ロード世界選コースを含むフランドルの最終戦、與那嶺恵理は45位|プラバンツ・ペイル
Bicycle Club編集部
- 2021年04月15日
4月14日、フランダースクラシックの最終戦となるロードレース「プラバンツ・ペイル」がベルギーで開催され、日本チャンピオンの與那嶺恵理(よなみねえり、チーム・ティブコ-シリコンバレーバンク)が出場し、トップから1分5秒遅れの45位でフィニッシュした。コースはベルギーらしい石畳のキツイ上り坂(ミュール)を含む変則的な周回路、この秋に開催予定のUCI世界選手権ロードでも走るモスケストラート(Moskesstraat)の急坂なども含まれ、位置取りが重要となる。
何度も激しいアタック合戦となるが決まらず、レースは最後の周回路の2周目にあるSブッフ(Sカーブ)で6人が抜け出し、最後はスプリントでアメリカチャンピオンのルス・ウィンダー(トレック・セガフレード ウィメン、アメリカ)が勝利、結果的に2位となったデミ・フォレリング(SDワークス、オランダ )は喜びのガッツポーズのあとで、ルスに刺され写真判定で2位になるという惜しいリザルトになった。
ここでは與那嶺自身のレポートをお伝えする。
きつい上りを22回上るのこぎりのようなコース
フランダースクラシックも最終戦。ピリッと走りゴールしたい。ただそれだけでした。
結構きつい上りが22回。ポジションが悪いと戻れないのでとにかく前で走ることを心掛けました。
ところが、スタート後、5kmでクラッシュに巻き込まれてしまい、やれやれという。だいぶ戻るのに脚を使ったけど、怪我しなかったのでまぁよしとしましょう。チームメイトも私を含めて3人巻き込まれちゃいました。ふう~。
上り口で集団に復帰して、ギリギリメイン集団に戻りました。あとはとにかく前で展開するだけです。
私の仕事はとにかく、他のチームの攻撃をチェックすること、しっかりフォローしたり、中盤の攻撃で一度いい感じになったのですが、前の逃げを追って3人で追走することに。最終的には宙ぶらりんとなり、前は行っちゃったし、後ろをちょっと待つことになってしまいました。
石畳の上り、ちびっこですが力強く上ります(動画)
今日の調子はといえば、脚はそこまで軽さと強さを感じることはできなかったけど、終盤30人ほどのメイン集団で走ることになりました。
アシストとして下がった瞬間に先頭では勝ち逃げが発生
チームのエースのローレン(・スティーブンス)からサラ(・ジガンテ)を前に連れて行ってほしいと頼まれたので、いい位置で上っていたところ、ポジションを下げてサラを探していると、先頭では世界チャンピオンのアンナ世界チャンピオンのアンナ(・ファンデルブレッヘン、SDワークス、オランダ)が強烈に引き始めるのをきっかけに逃げが決まり、これが今日の勝ち逃げでした。乗りたかったけど、強すぎて脚が千切れちゃうだろうな。
あとはゴールへ。
本当はもうひと仕事したいのですが、序盤の落車復帰でだいぶ脚も削られたので、今日はここまで。
チーム内でエースのローレンの17位が最高位。チームとしてはもうちょっと上手くやりたいところです。
さて、ここからは切り替えて4月18日(日)にはオランダで開催されるワールドツアーレース「アムステルゴールドレース」。何も起きず、上手く走れますように!
私のオランダの拠点、自宅の前がサーキットとなるレースだけに。ローカルとしてワクワクする時間です。
全てを力に変えて
よなみね えり
リザルト
プラバンツ・ペイル(1.1)127.3km
1 ルス・ウィンダー(トレック・セガフレード ウィメン、アメリカ) 3:20”00’
2 デミ・フォレリング(SDワークス、オランダ) ST
3 エリーサ・バルサモ(バルカー・トラベル&サービス、イタリア) ST
4 リア・トーマス(モビスターチーム、アメリカ) ST
5 ジョスケリン・ロウデン(ドロプス・ルコルs/b・テンピュール、イギリス) ST
6 ジュリエット・ラボー(チームDSM、フランス) +0”06’
45 與那嶺恵理(チーム・ティブコ-シリコンバレーバンク、日本) +1”05
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PROFILE
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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