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後悔しない登山用テントの選び方 前編

登山用テントは高価な買いもの。しかも種類が多いので、どれを買えばいいのか、悩みが尽きないものでもある。でも大丈夫! 今回は新たに4つのステップで登山用テントの選び方を紹介する。これで理想が見つかるはず。絶対に後悔させません!

文◉吉澤英晃 Text by Hideaki Yoshizawa
写真◉増川浩一 Photo by Koichi Masukawa
出典◉PEAKS 2020年8月号 No.129

4つのステップで丸わかり!

山をいちばん近くに感じることができる登山スタイル。それがテント泊だが、憧れる登山者には「テントの選び方問題」が立ちふさがる。テント泊には登山用テントが欠かせない。しかし、これを選ぶのが難しい。形や入口の向き、素材や設営方法でいくつもの組み合わせがあり、ただ単に軽いモデルを選ぶと、扱いがシビアすぎて疲れるかもしれないし、かといって丈夫すぎるものを選ぶと、今度は重たくて苦労することになりかねない。高価な買いものを後悔しないためには価格や重さだけで判断せず、好みや使う場所、求める快適性などから、理想とするモデルを具体化する作業が必要になる。

登山用テントの選び方はさまざまなメディアで説明尽くされてきたが、今回はその選び方を、新たに4つのステップに分けて考えてみた。まずは好みから、おすすめの「4大タイプ」をチェックする。次に「使用シーン」と「快適性」でモデルを絞り込み、最後に「設営方法」と「収納サイズ」について理解する。

話を伺ったのは吉野時男さん。千葉県にある登山用品専門店「ヨシキ&P2」の看板スタッフだ。

「4大タイプから細かいディテールまで、ひとつひとつメリットとデメリットを把握して取捨選択すれば、必ず後悔しないテントが見つかります!」

まずは4大タイプをチェック

テントの好みは人それぞれ。居住性を重視したい人もいれば、軽量化を追求したい人もいる。まずは自らの好みに従って、以下のYES・NOシートから、おすすめの4大タイプをチェックしよう!

※あくまでも、それぞれのタイプでスタンダートなテントを比べたときに限ります。

4大タイプの特徴を知ろう!

A.自立式ダブルウォール

ペグを打たなくても設営でき、居住空間を提供するインナーテントの上に雨風を防ぐフライシートを被せるタイプ。「設営場所を選ばないので扱いやすく、居住性も高いので、テント泊初心者の方にいちばんおすすめしているモデルです。唯一の難点は重くなってしまう点にあります」。

居住性 ★★★★★
扱いやすさ ★★★★
軽量性 ★★
コンパクト性 ★★★

ライペン/トレックライズ1

最小重量:1,460g(ペグ、張り綱の重さを含まず)
サイズ:W210×D110×H105cm
収容人数:1人
問:アライテント

B.非自立式ダブルウォール

自立式ダブルウォールから軽量化のために、ポールの本数を減らしたタイプ。設営にはペグダウンが必要。「ポールが少ないのでコンパクト性に優れるといえます。ただし設営場所が限定されるのが弱点。例えば地面が土になる樹林帯のルートを長く歩きたい人などにおすすめです」。

居住性 ★★★★
扱いやすさ ★★
軽量性 ★★★★
コンパクト性 ★★★★★

テラノバ/レーサーコンパクト1

最小重量:860g
サイズ:W220×D93~62×H95~40cm
収容人数:1人
問:ケンコー社

C.自立式シングルウォール

自立式ダブルウォールから軽量化のために、フライシートを省略したタイプ。フライシートを被せる手間が省けるので、すばやく設営&撤収できる。ただし結露が発生しやすいというデメリットも。「テント泊に慣れてきて、軽さは求めたいけど扱いやすさは残したいという人におすすめです」。

居住性 ★★★
扱いやすさ ★★★★★
軽量性 ★★★★
コンパクト性 ★★★★

MSR/アドバンスプロ2
最小重量:1,300g
サイズ:W208×D107×H112cm
収容人数:2人
問:モチヅキ

D.非自立式シングルウォール

自立式ダブルウォールからポールの本数を減らし、フライシートも省いたタイプ。もっとも重量を軽くでき、収納サイズもコンパクトになる。「とにかく軽量性とコンパクト性を追求できるタイプです。スピードハイクや、登攀具が重くかさ張るクライマーなどに選ばれています」。

居住性 ★★
扱いやすさ ★★★
軽量性 ★★★★★
コンパクト性 ★★★★★

ファイントラック/カミナモノポール2

最小重量:870g
サイズ:W210×D120×H103cm
収容人数:2人
問:ファイントラック

使用シーンで選ぶ

おすすめの4大タイプがわかったら、次は細かいディテールから理想のモデルを絞り込んでいく。まずは使用シーンに影響される「入口の向き」と「インナーテントの素材」をそれぞれチェック!

入口の向き

入口の向きはフロアに対して “長辺にある” か “短辺にある” かの2種類しかない。ここでは風の影響からどちらを選べばいいか考えてみよう。「テントは入口を風下に向けて設営するのが基本です。入口が短辺にあると風を受けるパネルの面積を小さくできますが、長辺にあると広い面積で風を受けてしまう。

風の影響を受けやすい樹林帯以上のテント場では、短辺に入口があるほうが有利といえます」。それとは別に、長辺にあると入口の面積が広くとれるので出入りしやすく、逆に短辺にあると使うファスナーが短くなるので軽くできる特徴もある。

入口が長辺

ライペン/トレックライズ1
横幅があり出入りがラク。パネル中央が開くモデルもある。ただし風を受ける面積は広い。
入口の角度が垂直に近づくので、雨が吹き込みにくいといえる。

入口が短辺

ライペン/エアライズ1
風を受ける面積を最小限にできるが、入口の幅が狭いので出入りが窮屈に感じることも。
入口が斜めになりやすく、出入りで雨が吹込みやすい難点もある。

まとめ

  • 森林限界以上で使うなら短辺が有利
  • 長辺にあるほうが使い勝手には優れる

インナーテントの素材

インナーテントの素材には “フルパネル” と “メッシュパネル” の2種類があり、両方を組み合わせた “ハーフメッシュ” も存在する。フルパネルは安心感があって人気が高いが、時期と場所で考えるとメッシュパネルのほうが好ましい場合もある。

「メッシュパネルは通気性に優れるので、真夏に2,000m以下のテント場で頻繁に使うようなら積極的に選んでもいいでしょう。それとは逆に、2,000m以上のテント場で3シーズンの使用を予定しているなら、フルパネルのほうが有利といえます。フルパネルのタイプでも、入口だけはメッシュにできるモデルが理想です」。

フルパネル

ライペン/トレックライズ1
夏は暑さを感じるほど気密性に優れる。遮蔽性が高いのでプライベートを保護しやすい利点もある。

メッシュパネル

MSR/ハバNX
風が抜けるので通気性は抜群。夏にはもってこいだが、春や秋になると寒いと感じる人もいる。

まとめ

  • 夏の樹林帯ならメッシュパネルが快適
  • 3シーズンで考えるとフルパネルが有利

教えてくれた人

吉野時男さん

千葉県の登山用品専門店「ヨシキ&P2」スタッフ。道具とフィールドに精通する貴重な識者。いまでは登山系メディアに欠かせない存在になりつつある。

>>>後編につづく

出典

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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