寝心地がいいスリーピングギアを!おすすめスリーピングマット&ポンプ|PEAKS MOUNTAIN GEAR COLLECTION 2023
PEAKS 編集部
- 2023年06月20日
山中での体力の回復には、翌日までの熟睡が必要だ。そのためには寝心地がいいスリーピングギアが欠かせない。寝袋、マット、枕など、高品質で優れたものを探したい。
今回はそんなスリーピングギアの中から、おすすめのスリーピングマット、ポンプを紹介する。
編集◉PEAKS編集部
文◉高橋庄太郎
写真◉猪俣健一
スリーピングマット
クライミット/スタティックV2
幅が広いV字チューブが体を支える。
断熱性を低下させる原因となる内部での空気の動きを抑制すべく、V字型のチューブを採用。くぼんでいる部分が多いために注入しなければならない空気の量が少なく、膨らましやすい。また、その窪みによって寝袋のダウンがつぶれにくく、保温力を妨げない効果も持つ。
- 価格:15,400円
- 使用サイズ:183×58.4×6.4cm
- 収納サイズ:20.3×7.6cm
- 重量:463g
- (問)ハイマウント
ラブ/イオノスフィア5レギュラー
寝相が悪くても、ずり落ちにくい。
マットのチューブは縦に配列され、左右の両サイドのみ少し太め。多少傾斜した場所でも体をマットの上にとどめる効果があり、安眠が得られる。このチューブには断熱材が入り、熱反射フィルムも併用。冬季でも十分に使えるほどの断熱力を生み出している。
- 価格:18,700円
- 使用サイズ:185×51×8cm
- 収納サイズ:23×11cm
- 重量:550g
- (問)ランドアール
サーマレスト/ネオエアー XサーモNXT レギュラー
強力な断熱性で雪の上でも平気。
断熱性を表すR値は、最大レベルの7.3。内部にサーマキャプチャーテクノロジーによる断熱シートが使用され、厳冬期の登山でも体が冷えない最強モデルだ。使用時に嫌な音が立ちにくいのも長所で、テントに触れる傷みやすい面は耐久性が高い70Dの生地を使っている。
- 価格:44,000円
- 使用サイズ:183×51×7.6cm
- 収納サイズ:23×11cm
- 重量:439g
- (問)モチヅキ
ニーモ/テンサーインシュレーテッドレギュラーマミー
冷気を遮断する断熱フィルム。
弾力性を考えた内部の構造によって、表面にはドット状の凹凸が並ぶ。これらが体の滑りを抑え、自宅の布団のように違和感なく眠れる。内部にはアルミを使った断熱フィルムが用いてあり、冬でも暖かい。空気注入用のポンプサックも付属し、簡単に膨らませられる。
- 価格:28,050円
- 使用サイズ:183×51×8cm
- 収納サイズ:20×8cm
- 重量:410g
- (問)イワタニ・プリムス
クライミット/イナーシャXライト
使用時は、寝袋内で広げて。
肩、背中、腰と、体重がかかりやすい部分にだけチューブを配し、残りは空洞に。寝袋の外ではなく、内側に位置させて使うために小さくても体からずれにくく、思いのほか寝心地は悪くない。かなり斬新な形状のマットとはいえ、エア注入式で200gを切るのはおどろきだ。
- 価格:13,200円
- 使用サイズ:107×46×4cm
- 収納サイズ:14×6.4cm
- 重量:173g
- (問)ハイマウント
サーマレスト/プロライトレギュラー
自動膨張式マットの大定番。
内部にフォーム材を挟み込んだ自動膨張式マットは重くなりがちだが、これはフォーム材の肉抜きを行ない、厚みも控えめにして軽量に。全長168㎝の女性用タイプもあり、背中や足元部分は肉抜きする量を減らし、体が冷えやすい人が多い女性の体調に配慮している。
- 価格:19,800円
- 使用サイズ:183×51×2.5cm
- 収納サイズ:28×10cm
- 重量:510g
- (問)モチヅキ
プロモンテ/エアマット PMTシリーズ165
表面はパンクしにくい丈夫な生地。
腰から足先にかけてシェイプさせ、内部のフォーム材も肉抜きするなど、必要な部分をそぎ落とすことで軽量化した自動膨張式。15㎝ずつ長さを変えて105 ~ 180㎝までの6タイプがあり、この165㎝は小柄な人向けだ。地味な点だが、汚れが目立ちにくいカラーもよい。
- 価格:12,100円
- 使用サイズ:165×51×2.5cm
- 収納サイズ:27×直径14.5cm
- 重量:410g
- (問)エイチシーエス
モンベル/U.L.コンフォート システムアルパインパッド150
ピローなどとの組み合わせても便利。
内部にスポンジを入れた自動膨張式で、90 ~ 180㎝まで30㎝刻みのサイズ展開。名称にシステムという言葉が使われているように同シリーズのピローやパッドと併せて使うこともでき、たとえばこの150㎝タイプはピローと組み合わせれば180㎝ほどになる。
