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【バックパック 中型(30~49L)編】ニーズも多いボリュームゾーン。ほしいモデルがきっと見つかる。|MOUNTAIN GEAR COLLECTION 2023

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好評発売中「PEAKS 2023年4月号(No.159)」より、誌面記事の一部をご紹介します!
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バックパックは登山を象徴する必需品。
ここでは容量によって3つのグループに分けて紹介する。ほかの装備同様、バックパックも軽量化がひとつのトレン
ドだが、ブラッシュアップを繰り返して進化を続ける定番も少なくない。

小さいモデルは荷物の多い日帰りや小屋泊まり、大きいモデルはテント泊も可能。中型とひとくくりにするのは乱暴なようだが、市場でもこのクラスは激戦区で、各社入魂の自信作がひしめく。レインカバーなどの快適装備を満載した「全部入り」から、軽さや防水性のような特定の機能を追求したモデルまで、わがままに応えてくれるモデルがきっと見つかる。

編集◉PEAKS編集部
文◉伊藤俊明
写真◉熊原美惠

ミステリーランチ/ブリッジャー45

ラインナップ充実で看板シリーズが完成。

昨年の65と55に続き、45と30が登場。山行に合わせて選べる、名実ともに看板シリーズとなった。ショルダーハーネスは荷重を面で受け止めるベスト型。反発するスプリングスチールのフレームで背負い心地は軽やかだ。背面に空間をつくり、熱がこもりにくい。

  • ¥40,700
  • 容量:43ℓ(M)
  • 重量:2,000g(M)
  • サイズ:S ~ L
  • (問)エイアンドエフ

▲BACK

▲POINT
2本のファスナーが平行し、下方向にパネルを引くだけでフロントが一瞬で全開する。

▲POINT
雨蓋は取り外せばウエストバッグになる。荷物を置いて散策するときなどに重宝する。

ロウアルパイン/エアゾーントレック35:45

中型ながら最大45ℓまで収納可。

本体上部の巾着部を伸ばすことで、最大45ℓまで容量を拡大できる。オーソドックスな二気室だが、フロントが逆U字のファスナーで大きく開くのでパッキングもスムーズ。ショルダーハーネスはベルクロで本体に固定してあり、背面長の調節も簡単だ。

  • ¥22,000
  • 容量:35+10ℓ
  • 重量:1,600g
  • サイズ:1サイズ
  • (問)ランドアール

▲POINT
フレームを湾曲させてメッシュパネルを張り、背面の通気性を確保。熱がこもりにくい。

ミレー/サースフェーネクスト40+5

雨に強く、パッキングとフィット感も向上。

幅広いサイズ展開であらゆる山行に対応する定番がモデルチェンジ。本体の縫製箇所を減らし、さらに素材にシリコン加工を施して耐水性を大幅に向上した。クリーンな筒状なので荷物が入れやすく、ストラップを見直したことでフィット感も良くなった。

  • ¥25,850
  • 容量:40+5ℓ
  • 重量:1,560g(M)
  • サイズ:M、L
  • (問)ミレー

▲POINT
背面の快適性にも定評あり。疎水性の高い素材と高通気の構造で背中をドライに保つ。

オスプレー/ケストレル38

背面を見直してより涼しく、背負いやすく。

人気の定番がアップデート。サイドアクセスやレインカバー、トレッキングポールホルダーなどの多機能はそのままに、背面を改良して通気性と安定性を向上させた。同時に男女別の新たなサイズレンジに移行。フィット感を高めてますます隙がなくなった。

※写真はサンプルで実際のカラーは異なります

  • ¥28,600
  • 容量:38ℓ(L/XL)
  • 重量:1,920g(L/XL)
  • サイズ:S/M、L/XL
  • (問)ロストアロー

▲POINT
背面パネルを硬くして要所にパッドを配置。通気を確保しながら安定感も高くなった。

ザ・ノース・フェイス/ノーム38

テント泊も想定した軽量フレームレス。

フレームレスながらフィット感に優れる新作。18、25、38の3型あり、38は装備を絞ったテント泊も想定している。4つ折りの背面パッドは抜き出してスリーピングマットとして使用可能だ。背面長とウエストが調節でき、幅広い体格に合わせられる。

