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Keishi Tanaka「月と眠る」#14 ついに山で月と眠る

ランドネ本誌で連載を続けるミュージシャンのKeishi Tanakaさん。2019年春から、連載のシーズン2として「月と眠る」をスタート。ここでは誌面には載らなかった当日のようすを、本人の言葉と写真でお届けします。

Keishi Tanakaさんの連載が掲載されている最新号は、こちら!
>>>『ランドネNo.118 7月号』

僕がランドネ本誌で連載をさせてもらうようになったのが5年前。シーズン2にあたる「月と眠る」が始まり、2年が過ぎたこの春、ついに僕はテント泊登山をスタートさせた。ついに山で月と眠る日が来たというわけだ。

なぜいままでテント泊をしてこなかったのか、テント泊でなければどういう選択肢があるのか、これから山登りを始めたいという人のヒントになればうれしく思う。

▲テントを背負って駐車場を出発。

山登りを計画する際、まずは日帰りか泊まりかを決めることになるだろう。スケジュールで無条件に決まることもあるだろうけど、一度その点を置いておくのであれば、僕は泊まりをおすすめする。泊まりは大変そうと思う人もいるかもしれないが、じつは日帰りのほうが1日の歩く時間が長くなったり、泊まりでも山小屋を使えば装備も軽くできたり、「初心者こそ山小屋で1泊2日」なのではないかと僕は思っている。

約10年前の僕もいまとおなじ考えを持っていて、山小屋泊で計画を立てた結果、大満足のデビューを飾っている。

▲バックパックがテント泊には少し小さめだが利点も!?

日帰り、山小屋泊とくればもうひとつ、テント泊という選択肢が山登りにはある。ただ、これは初めての登山にはおすすめできないし、なるべく楽をしたい僕もテント泊より山小屋泊がいいなと思っていた。山小屋には建物や食事にそれぞれ個性があり、それを楽しみたいという気持ちもあったので、スケジュールが取れたら山小屋で1泊2日。テント泊が僕の選択肢に挙がることはなかった。それがいまから3年くらい前までの話。

山登りで次のステップに行きたくなったのか、キャンプ場でのキャンプを始めたからなのか、これといった明確なタイミングがあるわけではないのだが、3年くらい前から山でのテント泊を調べることが増えた。そして、装備的にも行けるなと思った今年の春、ついに山でテント泊をする日が来たのである。

▲初めての場所は富士見平のテント場。

実際にテントを担いでどれくらい歩けるかの不安もあったので、今回は「テント場までの歩行時間を2時間以内、かつそこに荷物を置いて展望が良いピークを目指せること」を場所選びの条件にした結果、富士見平のテント場で泊まり、翌日に瑞牆山を目指すことにした。

▲富士見平へ向かう途中、休憩のベンチから翌日に登る瑞牆山を望む。

バックパックは約10年前に初めて買ったマムートのものをいまも愛用しており、これが35Lなのでテント泊には少し小さめ。今後はテント泊用にもう少し大きいものを買おうと思っているが、今回は余計な荷物を持っていかなくて済んだので、初めての際には大き過ぎないバックパックというのもポイントなのかもしれない。

参考程度に、次に買うバックパックは45〜50Lくらいのものを検討中。

▲テント場に到着し、テントを張る場所を探す。

テント場に到着し、小屋で受付を済ませたら、まずは寝床を決める。すでにたくさんの人がいたが、いまから下山する人もいるので、少しだけ全体を歩きようすを伺う。なるべくおとなりさんから離れたい、トイレがほどよく近いほうが良いなど、ここは人によってベストな場所が変わるので、あまりおすすめすることもない。

僕は端っこのほうで、正面に座ったときにほかのテントがあまり見えない場所を選んだ。

テントを張るところと、その後の過ごし方をまとめて写真で紹介しよう。

▲Snugpakのテントを張る。
▲ペグは足か、固いところは石で打つ。
▲10分もかからず基地は完成。
▲ここまで来れたことに安堵の表情。
▲水場があるかどうかは必ず事前にチェックすべし。
▲富士見平小屋にクラフトビール、そして気になる看板……。
▲そこからは確かに、富士山がこちらを見ていた。
▲富士見平小屋自慢の鹿肉ソーセージ。

