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ツール・ド・ポローニュはアルメイダが個人総合優勝、最終ステージはファンデンベルフ逃げ切り

ポーランドで開催されてきたUCIワールドツアーのツール・ド・ポローニュは、現地817日に全7ステージの戦いを終えた。最終日は逃げ切りが決まり、4選手のスプリントをジュリアス・ファンデンベルフ(EFエデュケーション・NIPPO、オランダ)が制してプロ入り後初めての勝利を挙げた。個人総合では、第2ステージ以降トップを走ってきたジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ、ポルトガル)がその座を守って優勝。こちらもキャリア初のタイトルを獲得した。

ドゥクーニンクは頭脳プレーでアルメイダのリーダージャージを守る

大会の最後はザブジェからクラクフまでの145km。序盤に2級山岳があるほか、中盤までは細かなアップダウンが続くが、クラクフの周回コースに入る終盤は平坦基調。スプリンター向けステージと主催者は発表していたが、結果的に逃げ切りが決まることになる。

レースは勝利を挙げるファンデンベルフのほか、ジャンニ・モスコン(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)、ピーター・ファンスペイブルック(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ベルギー)、アレクシー・ルナール(イスラエル・スタートアップネイション、フランス)、マッテオ・ヨルゲンソン(モビスター チーム、アメリカ)がリードする。

©︎ Tour de Pologne

メイン集団は、個人総合2位につけるマテイ・モホリッチ(スロベニア)の逆転を狙うバーレーン・ヴィクトリアスがコントロール。前の5人とは130秒程度の差にとどめて、吸収するタイミングを図りながら進行した。

タイム差や展開に大きな変動がないまま、最終目的地クラクフの周回コースへ。リーダーチームのドゥクーニンク・クイックステップが集団コントロールを本格化させると、これ以上の総合争いを避けるべく意識的に先頭グループとのタイム差を維持する形に。先頭はファンスペイブルックが下がったものの、前線に残った4人が残り2kmまで協調を続けて、逃げ切りの可能性を膨らませた。

©Getty Images

残り1kmでその差は43秒。ヨルゲンセンが早めに仕掛けてスピードが上がったことも関係して、逃げ切りは濃厚に。最後は一番にスプリントを始めたファンデンベルフがモスコンの追い込みを避けて真っ先にフィニッシュラインを通過。プロ初勝利挙げた。

©︎ Tour de Pologne / Szymon Gruchalski

メイン集団も最後は3秒差まで迫ったが、逃げ続けた選手たちに届かず。総合成績に大きな変動は起こらず、アルメイダの個人総合優勝が決まった。アルメイダにとっては初のビッグタイトル。23歳のポルトガル人オールラウンダーはすでに来季のUAEチームエミレーツ移籍が決まっており、この勝利が2年間過ごしたチームへの最高の置き土産となった。

©Bas Czerwinski / Getty Images

日本勢唯一の参戦となった別府史之(EFエデュケーション・NIPPO)は最終ステージ38位。フィニッシュ直後はチームメートの勝利を喜ぶ姿が見られた。

ステージ優勝 ジュリアス・ファンデンベルフ コメント

©Getty Images

「本当に美しい閉幕になった。過去2年間、この大会は良いものではなかった。2年前にはビョルグ・ランブレヒトが亡くなり、昨年は私の友人であるファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ、オランダ)がひどい落車に見舞われた。正直、この大会が始まるまでは気乗りしていなかった。ただ、悪い面にばかり目を向けていては良いことがないと思い直して、レースに集中した。ポーランド入りしてからはあらゆることを試したし、この勝利ですべてを証明できたと思う。2人のことは常に頭にあったし、勝利はビョルグに捧げるつもりだ」

個人総合優勝 ジョアン・アルメイダ コメント

©︎ Tour de Pologne / Szymon Gruchalski

「とてもうれしい。ステージレースの表彰台に上がるという夢が実現した。個人総合優勝につながった2つのステージ優勝と、ボーナスとして提供されたホワイトジャージはレースを始める前には想像すらしていなかった。

チーム総合ももちろんうれしい。全力で走ったチームメートと表彰台に上がるという素晴らしい瞬間を味わえたことが一番。すべてのステージで全力を尽くし、ウルフパックの精神を示すことができたので、とても誇らしい気分だ。ポーランドで多くの自信を得たので、シーズン終了まで結果にこだわっていきたい」

ツール・ド・ポローニュ2021 第7ステージ 結果

ステージ結果

1 ジュリアス・ファンデンベルフ(EFエデュケーション・NIPPO、フオランダ)2:58’46”
2 アレクシー・ルナール(イスラエル・スタートアップネイション、フランス)ST
3 マッテオ・ヨルゲンセン(モビスター チーム、アメリカ)ST
4 ジャンニ・モスコン(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)ST
5 アルバロホセ・ホッジ(ドゥクーニンク・クイックステップ、コロンビア)+03″
6 フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ、コロンビア)ST
7 オラフ・コーイ(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)ST
8 ジョン・デゲンコルプ(ロット・スーダル、ドイツ)ST
9 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)ST
10 ライオネル・タミニオー(アルペシン・フェニックス、ベルギー)ST
38 別府史之(EFエデュケーション・NIPPO、日本)ST

個人総合成績

1 ジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ、ポルトガル)26:15’56”
2 マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス、スロベニア)+20″
3 ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ、ポーランド)+27″
4 ディエゴ・ウリッシ(UAE・チームエミレーツ、イタリア)+37″
5 ミッケルフレーリク・ホノレ(ドゥクーニンク・クイックステップ、デンマーク)+53″
6 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル、ベルギー)+57″
7 ジャイ・ヒンドレー(チームDSM、オーストラリア)+1’06”
8 ディラン・トゥーンス(バーレーン・ヴィクトリアス、ベルギー)+1’25”
9 ベン・トゥレット(アルペシン・フェニックス、イギリス)+1’28”
10 パスカル・エーンコーン(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+1’30”
119 別府史之(EFエデュケーション・NIPPO、日本)+36’06”

ポイント賞

ジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ、ポルトガル)

山岳賞

ルカシュ・オーシャン(ポーランドナショナルチーム)

チーム総合成績

ドゥクーニンク・クイックステップ

ツール・ド・ポローニュ公式ウェブサイト
https://www.tourdepologne.pl/en/

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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