ブランド史上最高の空冷効率のヘルメット KABUTO・イザナギ【TEST ME】
ハマダ
- 2020年06月11日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回はカブト史上最高の空冷効率と、頭部を手のひらでやさしく包み込むような至極のフィッティングを実現したロード用ヘルメット、KABUTO・イザナギを編集部のハマダがチェック!
カブトの技術の粋を集めた最上級ヘルメット
日本のヘルメットブランド、カブトが生み出した最新ヘルメット。ブランド史上最高の空冷効率と、頭部を手のひらでやさしく包み込むような至極のフィッティングを実現したロード用モデル「イザナギ」。過酷な環境で頂点に立つための実戦型ヘルメットで、実際にチームブリヂストンサイクリングの選手たちの頭部を快適かつ堅牢に守っている。
その特徴のひとつが、フロントパッドとアジャスターを連結したフローティング構造だ。頭部からヘルメットをわずかに浮かせることで、エアフローを妨げずに風の「抜け」を実現。「浮く」という単語が出ると頭部へのフィット感の不安が出てくるが、その点は心配なし。ボアフィットシステムを使用した「KBF2」アジャスターを操作すれば、細かなクリック感とともに適切に調整ができる。 頭部内の通気性向上を狙うなら、単にフロー(開口部)を大きくすればいいのだが、それだけでは安全を守るための強度が下がる。そのため補強としてレインフォースメントブリッジを採用。機能としてのバランスをとりつつ、最低限の重量に収めることに成功している。
エアフローもフィット感も安全も確保!
ヘルメット後部の「エアフォースドベンチレーション」により、内部を抜ける風を後ろへ逃がし、涼しさを確保。
Yが横になったような部分がレインフォースメントブリッジ。軽量な樹脂製のパーツで、通気性と強度を確保。
ボアフィットシステムを採用したKBF-2アジャスターでフィット感を調整。
ヘルメット裏に装着できるインナーパッド2枚が付属。走る状況によって使い分け、冬の冷たい風や、飛んでくる虫を防げる。
KABUTO・イザナギ
3万3000円(税抜)
●サイズ:XS/S、S/M、L ●カラー:ホワイト、マットブラック、メタリックレッド、メタリックブルー、グリッターグリーン、グレーイエロー ●実測重量:224g(S/M) ●付属品:A.Iネット、ウインターインナーパッド、ウルトラスウェットパッド03、ノンスリップラバー
前頭部のフィット感がとくに優れる。煮詰めてきたカブトの最新モデル
これまでのカブトヘルメットと比較しても圧倒的にフィット感がよくなった。正確に言い換えると、「頭部に快適に当たる部分」が増えた。とくに前頭部のスウェットパッドの均一な締め付け具合はこれまでにないレベル。後部のボアダイヤル&アジャスターと合わせると、確かに「手のひらで包み込むような」という表現がふさわしい。これに加えてウルトラスウェットパッドやノンスリップラバーなど、付属品も充実。いよいよカブトが日本人向けヘルメットを煮詰めてきたな~、という印象だ。エアフローに関しては、もっと暑くなってから検証すべきだが、頭頂部付近の風抜けは実感しやすい。
TESTER/ハマダ
元ショップ店員の編集部員。頭の形は典型的な日本人型。毎日通勤で使用しているのは同ブランドの「フレア」。ふつうの帽子をかぶっても、後ろ手にダイヤルを回そうとするクセがある
問:オージーケーカブト www.ogkkabuto.co.jp
SHARE