富士山と目を合わせながら、鹿肉のソーセージを食べて、それを瑞牆ビールで流し込む。最高だ。説明して伝わることではない。自分の意思で自然に向かい、自分の足で歩いて初めて感じられるものは、どんなに便利になってもなかなか簡単には手に入らないだろう。

▲自分の基地に戻り、夕食作り。

日が沈む前に夕食の準備をしたい。今回はインスタント麺とおにぎり。家にあった生のパクチーとライム、道中にスーパーで買った「むきえび」を入れると、それだけで少しこだわったトムヤムクンヌードルが完成した。夜はまだ冷える季節だったので、少し辛いスープが体を温める。

▲こちらが今夜の夕食。

テントの入り口に座り、何もしないで空が暗くなっていくのをただ眺める。そして暗くなったあとは視線を移し、光る星とテントを見ながら少しロマンチックな気分でホットワインを飲む。山でのテント泊をこれからも続けようと決めた。

▲何もしない時間は最高の贅沢。
▲まるでイルミネーションのようだ。

寝る前に山小屋の中を覗くと、ランタンの灯りで静かにお酒を楽しむ人たちがいた。山小屋泊の魅力はまた今度改めて語りたいが、テント泊だとしても山小屋の雰囲気は感じられるということ。富士見平小屋の光は柔らかく、とても温かく感じられた。

富士見平小屋
https://www.fujimidairagoya.jp/

▲ランタンとステンドグラスの小屋。

翌日、太陽が昇ると同時に目を覚まし、軽く朝食を済ませた。そしてコーヒーを飲んだあと、瑞牆山のピークを目指して歩き始めた。テントなどは置いていくため、レインウエアと行動食など最低限の装備で歩く。これならどこまででも歩いて行けそうだ。

▲レインウエアは防寒着にもなる。
▲少し歩くと岩場が増えてくる。
▲ピークが近い。
▲瑞牆山のピーク、昨日眺めた頂に到着。

瑞牆山の山頂。2日目は晴れというよりは曇りという天気ではあったが、それでも大好きな八ヶ岳が見え、大満足な景色。むしろ暑すぎずちょうど良かったのかもしれない。改めて、富士見平からの瑞牆山は、初めてのテント泊登山に適した、とても良い計画だったように思う。

テント泊という新しい選択肢が増えたことがとてもうれしい。また来よう。この場所も含め、テントを担いでまた山に来よう。そう思えるとても良い1泊2日になった。

日帰りでも、山小屋泊でも、テント泊でも、正解はもちろんないので、自分に合ったスタイルで山を楽しんでほしい。

※今回は特別に、動画でもご覧ください!

★今月のニューフェイス

ザ・ノース・フェイス
/シンプルトレッカーズグローブ 

長く愛用しているトレッキング用グローブだが、この連載では初登場ということでニューフェイスに。夏場で森を歩くだけとわかっていれば持っていかないこともあるグローブだが、夏以外の季節、もしくは岩場があるときはグローブがあった方が良いだろう。スマホが触れて、飽きないデザインがお気に入り。

▲もちろん機能的にも◎。

〇Keishi Tanaka
1982年11月3日、北海道生まれ。ミュージシャン。作詞家。作曲家。Riddim Saunterを解散後、2012年よりソロ活動をスタート。ライブハウスや野外フェスでのバンドセットから、ホールやBillboardでの11人編成ビッグバンド、さらには小さなカフェでの弾き語りなど、場所や聴く人を限定しないスタイルで年間100本前後のライブを続けている。2020年12月23日に新作『AVENUE』をリリース。『ランドネ』での連載は4年目に突入した。

Keishi Tanaka Official Site
https://keishitanaka.com

 

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PROFILE

ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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