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ラーメンどんぶりコジー|長谷部雅一のバックパッカーズワークショップ

道具好きが最後に行き着くのはカスタムや自作。自分が本当にほしいモノは、自分の手でしか生み出すことはできない! 今回は安くてうまい袋入りラーメンにジャストなどんぶり型コジーを製作。

文◎長谷部雅一 Text by Masakazu Hasebe
写真◎後藤武久 Photo by Takehisa Goto
出典◎フィールドライフ 2020年秋号 No.69

燃料が節約でき、そのまま器にもなる一石二鳥アイテム

国内外を問わず、トレイルを一日中歩いたあとにすするラーメンは、最後の一滴まで無条件にうまい! パッキングを考えると持っていくラーメンは棒状やリフィル式のものが便利だが、これらは意外と種類が少なかったり、割高だったりする。そこで、ラーメン大国日本に無数にある袋入りラーメンをトレイルでも使いやすいように、カップラーメン方式で調理時にガスをあまり消費せず、そのまま器として食べることができる 「ラーメンどんぶりコジー」の製作に取りかかった。

こだわったのは、ちゃんと自立し、かつ小さな手の人も持ちやすい形状にすること。実際に使ってみると、カップラーメンのように簡単に作ることができ、なおかつ冷めにくい最高のギアが生まれた。油でクッカーが汚れないというのも地味にうれしい。

みなさんも“いつも”のラーメンから解放され、自由なラーメンライフを楽しみませんか?

湯を注ぐだけの簡単調理

パッと見はただの保温袋のようだが、自立するので器として使えるのが最大のポイント。また、通常袋入りラーメンは数分茹でるが、こちらであれば保温効果が高いので、中に麺と湯を入れておくだけで茹でたのとほぼ同じ状態になる。使う際は中に密閉袋を入れ、しっかりと封をしておく。

食品用の密閉袋を中にセットする。商品によっては熱湯に対応しないものもあるので、耐熱温度を必ずチェックしておく。

麺、かやくなどを入れたら湯を注ぐ。写真のように空気を抜いて袋を丸めると、麺全体が湯に浸かり、ムラなく戻る。

商品の調理時間に合わせてしばらく置く。このときは袋を立ておくより、横に倒したほうが麺に湯が行き渡る。

用意するもの

材料

❶タイベック(ハード) 26×49cm 2枚
❷アストロフォイル 25×48cm
❸グログランテープ 幅20mm×102cm

タイベックはソフト、ハードの2タイプがあるが、今回は表面が滑らかで縫製もしやすいハードタイプを使用。そのタイベック2枚で遮熱、保温効果を持つアストロフォイルをサンドイッチのように挟む。ともにネットショップ等で購入可能。グログランテープは縁をパイピングする際に使用。

道具

❶家庭用ミシン
❷カッター
❸ミシン糸30番(厚生地用)
❹ミシン針16番(厚生地用)
❺油性マーカー
❻クリップ
❼ライター
❽カッターマット
❾定規

油性マーカーはタイベックとアストロフォイルをカットする際のマーキングで使用する。その他、縫製に必要な道具は一般的なものばかりだが、底の部分など素材が何枚にも重なり厚くなるので、針と糸はそれぞれ厚生地用のものを使用。生地の固定で使うクリップは多めに用意しておこう。

型紙

下の型紙に合わせてタイベック(2枚)とアストロフォイル(1枚)をカットする。底になる折り返し部分などは少し複雑なので、方眼用紙を使って型紙をあらかじめ作っておくのがベター。アストロフォイルは2枚を縫い合わせたタイベックの中に入るので、一回り小さくなる。

どんぶり型コジーの作り方

素材をカットする

油性マーカーを使って型紙のアウトラインをタイベックに引く。底の折り返しとなる3本の線、あと縫う場所の目安となる外周内側の5mmの線(全周)も引いておく。

カッターを使ってタイベックの外周を切っていく。すべて直線なので、定規を使うときれいにカットできる。タイベックは同サイズで2枚用意しておく。

アストロフォイルもタイベックと同様に油性マーカーと型紙でアウトラインを引いたら、カッターで外周を裁断する。これは1枚のみでOK。

アストロフォイルをタイベックで包む

まずは2枚のタイベックを縫い合わせる。あとでアストロフォイルを中に入れるので、長辺(型紙の上部)は残し、3つの辺を縫う。縫い始めと縫い終わりは返し縫いを。

3辺を縫い終わった状態。写真の上部は縫われておらず、このすき間からアストロフォイルを入れ、そのあと縫って閉じる。

縫い残した長辺部分からアストロフォイルを入れていく。アストロフォイルはタイベックより一回り小さくカットしているのでジャストサイズで中に入る。

残りの長辺を縫っていく。縫い始めと縫い終わりは返し縫いを。途中でアストロフォイルをいっしょに縫ってしまってもできあがりには影響がないのでそのままでOK。

縫い終わり、アストロフォイルが完全に中に収まった状態。このあとは本体の上部にあたる部分をグログランテープでパイピングする。

どんな人でも持ちやすいサイズに……

本体上部をパイピング

短辺の幅が広い方(型紙で26cmとなっている部分)をパイピング。グログランテープを27cm程度にカットし、切断面はほつれないようにライターの火で炙っておく。

端を挟むようにグログランテープで包み、クリップで留めていく。表裏でテープにずれがあると縫い落ちてしまうので、なるべく均等になるようにテープで包む。

テープの端から2~3mm程度内側を縫っていく。縫い始めと縫い終わりには返し縫いを。裏面のテープが縫い落ちていないか、ときどきチェックしておく。

本体を縫って成形

始めにマーカーで引いた線を目安に写真のように折り返す。ここが本体の底部分となる。このあとサイドを縫っていくので、しっかりと折り目を付けておく。

重なった部分がずれないようにクリップを使って固定しておく。こうすると縫う際もずれにくくなり、形の歪みが防げる。

端から5mm程度内側を縫っていく。底の生地が重なる部分は縫いにくくずれやすいので、スピードはゆっくりと。縫い始めと縫い終わりは返し縫いを忘れずに。

縫い終わりはこのような状態になる。サイドの2辺がしっかりと縫われているか(ズレなどがないか)チェックしておく。このあと全周をパイピングする。

周囲をパイピング

残りのグログランテープの末端をライターで炙っておく。底の部分から2cm程度はみ出した状態で全周を包み、クリップで細かく固定しておく。

グログランテープを2cm余らせた(余りが短い)方から縫っていく。テープの端から2~3mm内側で全周を縫う。縫い始めと縫い終わりはしっかりと返し縫いを。

縫い終わり箇所のテープを2cm程度余らせてカットする。この裁断面も反対側と同様にライターで炙って処理しておく。

2cm余らせたテープを写真のように折り返す。この部分は摩耗しやすい部分なので、このようにテープで包んでおくことで本体が傷みにくくなる。

折り返したテープを縫う。縫い始めと縫い終わりは返し縫いを。

両サイド縫ってテープを固定したら完成。

お気に入りのラーメンを山で味わおう!

教えてくれたのはこの人

長谷部雅一さん

アウトドアプロデューサー。自然学校「Be-Nature School」スタッフ。野外でのインタープリテーションを中心にファーストエイド講習、モノ作り、イラスト制作などマルチに活躍中。

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PROFILE

フィールドライフ 編集部

フィールドライフ 編集部

2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。

フィールドライフ 編集部の記事一覧

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