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久々の有観客レース、ツアー・オブ・ジャパン信州飯田ステージ

5月19日(木)から5月22日(日)の4日間で開催される、三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン 2022、2019年以来久々の有観客での開催となる。その初日の19日(木)は第1ステージとして信州飯田ステージが開催され、チーム右京のネイサン・アールとベンジャミン・ダイボールがワン・ツーフィニッシュを決める圧勝を見せた。ディフェンディングチャンピオンである増田は総合で37秒差の3位に入り、明日の富士山ステージでの挽回に期待がかかる。

チーム右京がワン・ツーフィニッシュを決める!
サバイバルな展開となったTOJ初日

レース前の想定どおりサバイバルな展開となったレースは、出走選手79名のうち、最終周回に入る時点で先頭からメイン集団までの人数は23人という結果となった。本記事ではサバイバルな展開となったレースのポイントと、ツアー・オブ・ジャパンのクイーンステージである富士山ステージに向けた総合勢の動きについてレポートする。

序盤からアタック合戦で一人、また一人と選手が集団から脱落

三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン 2022(以下TOJ)の第1ステージとして信州飯田ステージが開催。

2019年まで8ステージ制で開催されていたころから総合争いの第1ラウンドとして厳しいレースが展開されることで知られる信州飯田(旧南信州)ステージ。今年はこの厳しい信州飯田ステージが第1ステージとなったことで、フレッシュな状態で選手たちが走るため、例年以上に厳しい戦いが待っているのではないかと予想された。

16チーム、79名の選手たちがスタートラインに並ぶと、定刻どおり10時にレースはスタート。3年ぶりの有観客開催となったTOJでは久しぶりに観客の拍手などを浴びながらのスタートとなった。

上り区間の途中で正式スタートが切られると、序盤からアタック合戦が続く。最初は日本ナショナルチームの寺田吉騎が単独で抜け出すも、周回コースの起点部分までには吸収される。

その後も安原大貴(マトリックスパワータグ)らが抜け出すも大きなタイム差が開くまでに至らず、吸収される。
一方集団も上りでアタックがかかる度にどんどんと小さくなっていき、3周目時点で50名程度までに絞られる。

ようやく決まった4名の逃げ集団

アタックがなかなか決まらない中、メイン集団をフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が一人で牽引する姿を見せる。4月のJプロツアー群馬大会で落車し、鎖骨を折ったばかりとは思えないほどのパフォーマンス。4周目の山岳ポイントであるKOMでもそのままマンセボが一着で通過すると、下り区間で4名の選手が抜け出す。
・織田 聖(EFエデュケーション・NIPPO デヴェロップメントチーム)
・山本元喜(キナンレーシングチーム)
・石橋 学(チーム右京)
・西尾勇人(那須ブラーゼン)
この4名が集団に対して1分程度のギャップをつけると、シマノレーシングや宇都宮ブリッツェンがコントロールするメイン集団はようやく落ち着きを見せる。

レースは7周目に振り出しへ戻り、本格的な戦いが始まる

協調して逃げる4名に対して、メイン集団はマトリックスパワータグらがペースを上げ徐々に差を詰めていく。
そして7周目にメイン集団が4名を吸収すると、そのままの勢いで小石祐馬(チーム右京)と石上優大(EFエデュケーション・NIPPO デヴェロップメントチーム)が抜け出し、この動きでメイン集団は一気に崩壊、8周目完了時点で32名にまで集団は絞り込まれた。

ベンジャミン・ダイボールの単独抜け出しと、
ネイサン・アールの猛烈な追い上げ

その後もアタック合戦が続く中、9周目にベンジャミン・ダイボールが単独で抜け出すと、宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)と山本大喜(キナンレーシングチーム)の2名が追走に出る。

追走の2名は登り区間でメイン集団に吸収されると、今度は増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、 トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)、ネイサン・アール(チーム右京)の3名が抜け出し、さらにKOMポイントでアールがアタックを仕掛けて2名を突き放す形でチームメイトのダイボールに対して単独追走をかける。
さらに、総合有力勢によるアタック合戦の結果、メイン集団も崩壊し、5位争いも6名にまで絞られるまさにサバイバルなレースとなる。

