SUEW・RC1z UL【TEST ME】
ハマダ
- 2019年11月23日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は、軽さにとことんこだわったウルトラライトシートバッグ、SUEW・RC1z ULを使ってみた。
世界最軽量! ウルトラライトシートバッグ!
シートバッグ黎明期から開発を続けているスエウの最新モデル、RC1zUL。最近アウトドア業界に流行してきているDCF(ダイニーマ・コンポジット・ファブリック)素材を、シートバッグ全体に採用している。152g という驚異的な軽さを実現しながら強度・防水性も兼ね備え、さらに縫い目のシール処理を専用のシームテープで処理して高い防水性を達成している。
また同社の特徴である可動式サドルレール固定ベルトを採用し、サドルレールとの距離を限りなくゼロに近付けることが可能。バッグが揺れたり、リアタイヤに触れたりすることを極力防ぐ。
なお、縫い目の防水用シームテープ処理がないタイプのRC1aUL(重量145g)1万7800円(税抜)も展開している。
「こんなに薄くて大丈夫?」の不安を取り除くていねいな作り
「コンパクトで軽量」はさまざまなアウトドアアイテムで使われる常套句だが、RC1z ULはシートバッグジャンルにおいて、それを自負していいクオリティの高さだ。サドル下への収まりのよさも高評価!
ダイニーマ・コンポジット・ファブリックは非常に薄く、透けるほど。シワが残りシャカシャカ音はするが、裂けには強く、バッグとして十分な強度を確保。この素材ははやる!
台形パネルのサドルレール固定ベルトを、バッグ上面のベルクロ部分の最適位置に貼る。レールとベルトと位置関係を最適化し、サドルとバッグ本体の密着度を上げられる
サドル横のロゴがある部分は、パンツやズボンを傷つけないようレッグガードがある。その内側には、バッグの型崩れを防ぐ軽くて薄いパネルが入っている。配慮がすごい!
INFO
SUEW・RC1z UL
2万800円(税抜)
●全長:31㎝(最小積積載)、38㎝(最大積載時) ●高さ:14㎝ ●容量:3ℓ(最小積積載時)、5.7ℓ(最大積載時) ●最小サドルレールタイヤクリアランス:17㎝ ●重量:152g
各所にこだわりが感じられるバッグこの素材ははやる!
プレスリリースで画像を見た限りでは、じつはピンときていなかった。「物を入れて自転車全体を重くするアイテム」で超軽量をうたわれてもなぁ〜くらいだった。だが実物を手にすると驚いた。やはり152gは素直に軽い。現時点での世界最軽量クラス。シャカシャカと音のする薄いDCF素材は、不思議と破れそうな気配はない。
バッグとサドルレール&シートポストへの密着度も非常に高い。可動式サドルレール固定ベルトは初期設定に少し戸惑ったが、車体との一体感が増し、いい感じ。このほかサドル横にズボンの擦れを防止するレッグガードを装備する点、シームテープで完全防水としている点、バックルひとつにも軽いものを使用している点など、細かなこだわりが随所に感じられる。最大容量6ℓ弱のコンパクトモデルなので、「荷物の少ない夏の一泊旅行」くらいが適切か? もっと大きいサイズが欲しい!
最後に、DCF素材の薄さと軽さは今後サイクル業界でも需要が増えると予測。先鞭をつけたのはスエウだ!
TESTER
ハマダ
元ショップ店員の編集部員。シートバッグを使い始めたのは6年ほど前だろうか? あの頃と比較するとずいぶんその数は増えた。シートバッグは現在3つ所持。多く思えるかもしれないが、3台のバイクに1個ずつ付けているだけだ
問:スエウ http://suew.jp
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