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パタゴニア名古屋ストアで笠置山クライミングエリアに関するトークイベントを開催しました|筆とまなざし#328

地元の人々の理解、そしてクライミングを楽しむ環境を維持していくこと。笠置山が抱えている課題やフリークライミングのいまと未来について。

今年で創業50年を迎えるパタゴニア。そのルーツであるクライミングをテーマにしたイベントが各地で行なわれている。その一環として、パタゴニア名古屋ストアで笠置山クライミングエリアに関するトークイベントを行なった。

店内には数週間前から笠置山を紹介するパネルと原画が展示されていて、トークイベントはその本番。当日はお昼からお店にいて、妻のロープグッズを販売したりお客さんと話をしてすごした。夜に行なわれるトークには来られないからと、昼間に立ち寄ってくれる友人もいた。

さて、トークイベント本番。笠置山クライミングエリアの紹介から始まり、本題へ。笠置山が抱えている課題、フリークライミングについて、クライミングエリアの現状、そして未来へのビジョン。デリケートで込み入った内容に踏み込んでいき、あっという間に1時間半がすぎていた。

地元の人々の理解、クライミングを楽しむ環境を維持していくこと。そのなかで、より多くの人々がフリークライミングをとおしていかに豊かな時間をすごすことができるのか。公開から14年を迎え、笠置山は新しいステージに入ったのだと思う。もちろんそれは笠置山に限ったことではない。さまざま考えがあるし、答えなどないのだろう。だからこそ、考え続けていくことが大切だ。それはローカルクライマーのみならず、岩場を訪れるクライマー一人ひとりに求められる。このイベントがそのきっかけとなってくれたらと思う。ぼくも多くの気づきをもらった時間でもあった。

さて、クライミングイベントは次の週末も続き、小川山で開催される「クライムオン!!」にブースを出店する予定。ポストカードや原画、そしてロープグッズなどを携えて向かうほか、土曜日はクラック講習を担当。1日で4,000円と通常の講習よりもかなりリーズナブル。ほかにもたくさんのコンテンツがあり、有名クライマーによるボルダリング講座も開催される。今年は昨年以上にメーカーのブースも出店されるそうだし、夜のトークイベントも楽しみだ。

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PROFILE

成瀬洋平

PEAKS / ライター・絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

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