サーフィンを止めるな/サーファーからのメッセージ(CJネルソン編)
FUNQ NALU 編集部
- 2021年11月16日
INDEX
今、世界は未曾有の変革期を迎えている。Covid-19という未知なるウイルスによって誰もが 経験したことのない自粛生活を強いられ、経済は停滞し、海に入ることさえ煙たがれるこの世の中を、誰が一体予測できたことだろう。これからのサーフシーンはどうなって行くのか。
この大きく時代が変わるその瞬間に、サーファー達は何を想い何を願ったのか。
その断片を切り取り、後世に残すためにこの特集は企画された。
『THE VOICE-サーフィンをとめるな。』
リアルなサーファー達の声をここに贈りたい。
◎出典: NALU(ナルー)no.117_2020年7月号
いつでも波と調和するCJだから言えること
カリフォルニア・サンタクルーズをホームとし、ロングボードの真髄を極めようとするスタイルマスター、CJネルソン。彼の進む道はサーフィンの世界にあるが、彼の深い思想はサーフィンだけにとどまらず、すべてのことに通じている。今回の新型コロナウイルス感染拡大を受けて彼が発した言葉からも、CJの思想と信念がはっきりと見えてくるのだ。
何をすべきかの考察は科学的な判断でなければならない
新型コロナウイルスは本当に深刻な問題だ。
このウイルスの世界的大流行によって、多くの人が感染し、苦しんでいる。
この苦しみや悲しみが広がっていくのを見るのはとてもつらい。このウイルスはあらゆる方法で多くの命を奪っている。流行の拡大をスローダウンせるために、初期の段階で何かもっとできたのではないかという気持ちにもさせられる。
でも、時間が経過するにつれて、僕達はより深い知識をつけてきたと思う。重要なのは、この問題を解決に導くのは科学ということだ。感染率や僕達が何をすべきかということについての考察は、政治的な判断であってはならない。絶対に科学的な判断でなければならないと思う。
サーファーとしてどう生きていけばいいのか
僕達はサーファーとして環境問題に大きな関心があって、世界中のコミュニティと繋がっているという事実がある。地球全体が一つのコミュニティとして強固に団結する必要があるし、お互いに助け合いながら責任を持って対処しなければいけないと思う。
サーファーにはサーフィンが必要だ。それに、運動をしたり太陽を浴びたりして、健康でいる必要もある。今回の問題が不幸なのは、長い期間、旅することが難しい状況が続いてしまうことだ。だからこそ、僕達は地元のサーフスポットでサーフィンして、地元での生活を楽しむことが重要だ。仲の良い友達や家族とサーフィンをして、モチベーションを保つようにしよう。無駄な外出は控えて、大勢でサーフィンするのも避けたほうがいい。
教訓を多分に含んだCJからのメッセージ
こうしたサーフィンとの関わり方や今の生活は一時的なものだと思う。できる限り早く普段通りの生活が戻ることを祈っている。
わからないことだらけだからこそ、僕達ができることといえば、自分のことに集中することだけだ。
あとは、健康的な生活を送ることは僕達の責任でもある。そうした姿勢だけがこの問題を解決する唯一の方法だと僕は思っている。
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PROFILE
FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。