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ガブリエル・メディーナ 2度目の美酒に酔う。|2018年ワールドタイトリスト・インタビュー

2014年の初タイトルから4年。ガブリエル・メディーナは2度目となる世界の頂点に立った。
ブラジル人としての初めてのワールドチャンピオンでもあるガブリエルは、今や国民的なヒーローだ。そんな彼はいかにして、この地位にまで上り詰めたのか。
サーフスタイル独占となるガブリエルの生の声とともに、その考え方、取り組み方に迫ってみたい。

2018年はタイトル獲得のためになにをするべきか正確にわかっていた。

総合的に高いサーフィンスキルを持つガブリエルだが、中でもエアリアル系の完成度は抜群に高い。ランディングをミスすることは稀だ

サーフスタイル(以下S):君はこれまで2度のワールドチャンピオンに輝いたわけだけど、2014のタイトルレースは去年よりもプレッシャーは大きかった? そのプレッシャーにどう対峙していたの?

ガブリエル・メディーナ(以下G):そうだね、2014年のほうがプレッシャーはとてつもなく大きかったよ。僕はまだ若かったし、経験もなかった。そんな中で初めてタイトルレースに加わるというのは大変なことだった。でも、それに対応しなきゃいけなかったし、ブラジル国民からの期待もすごく大きかった。誰もが僕の勝利を望んでいたんだ。2018年ももちろんプレッシャーがあった。でも、一度このポジションを経験していたからね。前に比べて成熟してきたし、経験も豊かになっていたから、自分がなにをしなきゃいけないのか、正確にわかっていた。簡単なことじゃなかったのはもちろんなんだけど、僕は勝つことだけに集中して、2度目のワールドタイトルと同時にパイプマスターズも勝ち取ることができたんだ。

S:1度目と2度目のタイトルは重みが違う?

G:うーん、もちろん違うものだけど、同じでもあるね(笑)。タイトルを獲得するまでの感情とか感触は確実に違うんだけど、最終的な結果は一緒。純粋に嬉しいし、幸せだし、夢が叶った感覚だよね。

S:2015年と2016年は年間ランキングが3位で、2017年は2位。タイトルに手が届くところまで来ながら届かなかった。それによって自分自身がより強くなったと感じている? タイトルが取れなかったときの気持ちも教えて。よりタイトルに対して貪欲になったのかな?

G:そうだね! タイトルを取れなかったことが僕を強くしたのは確かだよ。プロとしてコンペに参戦しているときは、すべてのエネルギーをタイトル獲得のために注いで生活し、集中しなきゃいけない。僕は2015年から2017年までタイトル獲得にすぐそこの位置に来ていたけどできなかった。そのことは翌年に戦うための力になったよ。僕は前年からなにかを確実に学んでいたし、だからこそ2018年に2度目のワールドチャンピオンになれたんだと思っている。

ガブリエルはビッグウェーブをまったく苦にしない。2018年もタヒチの波で優勝を果たし、勢いに乗った
ガブリエルは自分が模範となるべき存在だと自覚。時間があればサインにも気軽に応じる
やるべきことをやっているのはわかっている。だからこそ自信を持って海へとパドルアウトすることができるのだ

すべてのエネルギーを注いで生活し、集中しなきゃいけないんだ。

S:自分自身ではなぜ2度もタイトルを獲得できたんだと分析している? 自分自身のサーフィンの強みはなんだと思う?

G:若い頃から何年もやってきたハードワークが報われたことは間違いないよ。自分のサーフィンのすべての面においてハードワークを行なってきたし、僕自身の意見としては、ワールドクラスのサーファーになるためには、すべての面において優れている必要がある。だから、僕のサーフィンの強みはすべての波に対応できることだと思っているよ。

S:前年と比べて2018年はサーフボードのデザインに変化はあった?

G:ジョニー・カビアンカが何年も僕と一緒にサーフボードを開発してくれていて、僕たちはいつもああじゃない、こうじゃないとボードを進化させようとしているんだ。でも、それについてはあまり多くのことは言えないよ。僕のシークレットウェポンだからね! 1つ言えるのは、カビアンカ・サーフボードはベストってことさ!

 

レールを使ったターンでバターナイフのように波に切り込みを入れる。ボディバランスにも優れたサーファー
ガブリエルはブラジル人にとっての誇り。彼が勝利を掴むとき、国民全体が熱狂するのだ

海の中での行動と海の外での行動は、同じように重要だと思う。

S:WSLで戦ってきて一番学んだことはなに? タイトルを獲得するために一番重要なことはなんだと思う?

G:WSLに参戦し始めてからけっこう時間が経ったし、そこから多くのことを学んだと感じているよ。僕が学んだ一番重要なことは、いかにしていいコンペティターになるかということ。タイトルを勝ち取るっていうことに関して言えばすべてのことが重要なんだけど、海の中でなにをするかということと、海の外でなにをするかということは、パフォーマンスにおいて同じように重要だと思う。

S:もしあるイベントで負けて成績がよくなかったときは、どうやってそこから立ち直って次のイベントにつなげるの?

G:いつでも顔をあげなくちゃいけないし、ミスから学んでいかなきゃいけない。ハードワークをし続ければ、いい結果がついてくるってわかっているからね。

S:WSL での次のゴールはなに? あとサーフィン人生での究極のゴールも教えて。

G:次のゴールは3度目のワールドチャンピオンになること。それと、2020年の東京オリンピックに出場することさ! オリンピックで自国を代表して戦うことは、僕の夢なんだ。だから東京オリンピックは僕のプランの中に入っているよ。サーフィンでの究極のゴールは、コミュニティにお返しをすることだね。すでにそのゴールに向かって進んでいて、ブラジルの生まれ故郷であるマレシアスにインスティテュート・ガブリエル・メディーナを作ったんだ。そのインスティテュートは非営利団体で32名の子供(男の子と女の子の両方)がサーフィンでキャリアを築くための手助けを行なっている。僕はこれを続けていきたいと思っているし、もっと他の場所にもこれを広げていきたいと思っているんだ。

S:タイトルを勝ち取ってから周りの環境は変化した?

G:変化は大きかったよ。僕はサーフィンのコミュニティで広く知られるようになったし、母国ブラジルでは有名人にもなれた。でも、結局は同じ人間なんだよ。僕は同じことを続けているし、タイトルを取ったからって以前と変わったわけじゃない。毎朝起きてからサーフィンに対する情熱は同じように持っているし、サーファーとしての夢も持っている。なによりサーフィンを愛しているからね! 僕は恵まれた人生を送っていると思うし、そのことに感謝しているんだ。

タイトルが決まり、母親と涙の抱擁を交わす
世界的サッカー選手のネイマールとは親友の仲。それだけブラジルではガブリエルの地位が高く、サーフィンが社会に認められている証拠
最後までJeepイエロージャージを堅守した

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FUNQ NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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