プロ選手が使う機材! チーム右京 相模原小石祐馬|JCL
Bicycle Club編集部
- 2021年05月23日
2021年にJCL(ジャパンサイクルリーグ)が開幕し、そのツアー戦である三菱地所JCLプロロードレースツアーは、すでに第1戦と第2戦が行われた。JCL参戦各チームのバイクを短期集中で紹介していく。第7回はチーム右京 相模原の小石祐馬選手のバイクだ。
チームキャプテンを務める小石祐馬選手
UCIアジアツアーなど海外サーキットにも参戦するチーム右京 相模原で、今シーズンはキャプテンを務める小石祐馬選手。個人タイムトライアル全日本選手権で毎年上位に食い込む高い独走力を生かして、集団先頭でレースを大きく動かすキーマンの走りを要所で見せる。
詳しい活躍はこちらに↓
バイク:ファクター・O2 V.A.M.
バイクはファクターの軽量レーシングロードの最上位モデルのO2 V.A.M.。素材やカーボン繊維のレイアップを見直して剛性や乗り心地はそのままに軽量化を進め、メーカーの公表重量で700g(54サイズ)とディスクブレーキフレームとしてはかなり軽量だ。フォークなどにエアロ形状も採用し、軽さと空力性能を併せ持っている。なお、このバイクはレース用で、普段のトレーニングにはセカンドグレードのO2を使っている。
市販されるフレームセットにはブラックインクのステム一体型ハンドルがついてくるが、チーム右京 相模原では後述の通りプロのハンドルやステムを使っている。また、フレームはディスクブレーキ仕様で、Di2専用フレームとなる。
サドル:プロ・ステルス
サドルやコックピット回りのパーツ類はシマノのパーツブランド・プロの製品を使っている。サドルはステルスのステンレスレールモデル。軽く丈夫なカーボンベースに快適性を高めるEVAパッドの組み合わせや、ショートノーズ&ワイドな座面形状も上位モデルと同じ。異なるのはレール素材のみだ。
座面の後ろが高くなっているテールアップデザインを採用し、ペダリング時に腰を据えやすく、パワーをしっかり伝えられるのも特徴。深い前傾姿勢をとっても圧力をうまく分散するデザインも採用している。
ホイール:シマノ・WH-R9100 C60
タイヤ:ヴィットリア・コルサ チューブラー
ホイールはシマノデュラエースR9100シリーズのリムハイト60mmのディープリムモデル・WH-R9100 C60。ディスクブレーキ仕様のチューブラーモデルを使っている。
優れた空力性能を実現するD2リムに駆動伝達効率に優れる2:1スポークパターン・オプトバル、優れた回転性能と調整の用意さを両立するデジタルコーンベアリングアジャストシステムなど、シマノの技術の粋を集めたレーシングホイールで、UCIワールドーチームの採用率も高い。
これに組み合わされるタイヤはヴィットリアの定番レーシングタイヤ・コルサ。ホイールに合わせてチューブラー仕様を選択している。タイヤ幅は25mmだ。
このモデルはハニカム形状に結合した炭素分子・グラフェンをコンパウンドに配合し、4種類のコンパウンドを使い分けたトレッドによって、転がり性能とグリップ、耐摩耗性など相反する要素を高い次元で兼ね備えているのが特徴。UCIワールドチームの採用実績も多く、3大ツールやオリンピックなど、世界最高レベルのさまざまなレースで勝利を収めている。
ハンドルバー:プロ・バイブカーボンコンパクト
ステム:プロ・バイブステム
バーテープ:プロ・バーテープ スポーツコントロール チームプロ
サイクルコンピューター:ブライトン・ライダー750
ハンドルまわりはシマノが展開するパーツブランド・プロの製品で固めている。ハンドルバーはカーボン製でオーソドックスな形状のバイブカーボンコンパクトと思われる。バーテープもプロ、ステムはバイブステムと思われる。プロの製品はUCIワールドチームのFDJなども採用し、世界最高峰のレースで過酷なステージレースを戦い抜いており、信頼性の高さには定評がある。
サイクルコンピューターは、ブライトンの最新GPSサイクルコンピューター・ライダー750を使っている。2.8インチカラーディスプレイは高精細で見やすく、タッチパネル採用で直感的に操作できるようになっている。ナビゲーションや音声案内機能も搭載。バッテリー稼働時間も20時間とかなり長持ちだ。
コンポーネント:シマノ・デュラエースR9100 Di2
パワーメーター:シマノ・FC-R9100-P
コンポーネントはシマノ・デュラエースR9100シリーズ。電動変速Di2でディスクブレーキ仕様だ。パワーメーター内蔵タイプのFC-R9100-P、ペダルもPD-R9100が組み合わされている。小石選手はペダルはシャフトが4mm長いタイプを使っている。
Di2×ディスクブレーキ仕様は、電動変速の軽く確実な変速操作、油圧式ディスクブレーキの軽いレバーの引きで天候を問わず安定した制動力が得られるため、操作に伴うストレスからサイクリストを解放してくれる。これは過酷なコンディションで走るプロ選手はもちろん、ホビーサイクリストにとっても長い下りやロングライドの終盤などでもストレスなく操作できることにつながり、快適性や安全面で大きなメリットとなるはずだ。
チーム右京 相模原WEBサイト
http://www.teamukyo.com/
取材協力:JCL
https://www.jcleague.jp/
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