- 価格:11,330円
- 使用サイズ:150×50×2.5cm
- 収納サイズ:25×直径14.5cm
- 重量:556g
- (問)モンベル
イスカ/ピークライトマットレス(120)
裏面にはノンスリップ加工。
耐久性が高い30Dのナイロン素材でフォーム材を挟み込み、裏側には滑り止め。傾斜がある場所でもテント内でずり下がらず、就寝時の安定感が高まる。120㎝タイプは荷物の軽量化を進めたい人向けの半身サイズで、もう少し長い165㎝タイプもある。
- 価格:8,800円
- 使用サイズ:117×50×2.5cm
- 収納サイズ:26×10.5cm
- 重量:390g
- (問)イスカ
クレイジークリーク/ヘックス2パワーラウンジャー
起きているときは座椅子として。
折り畳み式チェアで知られるクレイジークリークの大型座椅子。広げるとちょうど全身サイズのマットになるのがおもしろい。厚みは1 ~ 2㎝しかないので寝心地はそれなりだが、日中は座り心地がよい座椅子として利用でき、マットを探す際のひとつの選択肢になる。
- 価格:14,300円
- 使用サイズ:182×45cm
- 収納サイズ:53×15cm
- 重量:827g
- (問)エイアンドエフ
サーマレスト/Zライトソル
アルミを蒸着し、断熱性を向上。
183㎝の長さを14段に折り畳んで収納し、収納時の厚みは最大で14㎝に。同社には両面ともポリエチレン製のフォーム材がそのまま使われている同種のマットもあるが、こちらの片面にはアルミが蒸着されており、約20%も断熱性が増していて寒い時期も使いやすい。
- 価格:9,900円
- 使用サイズ:183×51×2cm
- 収納サイズ:51×13×14cm
- 重量:410g
- (問)モチヅキ
モンベル/タタミパッド120
硬いからこそ生まれる効果。
表裏で2種の素材を組み合わせたユニークな製品。赤い表面は比較的柔らかいポリエチレンのフォーム材、裏面は板状で硬いボード材を使い、地面の凹凸を緩和する。岩場などのハードな環境では、このパッドを他のマットと併用すると寝心地がよくなる。
- 価格:5,170円
- 使用サイズ:120×50×0.5cm
- 収納サイズ:50×11×5cm
- 重量:383g
- (問)モンベル
ゼログラム/トレイルバディスリーピングパッド
角を丸めて、引っ掛かりを少なく。
かさばる折り畳み式の弱点は、バックパックに外付けすると木の枝や岩に引っかかりやすいこと。だが、このマットは引っかかりがちな角の部分に丸みを帯びさせ、その欠点を緩和した。シルバーの面は剥がれが少ないアルミのフィルムで、断熱性を長期間キープする。
- 価格:8,470円
- 使用サイズ:180×52×1.5cm
- 収納サイズ:52×15cm
- 重量:360g
- (問)ゼログラム
エバニュー/FPマット100
究極的なミニマリストに。
長さは1mと肩からお尻までをカバーする面積しかなく、しかも厚みは0.5㎝。このフォーム材は比較的硬く、地面の凹凸は拾いにくいが、それでもこれで眠るには地面をならすなどの工夫がいる。しかし重量はたった160g。超軽量性を突き詰める人の味方だ。
- 価格:3,190円
- 使用サイズ:100×50×0.5cm
- 収納サイズ:50×12.5×2cm
- 重量:160g
- (問)エバニュー
ポンプ
シートゥサミット/エアストリームポンプサック
防水性素材で収納袋としても活躍。
容量20ℓの袋にマットのバルブへ直結できる弁がつく。この弁は空気が一方にしか流れない逆止弁のため、内部に寝袋を入れて空気を抜くと圧縮収納できる。
- 価格:4,950円
- 重量:62g
- (問)ロストアロー
ニーモ/ボルテックス ポンプサック
軽く息を吹きこめば膨らむポンプ。
大きめの口から膨らませる袋状のポンプ。裏側に丸い孔があり、マットのバルブと連結する。このポンプは軽く息を吹き込むだけで簡単にふくらむ。
- 価格:4,180円
- 重量:60g
- (問)イワタニ・プリムス
サーマレスト/ブロッカーライトポンプサック
空気も水も漏れないドライバッグ。
高質なドライバッグで有名なシールラインの定番品にポンプ機能をプラスしたダブルネーム品。生地の縫い目は溶着されて空気が漏れず、ポンプ機能は高い。
- 価格:7,920円
- 重量:60g
- (問)モチヅキ
※この記事はPEAKS[2023年4月号 No.159]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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