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アウトドアショップ「エルク」が案内!山梨百名山の楽しみ方|#04 南アルプスの盟主へ

山梨百名山の魅力や楽しみ方を伝える、アウトドアショップ「エルク」。綾井です。
今年の3月から12月までの10カ月間で100座登って魅力を伝える「山梨百名山チャレンジ」も、梅雨明けを迎え、高い山へ登ることが多くなってきました。

6月下旬には北岳、7月には富士山が登山シーズン開幕、いい季節がやってきましたね!

今回は個人的にも関りが深く、シーズンになれば足繁く通うあの名山を紹介します!

6~7月までに登った山梨の山

▲仙丈ケ岳

・鶏冠山(2,115m)
・北岳(3,193m)
・小太郎山(2,725m)
・櫛形山(2,052m)
・アサヨ峰(2,799m)
・仙丈ケ岳(3,033m)
・思親山(1,031m)
・三石山(1,173m)

その前にこのひと月で登った山を簡単にふり返ります。

6月下旬から梅雨明けとともに2,000mを超える高い山を中心に登りました。

▲鶏冠山

鶏冠山は四天王と呼ばれる難関4座のうちのひとつ。迫力ある岩峰を越えていく、スリリングながらアスレチックで楽しい山です。

櫛形山では、近年保全活動により復活してきたアヤメの花畑を楽しむことができました。

「南アルプスの女王」と呼ばれる仙丈ケ岳は、その山単体でアルプスのピークを縦走しているような大きさがあり、南アルプスの良さをしっかりと堪能できるいい山です。

さて今回紹介する山は、山を愛するものなら一度は登ってみたい、日本第二位の高峰です。

北岳 小太郎山~南アルプスの盟主と展望の特等席へ~

▲北岳

日本第二位の高峰北岳は、南アルプス山脈(赤石山脈)の盟主とよばれ、その標高の高さだけでなく、多くの人を引き付ける魅力が備わっています。豊富な高山植物や絶景の景色はハイカーを、バットレスと呼ばれる大岩壁はクライマーを魅了し、まさに盟主の名に恥じない山といえるでしょう。

▲北岳肩の小屋 ご主人と

そんな北岳ですが、私はエルクに勤める前に「北岳肩の小屋」で働いていて、まさに勝手知ったる馴染みの山です。小屋は山頂から北の尾根上にあり、さらに尾根を北へ進んでいくと、おなじく山梨百名山の「小太郎山」があります。

“山梨百名山の楽しみ方”と銘打ったこのWEB連載ですから、北岳だけでなくわざわざメインルートを外れないと行けない小太郎山の魅力も、今回は伝えさせていただきたいと思います!

広河原から北岳山頂へ

▲広河原から北岳を望む

北岳へ登るためには登山口の「広河原」へ向かわなければなりません。広河原はマイカー規制をしているので、自家用車の場合は芦安でバスかタクシーに乗り換え、公共交通機関を利用の場合は甲府駅から広河原行きのバスへ乗る必要があります。

広河原から野呂川にかかる吊り橋を渡り登山スタート。

▲白根御池小屋へ向かう

原生の森を歩くとすぐに分岐が現れますが、沢沿いのコースが昨年から通行禁止となっているため、白根御池小屋経由の草すべりコースで山頂を目指します。登山口から山頂までの標高差は1,600m。今回は北岳肩の小屋で一泊の予定で、朝一のバスで広河原に来たので、ゆっくり登っていきます。

白根御池小屋でひと息つけば、ここからが尾根まで突き上げるハードな登りの開始です。

▲草すべりルートの急登を登る

草すべりと呼ばれる急登コースは、日当たりも良く晴れていれば体力を奪っていきますが、可憐な高山植物の花が咲いていて登山者を癒します。沢沿いコーストの分岐を過ぎれば、小太郎尾根に出ていきます。

▲稜線歩き
▲花と雷鳥

尾根に出ればカールが大きく美しい「仙丈ケ岳」、白く花崗岩をまとった勇ましい姿の「甲斐駒ヶ岳」が姿を現します。今年は小太郎尾根に出るとガスに巻かれ、その姿を見ることができませんでしたが、その代わり白に黄色に紫と、カラフルな花たちのほか、何といってもライチョウに出迎えてもらい、元気が出ました。

