発表から2年遅れ。3万2800円で登場のHomePodは、日本で使う値打ちがあるか?

かなり遅れての登場となったが……

HomePodが『この夏、日本登場』とアナウンスされた。

価格は、3万2800円(税別)で、予約受付中とのこと。

アメリカでは2年以上前、2017年のWWDCで発表され、1年半前の2018年2月に発売されている。

いわゆるスマートスピーカーである。

しばらく使うと、その場所に合った音になる賢いスピーカー

サイズは高さが172mm、直径が142mm。

各社から発表されているスマートスピーカーに較べて、圧倒的に音がよいのがメリット。また、内蔵されているアシスタントはSiriなので、iPhoneを使っている人は良くも悪くもどのぐらいのことができるかはお分かりいただだけるだろう。

音質は、他のスマートスピーカーとはまったく違うレベルにある。7つのビームフォーミングツイーターアレイが、7方向それぞれに音を発して、壁面の反射などを使ってステレオ効果までを発生するというかなり凝った仕組みなのだ。上部には大径の高偏移ウーファーが重低音を演出する。

ユニークなのは6つのマイクロフォンアレイが、周囲の音の反響状況を広い、7つのビームフォーミングツイーターアレイをコントロールして、その場所に最適な音響空間を作り出すところ。

HomePodを置いてすぐには「あれ? この程度の音?」 と思うのだが、しばらく鳴らしていると、いつの間にはHomePodの7つのツイーターアレイが場所に合わせてコントロールされ、驚くほど良い音を楽しませてくれるように適応する。これまでにないタイプのオーディオである。

筆者は試したことはないが、2台あれば2台が連携して、さらにステレオ効果を強く発揮することができるという。

Air Playで繋がるスピーカーとして非常に優秀

アメリカより1年半遅れての登場となるが、情報によると日本語化に手間取ったとのこと。しかし、SiriがあるのにHomePodの日本語化にだけ、そんなに手間取る都合があるのだろうか?

ちなみに、USで販売されているHomePodは日本語で扱うことはできない。海外で使ってみたことはあるのだが、英語が不得手な筆者は『Play Some Music』しか言えなかった(笑)。

それでも、BluetoothでiPhoneやiPad、Macとすぐに連携するので、外部スピーカーとしても非常に有用。日本語環境、日本のApple Musicと連携して使うようになったら、いつでも好きな音楽を演奏してくれるスマートスピーカーとして、かなり便利に使えそうだ。

『AirPodsを使ってみたら、便利で手放せなくなった……』という話はよくあるが、デリケートな使い勝手の部分で、HomePodも手放せなくなるデバイスのひとつである。

HomePodとiPhone、iPadなどが多数ある環境下で『Hey Siri !』と言った場合、同じiCloud IDのデバイスなら、お互いに連携して、一番音声を聞き取りやすい位置にいるデバイスが対応するという仕組みになっているのだが、部屋でデバイスを置いた状況で使うと、たいていの場合HomePodが反応する……というような工夫も施されている。多くのSiriが一斉に対応するということはない。

Google HomeやAmazon Echoに較べてかなり高価だが、Apple製品を数多く使っている人なら、価格なりの価値があるスピーカーだ。ぜひ試してみていただきたい。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年7月号 Vol.93』

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick!編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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