新しいMacのOSは、外見も内部構造も激変なので注意!【macOS 11 Big Sur】
- 2020年11月16日
なぜ、今年のOSの変化が大きいか?
macOS 11 Big Surは、2000年にパブリックベータが公開されたMac OS Xから、20年ぶりに更新されるメジャーアップデートである。1984年のMacからOSのカウントアップは始まっており、私がMacに初めて触れた1992年頃はSystem 6.0.7が一般的だった。
その後、OS 8やOS 9を経て、UNIXをベースとしたOS Xへとジャンプアップしたのが2000年というわけだ。
Mac OS Xは、従来のOS9と同じMacというハードウェア上で動くことを前提にしてはいたが、サーバOSとして作られた強固なUNIXベースのシステムに移行することで、「爆弾が出てばっかり」と言われたMacの安定性を飛躍的に向上させ、セキュリティ的にも堅牢なものにすることができたのだ。
Appleが今回macOS 10.15まで来ていたバージョン番号を一度切り上げて、『macOS 11』としたのは、この時と同じぐらい大きなジャンプアップをするぞ! という決意表明でもある。
インテルMacとApple Siliconの両方で動くように作られたBig Sur
何がそこまで違うのかというと、このBig Surはこれまで14年間使ってきたインテルのCPUで動くと同時に、iPhoneやiPadで使われているAシリーズのチップセットと同じく自社開発したApple Siliconでも動作する、つまりふたつのチップセットの上で同じように動くように工夫されているのだ。
ひとつ前のmacOS 10.15 Catalinaでは、32ビットアプリが動かなくなって、64ビットアプリのみとされていたので、そういう意味では徐々に準備が進んできていたといえるが、やはり内部でこれだけ大きな変更が前提になると、古いアプリやドライバーで動かなくなるものは発生する。
アップルはかなり以前から、この変更を告知していたし、6月のWWDCではこれに対応するために、どうすればいいのか多くの情報を提供していたが、それでも、もはやアップルのソフトウェアコミュニティに存在しないエンジニアや、開発が中止されたハードウェアのドライバなどに関してはアップデートが提供されない可能性は高い。
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。