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仙丈ケ岳 登山ルート「夏にはたくさんの高山植物に出会える南アルプスの女王」

鋭角的で男性的な甲斐駒ヶ岳の山容と対照に、なだらかな山容が女性的であることから「南アルプスの女王」といわれている仙丈ケ岳。冬季の積雪や栄養不足の土壌など、植物の生育に難しい環境のなかで育つ高山植物が多くみられる山だ。今回は、盛夏にはとくにおすすめな、高山植物にたくさん出会える仙丈ケ岳の登山ルートを紹介する。

ルート概要

北沢峠→大平山荘→馬の背ヒュッテ→仙丈ヶ岳→小仙丈ヶ岳→大滝頭→北沢峠

歩行時間

7時間

日程

日帰り

技術

★★☆☆☆

体力

★★★☆☆

レベル

中級

仙丈ケ岳登山ルートへのアクセス

公共交通機関

新宿駅からJR中央本線特急で岡谷駅まで行き、飯田線に乗り換えて伊那北駅で下車します。ここからバスで高遠バス停まで行き、仙流荘行きのバスに乗り換えます。仙流荘の前からは南アルプス林道バスで登山口の北沢峠へ。

中央自動車道伊那ICから高遠を経由して仙流荘へ。車を登山者用の無料駐車場に駐め、バスで北沢峠へ向かいます。諏訪ICから国道152号線を走行して仙流荘に行くルートもあります。

ルートプラン

歩行距離:9km
登山口:北沢峠
下山口:北沢峠
高低差:1,000m

スタート、ゴール地点ともに北沢峠になる。歩行時間は7時間。休憩などを含めると8時間~8時間30分はみておきたい。自分の体力や天候などによっては、山頂から遮るもののない稜線を小仙丈ヶ岳方面へ下るよりも、往路を戻るほうが安心な場合もある。臨機応変な対応を取るようにしよう。仙流荘前から北沢峠に向かうにはバスを利用する。北沢峠から仙流荘までの下り最終時刻は16時。上りの始発は7月14日~10月8日の土・日・祝日は5時30分で、北沢峠に着くのは6時25分。7月20日~8月31日の平日は始発が6時5分で、北沢峠には7時に着く。9月1日以降の平日は8時5分が始発。北沢峠到着は9時。

北沢峠
↓1時間20分
小さな木橋
↓1時間30分
馬の背ヒュッテ
↓1時間30分
仙丈ヶ岳
↓40分
小仙丈ヶ岳
↓40分
大滝頭
↓1時間20分
北沢峠

仙丈ケ岳 登山ルートの詳細ガイド

暗い樹林帯から雪渓の道に出る

北沢峠から大平山荘に向けてわずかに下りる。ここに建つ大平山荘の前が登山口。そこで、仙流荘前から南アルプス林道バスに乗車するとき、ドライバーにそのことを伝えておくと、大平山荘前で降りることができる。下山時は北沢峠でバスは満員になるので、大平山荘前には停車しない。

大平山荘前でバックパックのハーネスと靴紐の確認をしてから出発すると、樹林帯に入る。暗く展望もない。小さな沢を渡って進むと、次第に山道らしくなってくる。大きくジグザグを繰り返しながら登り高度を稼ぐと、40分ほどで深い森から脱出して視界が得られるようになる。右下に見える薮沢と命名された小さな沢に沿って歩いていこう。

登山道が薮沢と合流する地点で小さな橋を渡る。この橋辺りが雪渓の下部になるようだ。雪渓の左岸に造られた登山道に入るが、夏の早い時期なら、雪渓をそのまま登ってもいい。基本的にクランポンは必要ないが、トレッキングポールは使うと無難だ。

高山植物を愛でながら登る

雪渓歩きから右斜面の登山道を詰めていこう。足元にはイワツメクサやイワカガミなどの花が咲いている。左から登山道が合流してくる。五合目の大滝頭からの道だ。この合流地点が休憩ポイント。ベンチで休憩するのもいいだろう。

ここから右の斜面を登る。色とりどりの高山植物が観られるところ。木々の間に建物が見えてくるので、ここが馬の背ヒュッテ。小屋の前のベンチで休憩しよう。上方には仙丈ヶ岳から小仙丈ヶ岳に向かう尾根道が見えている。

