BRAND

  • Lightning
  • 2nd(セカンド)
  • CLUTCH Magazine
  • EVEN
  • BiCYCLE CLUB
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • RIDERS CLUB
  • CLUB HARLEY
  • DUCATI Magazine
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • Kyoto in Tokyo

ヨーロッパのステージレースシーズンの幕開け、 バレンシア1周レース

ヨーロッパのロードレースシーズンの開幕戦の一つ、「ボルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアーナ」。

2月5日~9日、いつもは冷たくて強い北風が話題になるこの5日間のレースも、今年は暖かな天気のもとでレースが開催されました。タデイ・ボカチャル選手の総合優勝で幕を閉じた、このレースの様子をスペイン在住のジャーナリスト、對馬由佳理がレポートする。

基本的に山岳ステージ、しかしスプリンターも活躍の場あり

ミチェルトン・スコットのベテラン選手、ミカエル・アルバシー二選手は今年で現役引退予定。Photo by Yukari TSUSHIMA

オレンジとパエリヤで日本人にはおなじみのバレンシア地方。

しかし、意外と山の多い地方でもあるのです。特にバレンシアの南側のアリカンテ周辺は、年末年始にプロの自転車チームが数多くトレーニングキャンプをしている場所。そうしたところには、よいトレーニングとなる登りが数多くあることは、不思議ではないでしょう。

今年のボルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアーナは5ステージ中、3ステージがスプリンター向けのコース、2ステージがクライマー向けのコースとなりました。特に第4ステージのシエラ・デ・ベリナでは、最後の3㎞の平均斜度が14%以上という厳しい登りゴールが待ち受けます。

そんな今年のこのレースに出走したチームは、全部で21チーム。その内訳は以下のとおり

ワールドツアーチーム 12チーム

イネオス、アスタナ、ジュンボ・ビズマ、モービースター、ロト・スダル、UAEエミレーツ、CCC、バーレン・マクラーレン、イスラエル・スタートアップ・ネイション、ミチェルトン・スコット、AG2R ラモンディル、デセウニック・クイックステップ

プロコンチネンタルチーム 7チーム

カハ・ルラル、フンダシォン・エウスカディ、バルディアニ・CSF・ファイザネ、スポート・バラデレン・バロイーズ、ブルゴスBH、ガスプロム・ルソベロ、トータル・ダイレクト・エナジー

コンチネンタルチーム 2チーム

コメタ・エクストラ、ケルン・ファルマ

以上の顔ぶれになりました。

第1ステージ ハイペースのスプリントをグロエンべーゲンが制す

第1ステージゴール前。Photo by Yukari TSUSHIMA

バレンシア地方の北側のカステリョンから始まった今年のレース。隣町のビリャ・レアルがゴールとなるこの日の距離は180km で獲得標高は1146m。しかし、コース後半は平坦コースであるため、スプリンターの活躍が期待されました。

スタート直後から3人の選手が逃げ集団を作ると、レースは一見淡々としたペースの中で進みます。ほとんど無風のコンディションのなか、この日の平均時速は43.6km/h。レース後、モービースターのセルヒオ・サンミティエル選手にこの日のメイン集団の様子を聞いたところ、「風は全然なかったんだけど、逃げ集団がいいペースで逃げててね。彼らに追いつくために、後半かなりスピードを上げる必要があったんだ。」とのこと。

サンミティエル選手。写真は翌日の第2ステージのもの Photo by Yukari TSUSHIMA

ビリャ・レアル市内に入ると、カーブの多いコースを高速で選手が駆け抜けます。最後のカーブを曲がると、ゴールまで最後の1㎞はほぼ一直線となるこの日のレースを制したのは、ジュンボ・ビズマのディラン・グロエンべーゲン選手でした。

とはいえ、この日のゴール前は僅差の大接戦。そのため、ゴール前でデセウニック・クイックステップのアシストが同チームのスプリンターのファビオ・ヤコブセン選手の優勝を誤って確信しゴール前で手を挙げて喜んでしまう、という一幕もありました。

第2ステージ この日から山岳コースがスタート

第2ステージスタート前、アレハンドロ・バルベルデ選手(モービースター)。Photo by Yukari TSUSHIMA

第2ステージはバレンシアの隣町・トレンテからクエーリャへ向かう181㎞のコース。この日から山岳コースがスタートします。とはいえ、クライマーにとってこの日はまだまだ足慣らし。最後の山岳を下ってゴールまで約50㎞は平坦な道が続きますし、ゴール前のクエーリャに少し登りがありますが、平均斜度は5%のほど。

