朴木栗型
口輪/水牛
出刃
魚や鶏、とくに骨を切る際に使用。骨の硬さに勝るためは、厚みと重みが必要。釣りなどで大物を扱うのでなく、家庭で買ってきた魚をさばく程度なら、5寸(15cm)くらいが適当だ。
家庭でも扱いやすい、「つば屋」のおすすめはこれ!
堺の職人たちの技が結集した出刃。魚のプロたちにも人気のある商品。
青ニ鋼 上 出刃
サイズ/ 15cm
鋼材/青二鋼
割込材/軟鉄
柄/朴木栗型
口輪/水牛
薄刃
野菜を切るための片刃の包丁。関東は四角、関西は鎌型。桂むきに適している。あえて家庭で使うなら、6寸5分(19.5cm)くらいのものが使いこなしやすい。野菜をトントン切る打ち込みやすさを実感できるだろう。
家庭でも扱いやすい、「つば屋」のおすすめはこれ!
角はそれぞれ面がとってあり、肌触りも質感も抜群によい。繊細な野菜料理にぜひ使いたい。
青ニ鋼 上 薄刃
サイズ/ 19.5cm
鋼材/青二鋼
割込材/軟鉄
柄/朴木栗型
口輪/水牛
菜切り
野菜用。薄刃と違い両刃なので、野菜がまっすぐ切れ、一般の人でも扱いやすい。
小出刃
出刃を小さくした包丁で、魚の骨などを切る。刃は9~10cm程度と短い。
蛸引き
柳刃と同様の刺身用。先が四角いのが特徴で、関東型の刺身包丁と言えばコレ。
鰻裂き
鰻専用。関東は背開き、関西は腹開きのため、形が異なる。写真は関東用。
洋包丁
牛刀
海外ではシェフナイフとも呼ばれ、肉や野菜など、様々な食材に使用する。家庭用では21cmで充分。プロは品数を多く作るので長めのものを使うが、家では必要ない。洋包丁を買うなら間違いなくこの1本から。
家庭でも扱いやすい、「つば屋」のおすすめはこれ!
全国屈指の技術を持つ鍛冶屋による一丁。家庭で使いやすく、かつプロも満足の最高の品だ。
モリブデン鋼
本焼 牛刀
サイズ/ 21cm
鋼材/モリブデン
バナジウム鋼
割込材/なし
柄/パッカー材
口輪/合わせ
筋引き
肉の筋や脂を取り除く成形用。刃が細いので、肉や脂がこびりつきづらい。家庭ではそれほど大きなブロック肉を切ることはないので、21㎝くらいが使いやすい。
家庭でも扱いやすい、「つば屋」のおすすめはこれ!
鍛造包丁の本場、堺の包丁職人により細く繊細に研ぎ澄まされた洋包丁。抵抗の少ない細身の刃で肉の成形もスムーズにこなす。刃持ちの良さは抜群。
モリブデン鋼
本焼 細身筋引
サイズ/ 21cm
鋼材/モリブデン
バナジウム鋼
割込材/なし
柄/パッカー材
口輪/合わせ
ペティ
万能包丁の小型版。フルーツや野菜など、ちょこっと使いに力を発揮。果物などには12cmで、長くても15cm程度。短ければ短いほど、牛刀とも使い分けができる。
家庭でも扱いやすい、「つば屋」のおすすめはこれ!
気軽に使える小さな万能包丁。果物だけでなくさまざまな用途で活躍する。錆びにくいのも◎。
モリブデン鋼
本焼 ペティ
サイズ/ 12cm
鋼材/モリブデン
バナジウム鋼
割込材/なし
柄/パッカー材
口輪/合わせ
骨透き
主に鶏の骨切りや骨から肉をはがすために使用。出刃と同様、厚みと重みがある。
パン切り
波型の刃先がパンの表面にひっかかり滑らず切れる。細い刃はパンを潰さない。
カーヴィング
鉄板専用。先が丸いのは、手首を返すだけで切れるため。刃は約20cmが主流。
サーモンスライサー
筋引きとほぼ同形だが先が丸い。くぼみが脂をキャッチし、べたつかずに切れる。
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PROFILE

buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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