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MacBook Pro用の予備に最適なcheeroの60Wアダプターを細かくチェック!

純正61Wアダプターと較べて、値段は約1/3、重さは3/4

MacBookシリーズが2015〜6年あたりから、USB-C PD充電対応(Thunderbolt 3)になってから、利便性が増したことのひとつに、電源の自由度が上がったことがある。

従来、MagSafe 2だった時は、専用アダプター(比較的高価)が必要だったし、モバイルバッテリーからは(基本的には)充電できなかった。

Thunderbolt 3になって、社外品アダプターやモバイルバッテリーからの電源供給が可能になったのは大きなメリットだ。

このcheeroのUSB-C PD Charger 60Wは、MacBook Proの13インチにピッタリ。純正の61Wアダプターは、6800円(税別)で約198gなのに対して、ほぼ同スペックで2500円(税込・初回300個。以降は2780円)、150gとなっている。

値段は約1/3、重さは3/4なのだから、自宅にもう1台、持ち歩き用にもう1台……というような人は、これを買わない理由はない。

MacBook Pro 15インチの87Wに較べて重さ半分!

このアダプターのスペックと利用価値について、もうちょっと詳しく解説しよう。

基本的な機能としては、Apple純正の61Wアダプターとほぼ同じと言っていい。

MacBook Proの13インチにはジャスト。15インチは純正では87Wアダプターを使うが、60Wでも充電速度が少し遅いことを除けば使えなくはない。それほどヘビーな処理はしないが、荷物を軽くしたい出張時などには60Wのアダプターでも十分事足りるはずだ。純正87Wアダプターは約296gあるから、この60Wアダプターにすれば重さは半分になる。

サイズ感的にはこんな感じ。左からApple純正の61Wアダプター、cheeroの60W、同じくcheeroの45W

重さはそれぞれ、約198g、約150g、約120g。価格は6800円(税別)、2780円(税込・初回300個は2500円)、2580円(税込)。重量的もcheero製が軽いし、価格的にはかなり安い。

ほぼ公称の60Wに近い数字(20V×3A)を叩き出す

実際に計ってみよう。

まずは、Lightningコネクターを介してiPhoneを接続。

例によって、測定データは誤差もあるし、変動するし、デバイス側のバッテリー残量によっても変動するので、あくまで参考までということで。

8.8V×1.6A=約14.1W。 やはりUSB-Aの5Vアダプターより早く充電できる。

iPad Proの場合は14.6V×2.4A=約35W。純正の18Wアダプターよりかなり高速で充電できる。もちろん、これはiPad Pro側がコントロールしているので、iPad Proとしては35Wで充電しても問題ないのだと思う。

最後にMacBook Pro 13インチ。

19.4V×2.9Aで、約56.3W。公称スペックの60Wにほぼほぼ近い数字が出ている。

実測してみると分かるのだが、cheeroのアダプターやバッテリーはほぼ公称スペック通りの数値が出るのが素晴らしい。

13インチはもちろん、15インチの持ち歩き用にも

さて、以上を踏まえて考えると、スペック的には対応機種としては13インチのMacBook Pro以下のすべてのMacBookシリーズで使えるし、15インチのMacBook Proでも重い作業で使い続けなければOKだ。

実はMacBookシリーズは、流入する電力が小さくてもそれなりに受け入れてくれるので、出張時や日常の持ち歩き時は、軽さ重視で小さめのアダプターを持ち歩くのもアリだ。極論するとMacBook Pro 15インチを持っての出張に、18Wアダプターを持って行って、夜間、使ってない間にチロチロと充電するという手さえある(ホントに残量が足りなくなった時に、さすがにパワー不足だが)。

基本的に文章を書くのが仕事で、それほどマシンパワーを使わない私のモノサシで言うと、日常的に持ち歩くのなら、この60WアダプターをMacBook Pro 15インチに、もうひとつ小さい45WアダプターをMacBook Pro 13インチ以下に……というほうが、適正というか、荷物が軽くていいと思う。

みなさんも、予備の持ち歩きアダプターにはワンサイズ小さいものを選んでみてはいかがだろうか?

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年7月号 Vol.93』

(村上タクタ)

 

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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