西穂高岳独標 登山ルート「新穂高ロープウェイで一気に標高2156mの登山口へ。日帰りもできるが山小屋泊もおすすめ」

日本第3位の高さを誇る奥穂高岳や花の百名山・西穂高岳などからなる穂高連峰は、いつかは登ってみたい“憧れの山”という人は多いのではないでしょうか。今回は、西穂高岳の前衛峰的な山、西穂高岳独標を日帰りで登る登山ルートをご紹介します。西穂高岳独標はゴツゴツとした岩山ですが、高山では登りやすい山でもあります。岩場が連続する場所もあるのでヘルメットなど、装備を整えて挑戦しましょう!

西穂高口駅→西穂山荘→西穂高岳独標→西穂山荘→西穂高口駅
[歩行時間]5時間
[技術]★★☆☆☆
[体力]★★☆☆☆
[レベル]初級

西穂高岳独標 登山ルートへのアクセス

電車:新宿駅からJR中央本線特急で松本駅へ。ここから新穂高ロープウェイ行きのバスに乗り、終点が新穂高ロープウェイ乗場です。高山駅からも新穂高ロープウェイ行きのバスを利用します。

車:長野自動車道松本ICから国道158号線を走行。安房トンネルを抜けて国道471号線から槍ヶ岳公園線を走行すれば新穂高ロープウェイ乗場に到着します。道標に従ってしらかば平の無料駐車場に駐車。関西方面からは東海北陸自動車道飛騨清見ICから国道158号線を走行します。

ルートプランと所要時間目安

歩行時間:5時間
歩行距離:8km

歩行時間は5時間なので、日帰りでも十分歩くことができます。しかし、日本アルプス初体験の人は西穂山荘に1泊すれば、きっと日本アルプスの虜になるはず。西穂高岳独標は西穂高岳へ向けての最初の大きなピークになるため、独標手前から急勾配の岩場が連続して恐怖を感じることがあり、とくに山慣れしていない人は一歩も足が出なくなることがあるようです。そうしたときは、先に進もうとはせずに西穂山荘まで戻りましょう。山に慣れた人でもそうした状況が起きたときには撤退すること。

西穂高口駅

↓1時間30分

西穂山荘

↓20分

丸山

↓1時間10分

西穂高岳独標

↓50分

丸山

↓10分

西穂山荘

↓1時間

西穂高口駅

西穂高岳独標 登山ルートの詳細ガイド

新穂高ロープウェイで一気に高度を稼ぐ

新穂高温泉からロープウェイを利用し、標高1,090mの新穂高温泉から一気に標高2,156mの穂高口まで高低差1,060mを駆け上ります。西穂高口の駅舎でバックパックのベルトと靴紐を確認したら、登山道を歩き始めましょう。

歩き出しは公園のような道が続き、樹木の間から西穂高の山並みが見えます。木道歩きが終わると、登山者だけの世界になります。少し岩の多い登山道を歩きますが、苦労することはないでしょう。晴天なら笠ヶ岳が見えるはず。

新穂高ロープウェイ西穂高口駅から登山道が始まります。西穂山荘までの道はよく整備されているので安心して歩くことができます。先を急がず、のんびり歩くことを心がけましょう。

立ち枯れた大木の上にケルンが組まれた辺りから少し下ると、その後は登り一辺倒になります。深い森のなかを大きくジグザグに進むので、適当に立ち休みを繰り返して歩きましょう。

前方に建物の屋根が見えてきたら西穂山荘に到着。ここは年中無休、365日営業する山小屋です。日帰りの設定ですが、時間があればここに1泊するのも楽しい。テラスで休憩したら、独標に向かいましょう。

西穂高登山のベースとして多くの登山者に愛され続けている西穂山荘。登山者には強い味方です。

憧れの西穂高岳独標を目指して岩場を登る

西穂山荘前から登山道に入ります。長野県と岐阜県の県境でもあるこの道をたどって独標まで行きます。軽く登ったらハイマツ帯に延びる登山道を進み、後方にロープウェイが見えてきたら高度が上がった証拠です。正面のハイマツのなかに山頂標識が見えてきたら、そこが丸山です。

丸山から進行方向を眺めると、ハイマツ帯にくねくねと延びる登山道が見えます。ここを進みますが、大小の石が堆積していて、足を取られるのでバランスを崩さないように登りましょう。

丸山付近から眺める西穂高の峰々。北穂高、奥穂高、前穂高の峰々と穂高連峰を形成しています。国内のみならず、外国人クライマーにも支持される山域です。

西穂高岳の稜線、最初のピークが独標

丸太で組まれた急勾配の登山道を登ると、岩が堆積した斜面を登るようになります。○や←のペンキマークが小まめに付けられているので、見失わないようにしましょう。もし、このマーキングがなくなったら、滑落の危険があるため、すぐにわかるところまで引き返すこと。とくにガスに巻かれることも多いエリアだけに注意しましょう。

山頂への道。×印を避けて○印の箇所を登るようにしましょう。土砂流失止めの丸太の上を歩けば余分な力は不要です。ただし、丸太を傷めないこと。
独標に向けて○印、←印に沿って登ります。ここの岩場は手足を使って登ったほうがリスクは軽減されます。トレッキングポールの使用は控えましょう。

独標手前の岩場はアップダウンが厳しいので、両手両足をフル活動して、安全に歩くことだけを考えましょう。正面に大きな岩山が見えてきます。これが独標です。取り付き点から見上げると巨大な岩の塊に見えます。ここで登攀を諦める人も多いので、恐怖を感じたら、撤退しましょう。

途中にクサリが張られた箇所があり、山頂まではこうした岩場が連続します。ヘルメットを必ず着用しましょう。
独標山頂から見た登山道。高度感があります。この登りを見て引き上げる人もいるようです。実際は崩れた箇所はなく、整備もされているので大丈夫。

西穂高岳独標登山カレンダー(該当月の1日)

西穂高岳独標データ

標高:2,701m
登山適期:7月~10月
高低差:800m
営業小屋:西穂山荘
避難小屋:なし
テントサイト:西穂山荘
水場:西穂高口駅
トイレ:西穂高口駅、西穂山荘
連絡先:高山市役所観光課(TEL.0577-35-3145)、新穂高ロープウェイ(TEL.0578-89-2252)、アルピコ交通バス(TEL.0263-92-2511)、濃飛バス(TEL.0577-32-1160)

登山を楽しむ皆さんへ

今回は日帰りのルートを紹介していますが、遠く西穂高岳エリアまで来たのですから、西穂山荘に宿泊して西穂山域の雰囲気を味わいたい。ここにはジャンダルムから下ってきたエキスパートや、これから奥穂高岳に向かうベテランたちも宿泊するので、彼らから楽しい山の話が聞けるかもしれません。

暮れゆく西穂高岳の稜線を眺めながらロマンティックな気分に浸るのもいいでしょう。翌朝、好天ならいま一度山頂アタックをするのも楽しいですよ。前日よりひとつ大きくなった自分に出会えるかもしれません。西穂山荘の喫茶室で山小屋の雰囲気を体感するだけでも楽しめます。
西穂山荘(TEL.0263-36-7052)

登山をするにあたって

標高がそれほど高くない山だからといって油断していると、とんでもないしっぺ返しを食らうこともしばしば……。ここに記載している所要時間はあくまでも目安なので余裕をもって計画は立てましょう。また、天候や自分の体調によっては、中止することも検討してください。山はいつまでもそこで待っていてくれます。どんなにその山が低くても、謙虚に向き合うことで、山はあなたを優しく迎え入れてくれるでしょう。

出典

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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