SCHWALBE・シュワルベ プロ ワン チューブレスイージー【TEST ME】
管洋介
- 2020年04月23日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は新たに開発されたカーカス構造「スープレス」と新コンパウンド「アディックスレース」を採用したチューブレスイージータイヤ、SCHWALBE・シュワルベ プロ ワン チューブレスイージーをベテランライダーの管洋介がテスト!
まったく新しいコンセプトでゼロから開発されたタイヤ
1983年に、4万kmも走破するといわれる世界一丈夫なマラソンタイヤを開発したことで知られているドイツのシュワルベ。これまでシティバイクからツーリング、MTB、ロード、さらにはEバイクと幅広いタイヤのシェアを獲得してきた。
今回紹介するシュワルベ・プロワン・チューブレスは、新たに開発されたカーカス構造「スープレス」と新コンパウンド「アディックスレース」を採用したチューブレスイージータイヤのフラッグシップモデル。
超軽量ハイテク繊維で作られたVガードポリマーベルトは、タイヤのアールに沿った14mmの耐パンクベルトをカーカスの下にインサートすることで、刺傷やタイヤカットに強い威力を発揮してくれる。チューブレス仕様の25mmで245gと超軽量に仕上がっている。
新開発のカーカス構造とコンパウンド
ビードに新型シーリンググリップを採用し、多くのリムとの嵌合がスムーズに。アディックスレースコンパウンドのしなやかさも特徴。
中央と側面で異なる特殊な混合物を使用し、転がり抵抗や寿命に悪影響を与えずにグリップ力を向上。
SCHWALBE・シュワルベ プロ ワン チューブレスイージー
1万1000円(税抜)
●サイズ:700×25C、700×28C、700×30C、650×25B、650×28B、20×1.10″、26×1.10″ ●重量:245g(700×25C)
まるで高級チューブラーのようなしなやかな乗り心地
リム幅22mmの高剛性アルミリムに装着。空気圧は5~6気圧(体重66kg)。タイヤに指を押し当てながらなぞるとセミハードな手応えを感じる。走り出すと路面の凹凸を拾う感触は角のないトーン、振動を抑えながらも走行環境を的確に判断できるフィーリング。いざ加速すると、6気圧では踏んだ力に素直に反応してスピードを生み出す駆動感。5気圧では路面に食い付き、トラクションを感じながらしなやかに進んでいく印象だ。とくに5気圧の浮遊感を得ながら加速していくチューブレスの気持ちよさは、まるで高級チューブラーのように軽く、しなやかな乗り心地だ。
TESTER/管洋介
アジア・アフリカ・スペインでのレース経験を生かし、バイシクルクラブでは多くのレクチャー記事やインプレッションを担当。アヴェントゥーラサイクリング代表、日本スポーツ協会自転車競技コーチ
問:ピーアールインターナショナル www.g-style.ne.jp
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