筆とまなざし#228「ここ数年愛用しているフィッツの靴下。シーズン前に新調しました」
成瀬洋平
- 2021年05月26日
シーズン前に買い替えたいものナンバーワンは靴下。夏山シーズンの前に3足新調しました。
相変わらず天気予報を眺める毎日ですが、最近は山の天気予報を見ています。これだけ雨が降り続くと近くの岩場は晴れても岩が湿っていることが多くなりました。岩掃除には昨日も行きましたが、この夏は最近あまり行っていなかった山に出かけようと思っています。6月の山は残雪が多く、初夏の日差しが麗かで晴れるととても気持ちのいいもの。絵のモチーフとしてもとても好きな季節です。
シーズン前に買い替えたいものナンバーワンが、靴下です。ほかの装備やウエアと比べてあまり重要視されていないような気もしますが、へたって潰れて薄くなった靴下はクッション性がないのはもちろん、いつまでも湿度がこもって不快です。不快なだけでなく、つま先の皮が擦れたり、指先が冷えてくることにもつながります。
さまざまな登山用ソックスが出回っていますが、ここ数年愛用しているのが「FITS」の靴下。2010年、アメリカ・テネシー州に誕生した新しいメーカーで「Made in the U.S.A.」にこだわっているのだといいます。それまで履いていた靴下は、使っているうちに伸びてフィット感がイマイチになり、靴の中でズレたりよれたりしてしまっていました。「FITS」はブランド名のとおりフィット感が抜群で、使っていてもそのフィット感が損なわれることがありません。クッション性も良くて足を柔らかく包み込んでくれ、表面がしっかりした素材のため耐久性が高く、毛玉ができたり摩耗したりすることがとても少ない。一度履いたらその快適さの虜になり、もう手放せなくなりました。冬山用には「ヘビー エクスペディション ブーツ」を、夏山用には「ミディアム ラグド クルー」を使っています。
夏山シーズンの前に「ミディアム ラグド クルー」を3足新調しました。登山用ソックスはなかなか値が張るのでこれだけで1万円近い出費ですが、靴下を買い換えることはそれに見合った価値があると思っています。
さて、今週末はちょっとクラミングをしながらの登山を計画中。できたら残雪を抱いた山を陽光の降り注ぐ下で登りたいもの。梅雨の中休みとなってくれますように。
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