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次世代のサーフヒーロー【Kaniela Stewart】

まるでかのバテンスを彷彿とさせるようなその風貌。長い手足をしなやかにつかい、流れるラインを描いてゆく。当編集部が彼を生で目の当たりにしたのは2019年に湘南で開催されたダクトテープだった。少年さの残るその笑顔にすっかり虜にされてしまった我々は、冬のハワイで再開を果たしたのであった。

◎出典: NALU(ナルー)no.120_2021年4月号

ハワイ生まれのサーファー、カニエラ・スチュワート

初めまして、カニエラ。あなたはNALUとしてもハワイで注目しているサーファーのひとりです。

ワイキキをホームポイントとするカニエラ・スチュワートです。僕は海を愛し、人々が笑顔で楽しんでいるところを見るのが好きなシンプルなやつです。“アロハ・アンバサダー”という表現が一番僕を表現していると思います。

サーフィンはいつ始めたの?

サーフィンをし始めたのは4歳くらい。両親はワイキキビーチで観光客向けにレンタルボードの仕事をしていました。僕を残して仕事に行くことができなかったので、僕は物心ついた頃からビーチにいて、レンタルボードでいつもサーフィンをしていました。

ハワイのサーファーらしい!

一人でサーフボードに乗って、毎日海に飛び出していた記憶があります。

カニエラにとって海は?

僕にとっては我が家のようなもの。両親ともにサーファーだったし、どちらもビーチで仕事をし、1日中波乗りをしていました。母は今もビーチで仕事をしていますが、前のようにではなく、ときどき仕事をしています。父は2年前に亡くなりました。僕にはララ・スチュアートという名の姉が一人います。ワイキキでロングボードがうまいサーファーです。兄のエアラ・スチュアートはノースショアに住んでいて、パイプライン・チャレンジャーであり、僕は彼から多くの影響を受けました。僕の家族はサーフファミリーで、他の親戚も波乗りをしています。

次世代ヒーローのサーフィン対する思いとは?

大会への思いは?

大会に参加することはもちろんとても好きです。大会は僕の気分を良くしてくれるし、自分のスキルを示すチャンスであり、他の場所に旅をし訪れ、新しい文化や人々を学ぶ機会でもあります。大会に参加することで僕はとてもインスパイヤされるし、世界チャンピオンになりたいとも思っています。でも友達と一緒に笑いながら楽しんで、みんなの笑顔に囲まれ ながら波乗りするフリーセッションのサーフィンもとても好きです。

波に合わせたサーフボード選び

やっぱり波によってボードは変えているの?

ボードのチョイスは乗る波によりますが、小さい波の場合は通常ロングボード。シングルフィンに乗るのが好きです。バレルや大きなターン、アクションの時は3フィンのハイパフォーマンスボードを好んで使います。波に合わせてボードを選び、クラシックとハイパフォーマンスを使い分けてサーフィンを楽しんでいます。

サーフィンの何が好き?

僕はボードに立ち上がることからエアリアルまですべてが好きです。でも1つだけ挙げなければならないとしたら、ハングテン。最もクラシックなトリックだと思っています。

カニエラにとってサーフィンとは、ロングボードとは?

ロングボードは僕の人生のすべて。ロングボードは僕の仕事であるし、懐かしい幼少時代の思い出でもあり、僕を最もハッピーにしてくれるものです。ロングボードで世界タイトルを手にしたい。そしてできるだけ何度も勝ち続けたい。そんな夢も持っています。

彼が影響を受けたサーファー達

どんなサーファーに影響を受けたの?

僕はワイキキでカイ・サラスやディノ・ミランダのようなハワイアンの上手いロングボーダーを見て育ちました。それは僕を大きく成長させてくれたと思っています。個人的にはロングボードを語る上で僕の手本となるのはカイ・サラスとジョエル・チューダー。素晴らしい 人にたくさんの影響を受けました。でも、ロングボーダーはすべて好きだし、あらゆる世代を尊敬しています。クラシックスタイルのサーファーが好きですが、アグレッシブなハイパフォーマンスのスタイルも好きです。 ノーズライディングに関してはカイマナ・タケヤマは目立っていると思います。全体的なパフォーマンスでは、やはりカイ・サラス。すべてが上手いし彼に最もインスパイヤされています。

それほどまでのカイ・サラス の魅力は何だろう?

ハワイのクラシックポイント、クイーンズで僕が子供だった頃、同世代の他のキッズたちとロングボードしていたら、ラインナップで誰よりもリップしていて目立つ人を見ました。その人が誰かと聞いてみると、カイ・サラスだと教えてもらいました。その体験は今の僕につながっています。

あなたにとってサーフィンの素晴らしさとは?

海に出て楽しむことが一番大切。それを多くのサーファーに教えてもらいました。それ以外のことは結果でしかありません。誰に対しても波は平等。僕らは人種、肌の色、社会的地位にとらわれることなく同じ人間で、アロハ精神で人に接することが大事だと思っています。

出典

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PROFILE

FUNQ NALU 編集部

FUNQ NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

FUNQ NALU 編集部の記事一覧

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