ロード乗り驚愕⁉ プロショップ店長が教える、グラベルタイヤの基礎知識3選!
Bicycle Club編集部
- 2022年02月18日
近年伸びているスポーツバイクのジャンル「グラベルロード」! ふつうのロードバイクでは入れないような少々荒れた路面や砂地、砂利道を走れるタフネスさをもちつつ、荷物を積むようなツーリングスタイルにもマッチする用途の広さが人気の秘訣だ。
そんなグラベルロードだが、まだ持っていない人(特に今ロードバイクやクロスバイクに乗っている人)にとってはまだまだ謎が多いかもしれない。そこで今回はそんなグラベルロードのタイヤにまつわる基礎知識3選を、自転車ショップ、サイクルハウスMIKAMIの三上和志さんに聞いてみた。ロードバイクタイヤの常識とこんなに違うのか!?
三上さんが教えるグラベルタイヤの基礎知識とは?
教えてくれた三上さんは埼玉を起点にMTBクロスカントリー全日本シリーズに参戦し、実業団のシクロクロスレースでも優勝するほどの猛者。それでいて初心者にもていねいにグラベルの知識やテクニックを教え、マナーの周知も行っている。そんな三上さんにさっそくタイヤの基礎知識を聞いてみた!
1.グラベルの適正空気圧は40Cで2.5気圧!
「グラベルタイヤの空気圧はロードバイクのそれとは大きく異なります。ロードタイヤの一般的な空気圧が5.5~7.0気圧とすると、例えば標準的なグラベルタイヤでは700×40Cで2.5気圧ほどが適正です。ただし、体重やタイヤの種類、コースによって適正空気圧に自分で調節することが大事です」
「グラベルタイヤの空気圧を低くするのは、基本的には乗り心地を柔らかくするため。しかしそれ以外にも、でこぼこ路面ではじかれないにするため、コーナリング時のグリップ力を高めるため、ブレーキング時にタイヤを変形させて路面をつかむためなど。空気圧を低くするとさまざまアドバンテージが生まれるのです。ひとつの目安として、乗車状態から体重をグッとかけてタイヤを沈ませて、そこにヨレが生まれているのは低圧過ぎ。NGです」
2.グラベルタイヤの種類は「スリック」と「ブロック」と「その中間」
「わかりやすくざっくり分けるならロードと同じようなスリックタイプと、凸凹なブロックタイプ、そしてその中間でしょうか。よりアスファルト路面が多くてラクに走りたいならスリック、オフロードをより楽しもうと思うならブロックタイプを選びましょう。重要なのは『アスファルト路面の走行距離が長いからスリック』とはしないでください。楽しさを求めるからこそのブロックタイプです」
「グラベルタイヤはどの種類でも共通して耐パンク・サイドカット防止性能が高いです。またタイヤ幅の参考として、一般的なグラベルタイヤとしては35~47mm幅くらいが範囲です。より荒れた路面に走る、あるいは下りのシチュエーションが増えるほど幅は広くします」
3.グラベルロードデビューした人へのお薦めのタイヤサイズは?
「ロードバイク乗りの人が初めてグラベルロードに乗ってタイヤを選ぶ際、最初に700×35Cタイヤを入れたがります。やはり軽さやオンロードでの抵抗を重要視したくなるのでしょうか? でもぜひ40Cの太さを試してほしいです。実際そちらのほうが、あとあと交換して走り出したとき、皆さん笑顔になりますね」
「さらにフレームにもよりますが、ホイールを650B、タイヤを2.1インチにしてリム幅とタイヤ幅を太くすることで、ほぼ700×40Cと同じ径にでき、なおかつエアボチュームがより稼げます」
サイクルハウスMIKAMI
住所:埼玉県飯能市柳町3−11
営業時間:12:00~20:00
定休日:水曜、第1・第3火曜
TEL. 042-974-4490
これ以外にも、グラベルロードの入門として三上さんに機材や乗り方のポイントを紹介する企画は、現在発売中のバイシクルクラブ3月号に掲載中! ぜひ読んでみてほしい。
▼「グラベルタイヤの基礎知識3選」が読める!バイシクルクラブ3月号はコチラをチェック。
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- CREDIT :
- TEXT:浜田幸紀 PHOTO:宮田幸司
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