  • ¥29,700
  • 容量:40ℓ
  • 重量:1,050g
  • サイズ:1サイズ
  • (問)ゴールドウイン

▲POINT
メインの気室には上部とフロントからアクセス可能。フロントはファスナーで全開する。

サロモン/XA35
ホグロフス/リム35
パーゴワークス/バディ33

(上)サロモン/XA35

トレランパックゆずりの優れたフィット感。

フレームレスとベスト型のハーネスで柔らかく体にフィット。本体にはドローコードを巧みに配置してあり、一カ所を引くだけで上部をすばやくコンプレッションできる。フロントやショルダー、ウエストのポケットも使いやすい。25ℓと15ℓもラインナップする。

  • ¥23,100
  • 容量:35ℓ(S/M)
  • 重量:537g(S/M)
  • サイズ:S/M、M/L
  • (問)サロモン

▲POINT
幅広のハーネスにはストレッチポケット。500㎖のソフトフラスクが2個付属する。

(中)ホグロフス/リム35

軽くても快適な背負い心地。

シンプルさと軽さを追求するL.I.M(Less Is More)シリーズのパック。背面はワイヤーフレームとメッシュパネルで構成。フレームを湾曲させて空間をつくり、熱を留めない。両サイドからウエストにかけて、三角形の大型ファスナー付きポケットを備えています。

  • ¥29,700
  • 容量:35ℓ
  • 重量:920g
  • サイズ:1サイズ
  • (問)RCTジャパン

▲POINT
背中に当たるのはピンと張ったメッシュパネル。パッドをなくして軽量化している。

(下)パーゴワークス/バディ33

人気の秘密は背負いやすさと使いやすさ。

上部にボリュームをもたせた逆台形のデザインで、重心を高く体の近くに設定して荷重を受け止めやすくしている。トップフラップと連動するスタビライザーや収容力のあるフロントポケット、取り外して洗濯できる背面パッドなど、細部までよく考えられたデザイン。

  • ¥25,300
  • 容量:33ℓ
  • 重量:1,100g
  • サイズ:1サイズ
  • (問)パーゴワークス

▲POINT
雨蓋は多くのモデルとは逆に背中側から開く。パックを下ろしてすばやくアクセスできる。

マムート/デュカンスパイン28-35

背骨を持ったバックパック。

ショルダーとウエストは可動式で、背骨(スパイン)のように自在に動く樹脂のロッドで連結されている。歩行時の肩や骨盤の傾きに柔軟に追従し、どんな姿勢でもフィット感は損なわれない。本体にはロールトップのほかフロントのファスナーからもアクセスできます。

  • ¥31,900
  • 容量:28~35ℓ
  • 重量:1,290g
  • サイズ:1サイズ
  • (問)マムートスポーツグループジャパン

▲POINT
肩と腰は逆に動く。背骨のように両者を繋いだことで人間の身体に近い動きが実現した。

ライペン/クロワール35スパイダロン

シンプル、タフ、軽量の三拍子。

一本締めのシンプルなモデル。同じ太さなら鋼鉄の数倍の強度をもつといわれる「スパイダロン」を織り込んだリップストップ生地は軽量・しなやかながら耐久性と耐摩耗性が高く、岩と擦れたり、アックスやクランポンを直接取り付けたりしても簡単には破れません。

  • ¥22,000
  • 容量:35+10ℓ
  • 重量:1,100g
  • サイズ:1サイズ
  • (問)アライテント

▲POINT
耐摩耗強度はナイロンの倍以上。それでいてコットンのようなしなやかな質感をもつ。

カリマー/クリーブ30

背負いやすさも追求した軽量パック。

新作はロールトップで、フロントファスナーからもアクセス可能。軽さを意識しながら、背負い心地も妥協しないのがカリマーらしさ。ベスト型のハーネスは適度な硬さで、面で荷重を受け止める。骨盤の傾きに合わせ若干前傾するヒップベルトも上出来です。

  • ¥27,500
  • 容量:30ℓ
  • 重量:900g(M)
  • サイズ:S、M
  • (問)カリマー インターナショナル

▲POINT
ショルダーハーネスはちょうどいい硬さ。ユーティリティポケットも使いやすい。

クラックス/RK30

英国生まれの質実剛健。

本体はケブラー40%×ナイロン60%で、岩や氷、ギアとの摩擦もなんのその。使用頻度が高いバックルのメス側は強固なアルミ製にする念の入れよう。便利や快適さとは無縁だが、使う場所を選ばないシンプル&タフネスでエキスパートに厚く支持されています。

  • ¥41,800
  • 容量:30ℓ
  • 重量:975g
  • サイズ:1サイズ
  • (問)スタティックブルーム

▲POINT
生地の合わせ目は溶着し、裏地に耐水圧10,000㎜のコーティングを施した完全防水。

 

※この記事はPEAKS[2023年4月号 No.159]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

 

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