BH・G8 DISC【ニューモデルインプレッション】

注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は前作のG7のコンセプトを踏襲しつつも各部をブラッシュアップ。エアロオールラウンダーとして生まれ変わった8世代めのBH・G8 DISCを管洋介がテスト!

8世代めに進化したエアロオールラウンドバイク

創業が1909年というスペインの老舗ブランドBH。銃火器の製造から始まり、1927年に自転車の製造を開始。記念すべきブエルタ・ア・エスパーニャの第1回大会を制した名門として、現代までスポーツバイクの世界を牽引してきた。インテグレーテッドシートポストなどの先進的テクノロジーを採用したグローバルコンセプトシリーズとして初代が誕生した「G」の系譜も、2020年のニューモデルであるG8ディスクで8代めとなる。
ハイエンドにおける軽量のセグメントをウルトラライトに託して、G8はエアロオールラウンダーとしての位置づけとなる。前作のG7のコンセプトを踏襲しつつも各部をブラッシュアップ。まず大きな変化を遂げたのが、FSAが提唱するACR機構を採用したケーブルの完全内装化だ。
これにより大幅なエアロダイナミクス性能の向上を達成。大径のACRヘッドパーツに合わせてヘッドチューブとフロントフォークも大径化されたことにより、ハンドルまわりの剛性も向上した。さらにチェーンステーの剛性も15%向上したことで、ハンドリングやペダリングに対するレスポンスが高められた。
グローバルマーケットではディスクブレーキモデルのみの展開となるG8だが、日本ではリムブレーキモデルも展開され、ユーザーのニーズに細かく対応している。

FSAが提唱するACR機構により、ケーブルを完全内装化してエアロ性能を高めた
ディスクブレーキの制動力と動力伝達を向上させるため、チェーンステーの剛性も向上
大きなボリュームを確保したハンガー部に、エアロ性能を高めたフレーム形状を採用。コンパクトなフロント三角が高剛性や低重心化などの恩恵をもたらす
エアロ形状のインテグレーテッドシートポストを採用。調整幅は広く汎用性にも優れる

 

BH・G8ディスク

67万8000円(アルテグラ完成車/税抜)、41万8000円(フレームセット/税抜)
■フレーム:カーボン ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:シマノ・アルテグラDI2 ■ハンドル:FSA・SL-Kコンパクト ■ステム:FSA・NS ACR ■シートポスト:専用カーボン ■サドル:プロロゴ・ゼロ2 ■ホイール:BH・EVO DISC38 ■タイヤ:ヴィットリア・ルビノプロ 25C ■サイズ:XS、S、M、L、XL ■カラー:全3色 ■試乗車重量:7.5㎏(XS /ペダルレス)

シャープな運動性能に加えて安定感も感じるレースバイク

目を引くハイスローピングなフレームに対し、コクピットまわりの配線をFSAのハンドル・ステムに内装。よりエアロでスタイリッシュな完成度の高い一台に仕上がっているバイクだ。特徴的なハイスローピングは、フロント三角の剛性を高めるのに貢献して低重心も実現、細身のシートステーのフレックス性を生かすことで、後輪が路面に吸い付くように路面追従性と安定感を両立。ステアリングの軽快さを引き立てているのも、これらの設計がなせる技だろう。近年少なくなったインテグレーテッドシートポストだが、バイクの軽さや乗り心地の向上には優れている。汎用性についても、調整幅を大きく確保することで解決しており、バイクの個性としてうまくまとめている。
ダンシングでバイクを振るとフォークだけでなく、バイク全体がシャープに素早く立ちまわるため、ライダーは細かな勾配変化が続くようなコースでも、メリハリのあるアクティブなライドが楽しめる。またタイトなコーナリングやダウンヒルにおいても、低重心を生かしてダイナミックに鋭いラインでバイクをコントロールしていける。
ペダリングのフィーリングはトルクの伝達にムラがなく素直な印象だ。車体の軽さをペダルに感じながら伸びていく加速感が気持ちいい。高い巡航性能に身をまかせて走ることができ、バイクに信頼を寄せてライダーの力を思う存分発揮させてくれる1台だ。

IMPRESSION RIDER/管 洋介

競技歴22年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168㎝

問:コリドーレ https://corridore.co.jp

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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