【最強道具レビュー】料理好きなら必携の「ゼスターグレーター」
buono 編集部
- 2020年09月02日
圧倒的なおろし性能が料理に差を生む
「料理はオトコのプレゼン力」。buonoは料理を通じて、すべての男性が痛快な自己主張をしてほしいと願っている。だからこそ、ツールに求めるのは、デザインや知名度ではなく、どれだけ調理を豊かなものにしてくれるか、そして食に対しての意識までをも変える力を持っているか、という部分。で、このマイクロプレイン社の「プレミアムシリーズ ゼスターグレーター」の話をするわけである。
ひと際目を惹くのは長いステンレス部だ。たとえばチーズをここに沿わせて動かすことで、すりおろすことができる。これが、実にスムーズな動きなのだ。なめらかさは、無数の凸部が対象物を砕いているのではなく、切っているから。つまり一つひとつの凸部が極小の刃物であるということ。その効能はすりおろす際のなめらかさに留まらない。仕上がったチーズを見れば、一目瞭然。まるでカンナで削ったかつお節の如く、薄い膜のようにおろされていることに気が付くだろう。こうしてすりおろしたチーズはふわっとした食感を生み、また風味も際立つ。このグレーターはチーズをおろす行為を心地良くし、さらには食材を活かすポテンシャルを備えている。
パスタの仕上げにチーズを振り掛けて提供したい。そんな時こそ、ゼスターグレーターの出番。ゲストの前で流れるようにチーズをおろし、柳の葉のようなチーズが舞い落ちれば、プレゼンの結果は自ずと知れるはずだ。チーズだけにとどまらず、ゆずやくるみ、アーモンドにレモンピール、ショウガ……。このグレーターが受け止める食材は幅広い。仕上げまでをも楽しむ調理の強い味方として、手にすべき1本と言えるだろう。
おろしあがりが別格である秘密
料理人、料理家、フーディーたちの間で人気が沸騰しているマイクロプレインだが、その支持理由はすりあがりに他ならない。下の写真で見比べてみるとわかりやすい。一般的なおろし器でチーズをするとダマ状で粗さにもばらつきがあるチーズの粉となるのに対し、マイクロプレインのゼスターグレーターはきめ細かな仕上がりとなる。さらによく見ると、粉ではなく、削り節のような平面になっている点が特徴的。このおろしあがりが風味を立てる。
特有のおろしあがりを生み出すのはこの刃だ。棘や凹凸で削るのではなく、細かく立ち上げた一つひとつの突起がまるで刃物のように加工されている。
この薄くカンナで削られたような仕上がりになることで、料理の味と香りが数段上に引き上げられる。熱のあるものにかけると、おろし金で削るよりも断然溶けやすいので、料理との馴染みも良い。
チーズだけでなく、例えばショウガは繊維も切りながらおろせるので、新たな食味を生み出すことができる。
グレーターの刃と同様に持ち手にもこだわりが感じられる。緩やかなカーブは手に馴染み、すりおろす動作を安定したものとする。エンド部に穴があるため、フック等で吊るせる仕様も嬉しい。
成り立ちは大工用品からだった
大工用品からスタートしたマイクロプレインがキッチン用品を生み出したのは、あるカナダ人の主婦がオレンジの皮を、マイクロプレインの木工用ヤスリですってみたことに始まる。ただのミーハーアイテムではなく、職人達が認めた道具を起源としている部分からも、その高性能さが窺えるだろう。
木工などで削る際に使われていた構造を、ほぼそのままに調理道具へと変換したのである。
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料理家のロー・タチバナさんも劇的推薦!
「どうもこんにちは。悪魔のレシピシリーズでブイブイ言わせているような気がするロー・タチバナです。ゼスターグレーターはもうずっと何年も愛用しているアイテムで、もう手放せないですね。特に僕が究極のパスタだと押し売りしている“チーズとバターのパスタ”を作る時には必須。コレで削ると、味のまとまりが段違いなんですよ」と、ローさんも太鼓判。ここではそんな必殺パスタレシピも紹介しよう。
「チーズとバターのパスタ」の作り方
「とにかく、超シンプルにして、一番旨い。昔はデコラティブな盛り付け、複雑な味にすればプロっぽい、なんて思っていた時期もありましたが、今はシンプルなものをいかにきちんとバランスさせられるか、ということにこだわっています。このパスタはその奇跡のバランスを割と簡単に作れるのでオススメですよ」と、ローさん。
【材料(1人分)】
バター…20g
パルミジャーノ・レッジャーノ(グラナパダーノでもOK)…15g
スパゲッティーニ…100g
塩…2つまみ
パスタの茹で汁…大さじ1
黒コショウ…適量
【作り方】
1 ボウルにバターを入れ、さらにパルミジャーノをグレーターで削り入れておく。
2 鍋にたっぷりの水を張り、塩(分量外)を加えて沸騰させる。パスタを入れたら、表示時間より1分早く引き上げて湯切りをする。
3 パスタが熱々のうちに1のボウルに入れ、塩1つまみと茹で汁を加えてバターとチーズを溶かしながらかき混ぜる。器に盛ったらコショウを挽き、塩1つまみ、追いパルミジャーノ(分量外)をあしらって完成。
レシピ考案者はこちら!
ロー・タチバナさん
様々な食に関するメディアやイベントなどをプロデュースする傍ら、趣味の料理研究が高じて、2019年に著書「悪魔のレシピ(枻出版社)」発刊とともに料理研究家としての活動もスタートし、少し、いやかなり毒っ気のある独特な語り口と独自路線の料理で一躍人気に。短期間に著書が5冊まで増えたが、本人は「アイディアはそんなタケノコみたいにポコポコ湧かんのですよ」とボヤく(たぶん喜んでいる)。本名(秘密だけど)では、地方食材を活用したブランディング提案や講演、レストランジャーナリストとしてテレビ出演なども多数。当初はマンウィズみたいに覆面でやってみたら面白いんじゃないかと思ってお面も購入したが、やっぱり面倒なのでやめたらしい。
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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