この日、優勝したのは、UAEエミレーツの若き実力者、タデイ・ボカチャル選手。昨年からの好調さが今年にも続いていることを示しました。そして、この日のステージ2位が、アレハンドロ・バルベルデ選手(モービースター)。体には余裕があり、オリンピックに向けて走りこむ必要がありそうでしたが、それでもこのステージで2着となり、力の差を見せつけました。

第3ステージ 再度グロエンべーゲン選手がスプリントを制す

第3ステージスタート前。Photo by Yukari TSUSHIMA

第3ステージのスタート地点はバレンシア地方の南側のオリウエラという街。隣はバルベルデ選手の地元のムルシア地方が広がります。この日の距離は175km で獲得標高はわずか826mという、スプリンターのためコースです。しかし、この日のオリウエラはの天気は風も強く、気温も低め。選手たちは風と気温の低さに注意をしながら走ることになりました。

スタート直後に逃げ集団ができるものの、この日の登りはコース中盤にある2級山岳だけ。その登りも一部14%の斜度が現れますが、特に大きな問題となることもなく、スプリンターを抱えるチームがメイン集団をコントロールします。

ゴール地点となったトレビエハの街のカーブを問題なく曲がって、メイン集団がスプリントに入ります。この日のステージを制したのは、第1ステージを勝ったジュンボ・ビズマのグロエンべーゲン選手でした。グロエンべーゲン選手の現在の体調の良さを、十分に見せつけた形のスプリントステージ連勝となりました。

第4ステージ シエラ・デ・ベルニアの登りを制したのは、やはりこの人

第4ステージスタート前。ボカチャル選手。Photo by Yukari TSUSHIMA

今年のボルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアーナのクイーンステージがこの第4ステージです。多くの自転車チームがトレーニングキャンプをしている、カルぺがこの日のスタート地点となりました。

この日スタート地点に集まった観客の多くはベルギー人。そのため、ベルギーの選手に大きな拍手が送られます。

この日、リーダージャージを着ていたのは、前の週のマヨルカのレースでも絶好調だったジャック・ヘイグ選手。笑顔でスタート前のサイン台に現れました。その一方で前日リーダージャージを着ていたボカチャル選手は非常に集中した表情で、サイン台に現れます。

スタート前、笑顔を見せるヘイグ選手。Photo by Yukari TSUSHIMA

この日の目玉は、ゴール前にそびえるシエラ・デ・ベルニアの登り。ゴール前の3㎞に14%を超える斜度の坂が選手たちを待ち受けます。この日のコースの距離は170㎞、獲得標高は2884m。コースの最初から最後まで登り下りが続くステージとなりました。

そんな難関コースを制したのは、やはり現在絶好調のボカチャル選手でした。最後の登りをリーダージャージを着ていたヘイグ選手やダニー・マルティン選手(イスラエル・スタートアップ・ネイション)等の有力を含む数人のメンバーで上り始めたものの、最後に一伸びしたのがボカチャル選手。この日の勝利で、リーダージャージを着ることになりました。

第5ステージ 最終日スプリントはファビオ・ヤコブセン選手が勝利

最終ステージ、ゴール前スプリント。Photo By Yukari TSUSHIMA

最終日はバレンシア市内をゴールとする、わずか98㎞のコース。隣町のパテルナがスタート地点です。登りらしい登りがほとんどないコースだったため、レースの平均速度は47㎞/hという、スピーディーな展開となりました。

もちろんゴール前はスプリントとなり、この日勝ったのは、ファビオ・ヤコブセン選手(デセウニック・クイックステップ)。マヨルカでのレースから2着が続いていましたが、とうとう今季初勝利となりました。

リーダージャージを着ていたボカチャル選手も、チームメイトに守られながら無事にゴールし、今年のボルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアーナの総合優勝者となった。

今年のこのレースは、スプリンターはグロエンべーゲン選手、そしてクライマーはボカチャル選手の好調さが目立ったレースとなりました。

DATA

公式HP

http://vueltamallorca.com/challenge-mallorca/

開催期間 2月2日-2月5日

開催場所 スペイン・バレンシア

 

著者紹介
對馬由佳理
スペイン在住。当地で10年以上ファンとして自転車レースを追いかけた後、ジャーナリストへ転向。スペインで開催される男子のレースはもちろん、女子のレースやパラサイクリングも取材経験あり。
Twitter: @TsushimaYukari
Instagram:yukaritsushima1

SHARE

PROFILE

BiCYCLE CLUB 編集部

BiCYCLE CLUB 編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

BiCYCLE CLUB 編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

BiCYCLE CLUB 編集部の記事一覧

No more pages to load