アールと増田、ルバの差が徐々に広がっていくと、逆にアールとダイボールの差は詰まっていき、ラスト50mでアールがダイボールを捕まえるとそのままの勢いでアールが1位フィニッシュを決め、ダイボールが2位フィニッシュと、チーム右京がワン・ツー・フィニッシュを決める圧勝っぷりを見せた。
増田とルバは最後まで前2名を追い続け、ボーナスタイム含めたタイム差をそれぞれ37秒、41秒差までで留めた。
そして、5位争いの集団もボーナスタイム含めた1分28秒差で山本大喜(キナンレーシングチーム)を先頭にフィニッシュし、10位に入った小林 海までで1分36秒差という結果になった。

総合優勝争いは4人に絞られた、
富士山へ向け自信を見せるチーム右京の2人

レース後のコメントでアールは「ワン・ツーフィニッシュで決めることができ、明日の富士山ステージに向けてもチームとしてもいい結果を残せたと思う。今日のパフォーマンスで2人ともいい調子だというのが分かったので、明日もワン・ツーフィニッシュを決めたいと思う。総合順位争いでも、富士山ステージを前に増田選手やルバ選手に対して想定以上である30秒以上のタイム差をつけられたというのはとてもポジティブな状況だ。少なくとも明日もこのタイム差を維持することはできるかと思う」と、明日の富士山ステージに向けて自信をのぞかせた。

2位に入ったダイボールも2013年に富士山ステージでステージ優勝を挙げており、チームUKYO相模原の2名が協力して富士山ステージでも暴れる可能性は非常に高いと思われる。

一方で3位に入った増田は昨年富士山ステージを制している。また、チームメイトの宮崎泰史も1分28秒差の8位につけており、宮崎が増田のアシストとして力を発揮することができれば、タイム差を縮める、もしくは逆転する可能性もあるだろう。

4位のルバに関しても、昨年の富士山ステージでは2位、増田とは11秒差に入っているだけに、増田同様タイム差を縮める可能性は十分にある。

ただし、5位以降の選手たちについてはかなり厳しい状況にあると言わざるを得ない状況だ。

今日のレースを見る限り、アールとダイボールの2名に対して1分以上のタイム差を富士山ステージでつけるのは難しいだろう。しかし、富士山ステージのコースがかなり特殊なため、何が起きるか分からないのもロードレース。明日の富士山ステージも現地での観戦、YouTubeを通しての観戦で、選手たちに熱いエールを送っていただきたい。

リザルト 第1ステージ

1 ネイサン・アール チーム右京 3:04’25”
2 ベンジャミン・ダイボール チーム右京 +0’03”
3 増田成幸 宇都宮ブリッツェン +0’31”
4 トマ・ルバ キナンレーシングチーム +0’31”
5 山本大喜 キナンレーシングチーム +1’18”
6 ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア マトリックスパワータグ + 1’18”
7 小石祐馬 チーム右京 +1’18”
8 宮崎 泰史 宇都宮ブリッツェン  + 1’18”
9 フランシスコ・マンセボ・ペレス マトリックスパワータグ + 1’18”
10 小林 海 マトリックスパワータグ +1’26”

リザルト 総合成績

1 ネイサン・アール チーム右京 3:04’15”
2 ベンジャミン・ダイボール チーム右京 +0’07”
3 増田成幸 宇都宮ブリッツェン +0’37”
4 トマ・ルバ キナンレーシングチーム +0’41”
5 山本大喜 キナンレーシングチーム +1’28”
6 ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア マトリックスパワータグ + 1’28”
7 小石祐馬 チーム右京 +1’28”
8 宮崎 泰史 宇都宮ブリッツェン  + 1’28”
9 フランシスコ・マンセボ・ペレス マトリックスパワータグ + 1’28”
10 小林 海 マトリックスパワータグ +1’36”

各賞ジャージ

ポイント賞 ネイサン・アール チーム右京
山岳賞 宮崎 泰史 宇都宮ブリッツェン
新人賞 宮崎 泰史 宇都宮ブリッツェン

 

▼第2ステージ「富士山」の詳細はこちら
東京オリンピックで使われたTTコースも走る「ツアー・オブ・ジャパン」富士山ステージ

東京オリンピックで使われたTTコースも走る「ツアー・オブ・ジャパン」富士山ステージ

2022年05月18日

今年のTOJはYouTubeによるオンラインでの配信もある。ぜひ公式WEBサイトもチェックしよう。

問:TOJ公式サイト
https://www.toj.co.jp

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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