馬の背ヒュッテから高山植物保護のために張られたネット沿いの登山道をいこう。ダケカンバが茂る斜面を登る。上方にはカールを抱くようにしてそびえる仙丈ヶ岳が見えている。10分ほどで馬ノ背との鞍部に到着。丹渓新道との合流地点でクルマユリが咲いていた。ロープが張られた石畳のような道を登ると展望が開ける。

正面に見えているのが仙丈ヶ岳の山頂一帯エリア。その下に広がるのが薮沢カール。そのカール内に建つ仙丈小屋が見えている。心が弾むロケーションだ。

3000mの山頂を楽しむ

仙丈小屋に向けて稜線を下って登り返す。後方には甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳が見えている。北アルプスの山並みも確認できる。最後にハイマツのなかを登れば仙丈小屋の下に出る。水場で喉を潤したら小屋のテラスで休憩しよう。ここからの眺めも最高だ。とくに三角形で富士山のように均整のとれた蓼科山の姿が印象に残る。体が冷えないうちに山頂まで行こう。

小屋の前から薮沢カールを進んで左上の山頂を目指す。そこまでのルートは見えている。斜面の右からアプローチして稜線に乗ろう。わずかな時間で仙丈ヶ岳の山頂に立つことができる。

山頂は稜線の一画にあり、狭いが展望は360度。北アルプスや中央アルプス、八ヶ岳などのほか、標高がもっとも高い富士山と2位の北岳、3位の間ノ岳が間近に眺められるのがうれしい。ランチを食べたら下山にかかろう。

展望のいい稜線を気持ちよく歩く

山頂から稜線を小仙丈ヶ岳方面へ行く。岩稜帯を進もう。軽くアップダウンを繰り返していくが、展望のよさは変わらない。とはいえ、ここは3000mの岩稜帯。滑落したらただでは済まないので、歩くときは歩くことだけに集中しよう。

大きく岩場を越えると前方に小仙丈ヶ岳が見えてくる。その後方に見えるのが甲斐駒ヶ岳。稜線の左下には馬の背ヒュッテが見えている。小仙丈ヶ岳は仙丈ヶ岳同様に岩が折り重なる山頂。それほど広くはないが、休憩するポイントはある。また、甲斐駒ヶ岳の展望台としても知られている。

北沢峠からのバスの時間を気にしながら、一気に下山する。小仙丈ヶ岳をあとにして下り勾配のきついガレ気味の尾根道を下っていこう。シャクナゲが目立つ道に入ると展望はなくなり、足元に大きな岩が転がる道になり、勾配もきついままだ。

ここを抜けると大滝頭に出るので、ここからは樹林帯を下りる。快適に歩けるはずだ。二合目で左の道を選択。ゆるやかな下りのまま北沢峠に戻ることができる。

仙丈ケ岳 登山カレンダー(該当月の1日)

仙丈ケ岳 山データ

山名:仙丈ケ岳(せんじょうがたけ)
標高:3,033m
登山適期:7月~10月中旬
営業小屋:大平山荘馬の背ヒュッテ仙丈小屋
避難小屋:なし
テントサイト:なし
水場:北沢峠、馬の背ヒュッテ仙丈小屋
トイレ:北沢峠、馬の背ヒュッテ仙丈小屋
ビューポイント:仙丈ヶ岳山頂
連絡先:伊那市観光協会(TEL.0265-78-4111)

雪渓登りの注意点

3,000m峰ながら登りやすい山として知られているが、それなりに勾配はきつい。雪渓を登るときはトレッキングポールが役に立つだろう。体重をかけるのは危険だが、ガイド代わりに利用するにはベストアイテムといえる。また、雪渓の端と土部分の境界付近は雪渓の下が空洞になっていることがある。木の周りに積もった雪も、木と触れている雪面の下が空洞になっていることが。転倒の危険もあるので、できるだけ近寄らないようにしよう。

小仙丈ヶ岳から大滝頭までの下りは急勾配のうえ、岩混じりの箇所が多い。歩き続けた脚には疲労が溜まっているので、ゆっくり下るようにしよう。

登山をするにあたって

ここに記載している所要時間はあくまでも目安。自分の経験や体力と相談しながら、前日に麓で宿泊したり、山小屋に宿泊するなど、ゆとりある計画を立てよう。また、天候や自分の体調によっては、中止することも検討すること。山はいつまでもそこで待っていてくれる。「家を出るときから帰宅までが山登り」ということを忘れずに、存分に山を楽しもう。

出典

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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