天気が良ければ雄大な景色を見ながらの稜線歩きとなり、今までの登りも報われる気持ちのいい登山になるでしょう。

▲北岳山頂へ

尾根に出てから小屋までは30分、小屋から山頂までは40分の道のりで、山頂に到着します。

山頂に出れば南側の景色が開け、富士山はもちろん、間ノ岳や農鳥岳といった白峰三山、塩見岳や荒川岳などの南アルプス南部の山まで見ることができます。

登山口から山頂までの解説はここまでにして、ここからは北岳へ登られる方に伝えたいその魅力と楽しみ方についてお伝えします。

山小屋に泊まりましょう

北岳を楽しみたいなら、山小屋に泊まるorテント泊がおすすめです。

一般的に夏山シーズン中は、日の出直後の早朝と、日の入り直前の夕方にいい景色を見ることができる可能性が高いです。肩の小屋のように3,000m近くの稜線で泊まることができれば、そのダイナミックな雲の移り変わりなどを見ることができて、これぞアルプスな景色を見ることができるでしょう。

▲夕日に焼ける鳳凰三山

キタダケソウ

毎年訪れている北岳、私はいつも開山初日(例年6月下旬)に行くようにしています。

その理由は、北岳にしか咲かないキタダケソウの花を見るため。キタダケソウは例年6月下旬に花の見頃を迎えますが、近年は雪解けが早く見頃が中旬にずれてきています。そのため開山してすぐに行かないと、花期を逃してしまうのです。高山の過酷な環境で咲くキタダケソウ。その愛くるしい姿を見たい方は、開山してすぐに会いに行きましょう!

天空の散歩道

北岳は標高3,193m、となりの間ノ岳は標高3,190mと、北岳からの稜線は日本では稀な3,000mを越える稜線が続きます。この2座と、農鳥岳までを合わせた山を白峰三山とよび、この天空の散歩道を縦走がまた気持ちがいいんです!

3座縦走コースは体力的にハードになりますが、夏山シーズンだからこそチャレンジしてみたいですよね。

南アルプス展望の特等席へ

▲小太郎山へ向かう

山梨百名山完登を目指す方は、北岳へ登ったら小太郎山も忘れてはいけません。

小太郎山は小太郎分岐から往復で約2時間半かかり、登山口の広河原や北岳の山頂へのルートからは外れます。そのため、なかなか立ち寄ることのないピークですが、小太郎山は山梨百名山制覇を目指していなくても、行く価値のある山なんです。

▲小太郎山から北岳

北に甲斐駒ヶ岳、西に仙丈ケ岳、東に鳳凰三山、そして南に北岳。

南アルプス北部のオールスターと呼べる山達のちょうど真ん中に位置する小太郎山。小太郎山は北岳の稜線にあって、静かに南アルプス北部のオールスターを見渡せる、絶好の展望地といえるでしょう。

▲小太郎山から仙丈ケ岳
▲小太郎山と甲斐駒ヶ岳

私は肩の小屋に一泊して北岳山頂へ行ったあとに、小太郎山まで足を延ばしてから広河原へと下山しました。小太郎山へは時間もかかるし、道中も道が分かりにくい箇所もありますが、この南アルプス展望の特等席へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

8月からは、山梨百名山チャレンジ企画の折り返し

現在は40座とペースが遅れて来ましたが、夏山シーズンの8月は高峰を中心に登りまくります!

次回のvol.5もお楽しみに!

エルクスタッフ 綾井瞭
北岳の山小屋で勤務後、山梨の山が好きで移住し、エルクに入社し7年。登山、トレイルランニング、スキーと広く山を楽しんでいたが、ヒザを壊してからは山梨県の山を改めて登り始める。山梨百名山チャレンジ企画の担当であり、山梨県の山を登って魅力を発信することをモットーに山登りを続けている。

エルクブログ「山梨百名山チャレンジ」はこちらから!

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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