BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

ツール・ド・フランス第20ステージ|山岳TTでポガチャルがログリッチを歴史的大逆転

ツール・ド・フランス2020第20ステージが9月19日、リュールから1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユまでの36.2kmでの個人タイムトライアル形式で行われ、55分55秒という圧倒的な一番時計を記録したタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がステージ優勝を果たした。個人総合トップの座を長く守ってきたプリモシュ・ログリッチはトップから1分56秒遅れの5位に沈み、マイヨジョーヌはポガチャルの手に渡る大逆転劇が繰り広げられた。
これは1989年にグレッグ・レモン(アメリカ)が最終日にパリで開催されたTTで ローラン・フィニョン(フランス) を8秒差で逆転して以来の 大逆転劇だ。さらにリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・トレックセガフレード)が総合3位となり初のツール・ド・フランスの総合順位で表彰台へ立つ可能性がでてきた。

TTフランスチャンピオンのカヴァニャが長らく暫定トップの座を守る

チームタイムトライアルが設定されなかった今年のツール・ド・フランスで、唯一のタイムトライアルがこの第20ステージの個人TT。ティボー・ピノ(グルパマFDJ)の故郷リュールをスタートし、最大勾配20%の区間もある1級山岳ラ・ブランシュ・デ・ベル・フィーユ(距離5.9km、平均勾配8.5%)を上りきってフィニッシュとなる36.2km、獲得標高950mのコースだ。序盤から中盤にかけての比較的平坦な区間はTTバイクで走り、1級山岳の麓で軽量な山岳用のバイクに乗り換える作戦をとる選手も総合系の選手を中心に多く見られた。

レースは個人総合順位の逆順で一人ずつスタート。序盤に圧倒的なタイムを記録したのは、前日の第19ステージでおよそ120kmを独走したフランス選手権のTTチャンピオン、レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)だった。カヴァニャは先にスタートした選手を次々に抜き去り、TTバイクのまま1級山岳区間もグイグイ上っていき、57分54秒というタイムを記録し、暫定トップのホットシートを獲得した。

ファンアールトやポートが好タイムを記録

カヴァニャの暫定トップタイムが破られたのはおよそ3時間後。ベルギー選手権の個人TTチャンピオン、ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィズマ)が57分26秒を記録し、暫定トップに躍り出た。

この後、さらにこの記録を上回る57分16秒というタイムをトム・デュムラン(ユンボ・ヴィズマ)とリッチー・ポート(トレック・セガフレード)が記録。暫定トップの座が入れ替わった。

個人総合上位に着ける選手の明暗もくっきり分かれた。個人総合3位に着けていたミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ)や同4位だったアダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)は精彩を欠いた一方、同5位に着けていたミケル・ランダ(バーレーン・マクラーレン)や同6位のエンリク・マス(モビスター)はまずまずのタイムでまとめた。

ログリッチVSポガチャルの個人総合争いはログリッチが圧勝し、大逆転

この日は個人総合争いが事実上決するため、個人総合トップに立つログリッチと57秒差で追うポガチャルの記録に注目が集まった。先にスタートしたのはポガチャルで、平坦区間で力強い走りを見せ、山岳区間に入ってからは他を寄せ付けない圧巻の走りを見せる。1級山岳を最速タイムで上りきり、55分55秒と2位に1分21秒もの大差を付ける圧倒的なトップタイムをマークした。

一方、ログリッチは平坦区間でポガチャルに遅れ、山岳区間に入ってからそのタイム差をさらに拡大されてしまう。最終的にポガチャルから遅れること1分56秒、ステージ5位でのフィニッシュとなった。

ポガチャルが個人総合、山岳賞、ヤングライダー賞トップに

この結果、個人総合争いは若干21歳のポガチャルがトップに躍り出て、ログリッチは59秒差を付けられて2位に陥落。3位にはポートが躍り出た。

ポガチャルはヤングライダー賞争いでも首位に立っていたが、このステージで山岳賞でもトップに躍り出たため、個人総合、山岳賞、ヤングライダー賞の3賞でトップに立つことが確定した。

ポイント賞争いの上位陣はそろって完走したため、順位に変動はなく、サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)がマイヨヴェールを守っている。

動画 ラスト1㎞

ツール・ド・フランス2020 第20ステージ結果

ステージ順位

1 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)55分55秒
2 トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)+1分21秒
3 リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)
4 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)+1分31秒
5 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)+1分56秒
6 レミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)+1分59秒

 
マイヨジョーヌ(個人総合成績)

1 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)+59秒
3 リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)+3分30秒
4 ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)+5分58秒
5 エンリク・マス(スペイン、モビスター)+6分7秒
6 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)+6分47秒

マイヨヴェール(ポイント賞)

サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)

マイヨアポワ(山岳賞)

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

 

マイヨブラン(ヤングライダー賞)

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

チーム総合成績

モビスター

動画 ダイジェスト版

第20ステージのルート

 

ツール・ドフランス出場選手リストはコチラから。

「ツール・ドフランス出場選手リスト」

大会WEBサイト
https://www.letour.fr/

 

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load