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激戦度世界一の相模湾キハダを狙え! 乗合ルアー船船長の実践アドバイス【前編】

ハイシーズンともなれば日本各地からアングラーが訪れ、一日になんと1000人以上がこの海でキハダやカツオを狙う。まさに世界一の激戦フィールドだ。そんな相模湾だからこそ、この海でキハダを釣りたい――。そう思い憧れるアングラーに、最初の一尾を獲るための心得を、神奈川・大磯港のルアー船「邦丸」の味澤清二郎船長がアドバイスする。

相模湾キハダは世界一の激戦ターゲット

日本でも有数の人口を誇る関東の神奈川県に北と東を接し、西は静岡県伊豆半島に囲まれる相模湾。日本の首都である巨大都市・東京とも目と鼻の先だ。

そんなロケーションでありながら、毎年6~7月頃から秋にかけて20~30㎏、さらには40㎏、50㎏以上というサイズのキハダが回遊して来る。ここは沖縄でもなく、海外でもない。関東の海である。

都会のすぐ近くでこのような大型魚が釣れることに大きなロマンを感じるが、大都市に近いということは、自ずと釣り船も釣り人の数も多くなる。さらに、いまや相模湾のキハダは全国区。釣り人は、全国各地から訪れる。

シーズン中の船数、そしてアングラーの数は日本一と言っていいだろう。8月1日以降はコマセ釣りも解禁となり、相模湾に繰り出すのはルアーアングラーだけではなくなる。さらには、相模湾に来る船は相模湾沿岸の港を拠点とする船だけではない。東京湾や千葉・内房などからも相模湾目指してやって来る。

もちろん、遊漁船だけではなく、プレジャーボートも、だ。これほど狭い海域に船と人が密集する海もない。激戦度でいえば、まさに世界一であろう。

船数やアングラーが多いということは、難易度も必然と高くなる。ひとつのナブラに4隻5隻もの船が集中することは決して珍しいことではない。

コマセ船団ともなれば、何十隻もの船が集まる。魚に掛かるプレッシャーたるや、相当なものである。

そんな相模湾ゆえ、何回も、そして何年も通っても、残念ながら1本もキャッチ出来ないというアングラーは珍しくない。それぐらいの時間とお金をかけるのであれば、沖縄県の久米島などへ遠征に行ったほうがよほどイージーにキハダを釣ることができるだろう。

だが、釣り人というのはそういうものではない。”相模湾のキハダを釣る”ということに意義があるのだ。相模湾キハダには、それほどの魅力がある。そして、それぐらい難しいという覚悟で挑みたい。

とはいえ、実際に釣る人は釣る。毎年釣り続ける人もいる。では、そういう釣れる人と釣れない人とは、いったい何が違うのか……?

相模湾のキハダを黎明期から熱い情熱を持って追いかけ続ける遊漁船の船長がいる。大磯港「邦丸」の味澤清二郎船長だ。

ここでは味澤船長に、キャスティングで相模湾キハダの最初の一尾を獲るためにはどうしたらよいのか? 何に気をつけたらよいのかなどをアドバイスしてもらった。

▲大磯港「邦丸」味澤(みさわ)清二郎船長。相模湾キハダを黎明期から見続けて来た。清二郎船長操る「3号邦丸」は主に乗合船として、弟の藤吉郎船長操る「第七邦丸」は主に仕立船として出船中だ。
▲相模湾のキハダキャスティングゲームには、大きくふたつの攻略パターンがある。「ナブラ撃ち」と「誘い出し」だ。「ナブラ撃ち」は、ベイトが海面まで持ち上げられてハミになっている状態を攻めることだ。
▲コマセ船の船団。一船10人として(相模湾は大型船が多いので実際はそれ以上)、100隻で1000人。相模湾には、100隻以上ある。

ちゃんと投げられるように練習しよう

「相模湾のキハダゲームも昔とは大きく様変わりしました。今では仕立船が主流で、特に上手な人たちは気の合う仲間で楽しむというスタイルに変わりました。神奈川で乗合船を出しているのは、ウチと平塚や小田原の船ぐらいでしょう。

ですが、なかには乗合船が好きでずっと通ってくれているアングラーももちろんいます。これまで本当に多くのアングラーを見てきました。彼らを見て来て思うのは、”相模湾のキハダでちゃんと釣りができるようになれば、全国で通用する”ということです。まさにアングラーの登竜門です。乗合船は確かに慣れていない初心者が多いですが、そういう初心者が安心して乗船できる船も必要です。初心者の方は遠慮せずに来て欲しいと思います」”マグロを釣ってみたい””大きな魚を釣ってみたい”というシンプルな動機でいいのだ。ただ、と味澤船長は続ける。

「最低限のことはできるようになってから来てください。そうでなければ、この釣りは危険です」

相模湾キハダ初心者が最初にやらなければならない最低限のこととは、「ちゃんとルアーを投げられるようになる」である(相模湾ではエビングでも狙うことができるが、ここでは”キャスティング”で話を進める)。キャスティングゲームである以上、キャスティングがしっかりと出来なければ釣りは始まらない。

「初心者に多いのは、ルアーを飛ばせない、真っすぐに(狙ったところに、という意味も含む)投げられない、ということです」

これは、一にも二にも練習あるのみ。何もしなくてちゃんとキャスティングできる人なんていない。釣る人は、”釣る理由”がちゃんとあるのだ。

キャスティングゲームは、いうまでもなくキャスティングがちゃんとできる人が釣る。

▲キャストの際は、必ず後方確認。「投げます」と声掛けも忘れずに。キャスト方向は、自分の正面に真っすぐと。それでもラインを被せてしまうこともあるだろうし、被されてしまうこともある。これは乗合船だから致し方のないこと。お互い様なのだ。

激戦度世界一の相模湾キハダを狙え! 乗合ルアー船船長の実践アドバイス【後編】はこちら>>>

激戦度世界一の相模湾キハダを狙え! 乗合ルアー船船長の実践アドバイス【後編】

激戦度世界一の相模湾キハダを狙え! 乗合ルアー船船長の実践アドバイス【後編】

2021年11月11日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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