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【瀬筒雄太×吉川広夏】ノーズライディング・クロストーク<後編>

日本のロングボードシーンを牽引する瀬筒雄太と吉川広夏。数々の海外のコンテストにも招待され、その華麗なノーズライドで世界的な評価を受けているトップロングボーダーだ。今回はそんなふたりを迎え、特別対談を実施。シングルフィンへの思い、海外で得た経験、昨年開催されたダクトテープについてまで幅広く語ってもらった。
◎出典: NALU(ナルー)no.118_2020年10月号

ロガーにとってのダクトテープとは?

ついに昨年日本でダクトテープが開催された!

瀬筒プロは第1回目から出場して今回が6回目。吉川プロは一昨年に海南島のイベントに出て2回目の出場。ふたりにとってジョエル・チューダーが主催する「ダクトテープ」とはどんなものなのだろうか?

ダクトテープインビテーショナルに、日本人としてただひとり 2010年の第1回から出場してきた瀬筒雄太。2011 年ロングボーダーの聖地マリブで行われたイベントでもその存在感を示した

瀬筒:まずあの人数のあのレベルのサーファーが一同に集まって団体行動するっていうこと自体がありえないです(笑)。ブランドもスポンサーも国も関係なく、前編で話したマット・カディヒーのようなレベルのサーファーが16人いるというすごい舞台ですよね。ダクトテープはマリブのような有名な場所でもやるんですけど、僕が行ったところで言うとバージニアビーチ、ニューヨークのモントークなどでもやるんです。そうなるとみんながみんなサーフィンしたことがある場所というわけでもなくフェアな状態なので、そこでサーフィンしだすと、なんていうんですかね……、むちゃくちゃっていう表現が適しているかは分からないんですけど、答えがない状態なわけです。ダクトテープではその場の波に対して「お前がそうやるんだったら僕はこうする」「いやそれは違う、俺はこうする」みたいなクリエイティブなライディングの応酬がすごい。イベント中、常にそういうテンションだからもう脳が活性化されます。どうしたらその場所で自分が自分らしくいられるかっていうときに、自分で考えて意欲的にならないと追いつけないですよね。そういう意味でもジョエルの作ったフォーマットっていうのは本当に独創的だなと思います。

昨年のダクトテープでジョエルと久しぶりの再会。瀬筒家の子供たちと対面しジョエルも満面の笑み

吉川:いろんな光景や情報が目の前にありすぎるので「私も何かしなきゃ」っていう気持ちになって自分を保つのが難しかったです(笑)。特に1回目に出た海南島のときは、もうありえないメンバーが集まっているし、いつもとはまったく違う緊張感の中で何もできずに終わった覚えがあります。

瀬筒:あの空間に行くと自分を保てないくらいの熱みたいなものを感じてしまうんですよね。

吉川:ホテルから会場までの移動も選手一緒ににバスで移動するんですけど、なんだろう、普通じゃない異世界で。バスに乗り込んだらジャレッド・メルが一番前にいて、ピコピコDJの音を鳴らしつついきなり選手を紹介し出したり。試合以外でも普通じゃ体験できないようなことがいっぱいありましたね。あれはなんか不思議ですね、夢の中にいる感じ。

▲昨年のダクトテープでは、華麗なステップワークでラウンドワンを突破

かつてはシングルフィンでロングボーディングを追求するのは一部のサーファーでしたね。

瀬筒:シングルフィン自体がマイノリティーだったから、僕が始めた頃でもシングルフィンだけやっているとダメだっていうムードがありました。この10年見てきて今が一番シングルフィンのロングボードというものに、メディアも一般の人もショートボードしか乗れない人たちも理解せざるをえなくなってきているんじゃないかなっていうところにあると思います。

吉川:そうですね、ロングボードに乗る人もかなり増えたと思います。今まではショートに乗っていなかったら「お前はロングに行っちゃったのか」というような見方や捉え方をする人が結構いたと思うんですけど、今はフィッシュやミッドレングスも認知されてきたこともあって、だいぶ変わってきたんじゃないでしょうか。

ノーズライダーに求めるこだわり

今日持ってきていただいたノーズライダーについて教えてもらえますか?

吉川:コンテストでも使えるシングルフィンということを考えて作ったボードです。いつも乗っているクラシックボードより短めで軽くしてありますね。もともと私はノーズ幅は広めが好きなんですけど、幅が広すぎるとオンショアのときに対応しづらいし、ホームの御宿はじめビーチブレイクの波で乗ることが多いので、ノーズは広すぎないように設定してもらいました。テールをワイドにしてあるのでハングテンをするとノーズがリフトしてくるんですけど、テールエンドは少し絞って若干薄くしてあるのでターンも切れますね。

瀬筒:チューダーサーフボードの「スクープ」モデルです。ノーズ幅、テール幅ともに広くて安定感があり、ウォーキングしやすいノーズライダーですね。一番の特徴は反り上がったテールのキックで、これがあることによってテールの反応が良くなり細かなコントロールがしやすくなっています。ロッカーのないボードだと前に歩いていくときにスピードが出すぎてしまうんですけど、テールキックはそこに水が当たりスピードが出づらいというメリットもあります。ボードをカールの位置にずっとホールドしてくれるので、長いハングテンがかけやすいですね。

ノーズライダーに求める性能にはどんなことが挙げられるでしょう?

瀬筒:テールコントロールがしやすいというのはひとつのポイントだと思います。僕が行っているスクールでも「ノーズライド成功の秘訣はテールコントロールにあり」とよく言っているんですけど、テールでスピードをコントロールすること、波に対して正しくセットアップすることができてはじめてウォーキングやノーズライドが可能になります。細かなストールやブレーキングが非常に重要になるので、もちろんボード全体のバランスもありますが、テールコントロールがしやすいかどうかということは僕自身いつもシビアになるところですね。

バーティカルな斜面に完璧なポジショニング、そしてリラックスしたソウルアーチ。スタイルマスター瀬筒雄太の真骨頂

最後に。サーフィンをするうえで思うこと、心がけていることがあれば教えてください。

吉川:脱力することですね。私はライディングに力が入ってない方が素敵だなと思ってて。始めたばかりの頃は意識しすぎちゃって、ノーズしなきゃ、ここでターンしなきゃって力んでたんです。今の自分がシングルフィンでスタイルを確立してるなんてまったく思ってないんですけど、力まず楽しくやることができるというのがシングルフィンの魅力ですね。

瀬筒:何もしないこと、ですね。何かしようとするのは逆に簡単で、シングルフィンのロングボードに乗っているときは極力引き算をしますね。あとは呼吸です。息を止めないこととあまり吸わないこと。呼吸を吐くことを大事にしています。ジョエルなどもよく見ているとターンをするときに口が少し膨らんで息を吐いているんですよね。ピロタンが言った脱力っていうのも、究極はやっぱりそこなのかなと思います。一番波が良いディープなポジションでいかにリラックスできるかっていうことを考えると、呼吸を整えるっていう意味で吐くほうに意識を向けることで、余分なことをしない、考えないっていうことに繋がるのかなと思います。

【瀬筒雄太×吉川広夏】ノーズライディング・クロストーク<前編>

【瀬筒雄太×吉川広夏】ノーズライディング・クロストーク<前編>

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2021年10月09日

出典

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NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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