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【ロングボーダーズ・ムーブメント】サーフ・ア・ピッグ・ルアウ

今、世界のロングボードシーンで同時多発的にあらゆるムーブメントが巻き起こっている。仮にロングボードのスタイルを大きく2分するならば、クラシックとプログレッシブ……いや、はたしてそんな簡単な括りで片付けられるのだろうか? もはやロング乗り達の想像力と行動力は次なる段階へと突き進み、波に乗るというサーフィンの本質を同志らと共に昇華させる域にきている。ロングボーディングならではのスタイルを魅せ合うのか、同じ土俵で戦うことの少なかった2大勢力の競演なのか、ある技にのみこだわり続けるのか、それとも、ボードのスタイルにこだわるのか……。いずれにせよ、それらは視野を広く、もっと大きな世界でロングボードのすばらしさを捉えようというムーブメントに他ならない。そして華麗に波間をダンスするというロングボーディングらしさは不変だ。おそらくはそのアプローチの部分にそれぞれの個性が内包されている。

これらを読み解くカギとして、今回の我々は“コンテスト”に注目した。真のサーファーであればサーフィンを一つのスポーツという括りで片付けることにはいささか違和感を感じずにいられないわけだが、単に滑った転んだでどっちが勝った負けたということを言いたいわけではない。トッププロから一般サーファーのローカルコンテストまで、独自の解釈でロングボーディングを突き詰めようとする彼らのカルチャーは、まさしく今世界で起こる同時多発的ムーブメントの一つなのである。つまるところ、それぞれに明確な答えを見出すことはおそらく難しいだろう。しかし、これから紹介する国内外で昇華された“コンテスト”というカルチャーを読み解いていくと、その先に世界のロングボーダー達の突き進むムーブメントの一端が見えてくるに違いない。

ピッグ乗りが集うビーチイベント「サーフ・ア・ピッグ・ルアウ」が本場カリフォルニア、サンオノフレから日本に上陸して、2019年で3年目となった。今回は、彼らが愛用するヴィンテージボードに注目。お宝ボードをチェックしてみよう。
◎出典: NALU(ナルー)no.114_2019年10月号

ヴィンテージボードは乗って楽しむもの

フラットロッカー、Dフィンそしてワイドなテールが特徴のピッグ。レジェンドシェイパー、デイル・ベルジーが1950年代に誕生させた伝説的なモデルだが、十数年前からカリフォルニアのコアなロングボーダー達の間で人気が再燃した。そして、2011年、サンオノフレでピッグ好きが集うイベントが開催された。それが「サーフ・ア・ピッグ・ルアウ」だ。毎年回を重ね、今では人気シェイパーや往年のレジェンド・サーファーも顔を見せ、南カリフォルニアの名物イベントとなっている。

その日本版が上陸して2019年で3年。毎年、編集部も取材と称して遊びにうかがっているが、驚かされるのが参加するサーファーのマニアック度だ。クルマに積んでいるサーフボード(もちろんピッグ)が実に個性的。中でも目を引いたのが、ヴィンテージのピッグ。もちろん1990年代以降のロングボードリバイバルしてからのレプリカではなく、正真正銘のロングボード黄金期である1950年代、60年代製のリアルヴィンテージだ。ヴィンテージボードのコレクターは珍しくないが、実際に海で乗っているロングボーダーは、本場カリフォルニアでもそうそう見かけることはない。「別にコレクションしているわけではありません。サーフボードは乗ってなんぼですから。実際に楽しまないと」とは、参加者の言葉。なるほど、これも新しいロングボードのムーブメントの一つと言えるかもしれない。

ヴィンテージものが大好きです!

「何でもヴィンテージが好きです。服もクルマも趣味のバス釣りも。当時にタイムスリップする感覚が楽しい。乗りやすくはないけど、それは今のボードに慣れているから。これはこれとして乗ってあげればいいんです」

▲玉井カズヨシさん/model:GORDON & SMITH “PIG”1964

懐かしい気持ちになりますよ

「マリブは2本持っているんですが、その1本です。波の面がいい時に乗ると楽しいですね。もちろん、当時は知らないんですけど、懐かしい気持ちになるから不思議です。自己満足ですけど、ヴィンテージはいいですね」

▲山口大輔さん、昌愛さん、彩ちゃん/model:MALIBU “ELMINATOR”1960s

加速感がたまりません

「去年、デューイ・ウェーバーの本店に行った時に店内に飾ってあるのを目にして、譲ってもらいました。何と言っても加速性がたまらないです。フィンにリーシュホールを空けたくないので、EZ PLUGを使ってますよ」

▲大熊賢司さん/model:Dewey Weber “PIG”1961

ひと目ぼれでした!

「2012年、馴染みのショップに顔を出したら、店の奥にDフィンがチラッと見えたんです。で、出してもらったら、グレッグ・ノールのピッグ! ディケールも古いタイプで心がくすぐられました。ひと目ぼれでした(笑)」

▲佐藤誠司さん/model:Greg Noll “PIG”1960s

波乗りの基本を教えてくれます

「ヴィンテージは5本持っています。腰の調子がよくないので重いボードはダメなんですが、このデイヴ・スイートは丁度いい。サイズの小さい時に楽しめるのもいいですね。サーフィンの基本を教えてくれる気がします」

▲森野博之さん/Dave Sweet “PIG”1960s

コシくらいの波でまったりと楽しみます

「12、3年前に、サンディエゴの中古サーフボードショップで購入しました。ヴィンテージではなく普通の中古ボードとして売ってました。コシぐらいの波で乗りながら、『昔はこんな感じだったんだ』と楽しんでいます」

▲佐藤浩昭さん/Dave Sweet “PIG”late 1960s

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FUNQ NALU 編集部

FUNQ NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

FUNQ NALU 編集部の記事一覧

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