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ヒンドレーがマリアローザを獲得、カラパスから奪取|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリアの第20ステージ、クイーンステージが行われアレッサンドロ・コーヴィ(UAEチームエミレーツ、イタリア)が逃げ切り勝利を飾った。残り55kmから独走。他を寄せ付けない走りで見事優勝を手にした。一方のマリアローザはジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)に軍配。レース終盤、ヒンドレーのアタックにリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)やミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)がついていけず。ヒンドレーは総合勢の中でトップでフィニッシュ、カラパスから1分25秒のリードを獲得した。

サン・ペッレグリーノを越えるクイーンステージ

20ステージは難易度星5のクイーンステージ。81kmの1級山岳パッソ・サン・ペッレグリーノ(登坂距離18.5km、平均勾配6.2%、最大勾配15%)をこなした後、チーマ・コッピ・標高2239mの「パッソ・ポルドイ」(登坂距離11.8km、平均勾配6.8%、最大勾配10%)が登場。最後は1級山岳パッソ・フェダイア(登坂距離14km、平均勾配7.6%、最大勾配18%)の上りにフィニッシュする。

逃げは15人

スタート後、逃げが決まったのは135kmを過ぎたところ。コーヴィ、ザルディーニのほか、アンドレア・ヴェンドラーメ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、イタリア)、マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス、オランダ)、ドメン・ノヴァク(バーレーン・ヴィクトリアス、スロベニア)、レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)、ハイス・リームライゼ(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)、サム・オーメン(チーム ユンボ・ヴィスマ、ドイツ)、アントニオ・ペドレロ(モビスター チーム、スペイン)、テイメン・アレンスマン(チーム ディーエスエム、オランダ)、ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード、イタリア)、ダヴィデ・フォルモロ(UAEチームエミレーツ、イタリア)など15人で構成された。メイン集団はこの逃げを容認。ミケル・ランダ(スペイン)擁するバーレーン・ヴィクトリアスを中心に、タイム差5分ほどでコントロールされていた。

チーマ・コッピ突入

86kmの山岳もこのまま通過。レースが動いたのは55km、チーマ・コッピに設定されたパッソ・ポルドイの上りだった。ザルディーニがアタックし、それをコーヴィがカウンターアタックで先行。コーヴィが単独となる。

この動きで遅れる選手が続出。残れたのは、ノヴァク、ケムナ、アレンスマン、ペドレロ、チッコーネ、フォルモロ、リームライゼ、オーメン。8人がまとまり第2集団となった。チーマ・コッピの頂上もコーヴィが1位通過、1分半ほど遅れて第2集団である追走集団が通過した。この頃、メイン集団は6分ほど後方を走っていた。

コーヴィが逃げ切り勝利

コーヴィはそのまま快調に走行。25km地点でコーヴィと追走のタイム差は2分に拡大。

そのままラストの1級山岳に突入する。追走からはさらに遅れる選手が続出。6km地点では、ノヴァク、アレンスマン、チッコーネ、ペデレロとわずか4人になってしまった。途中、ノヴァクがアタックした場面もあったが、コーヴィはそれを寄せ付けず。フィニッシュラインを通過し、逃げ切り優勝を決めた。

イタリア出身のコーヴィは昨年ジロ初出場で、そのときの最高成績はステージ2位。今回はその悔しさを晴らす形となった。現在23歳、これからが楽しみな選手だ。

カラパスVSヒンドレー

コーヴィが快調に走るその頃、後ろでも熱い戦いが繰り広げられていた。メイン集団は、ヤシャ・ズッタリン(ドイツ)やワウト・プールス(オランダ)など、バーレーン・ヴィクトリアス勢がコントロール。イネオス勢も人数をそろえ、バーレーンをマークしていた。

ラストの1級山岳の上り、前方でけん引していたバーレーンが後退。イネオスがコントロールを開始する。昨日もいい仕事をしたパヴェル・シヴァコフ(イネオス・グレナディアーズ、フランス)がけん引。その後ろにはカラパス、ヒンドレー、ランダと総合勢がまとまっていた。いつ勝負が始まってもおかしくない状態。その中で最初に仕掛けたのは、ヒンドレーだった。鋭い走りで前に躍り出る。この動きにカラパスはついていくがランダは脱落してしまう。

ヒンドレーはそのままペースアップ。序盤の逃げから落ちてきたケムナをアシストに使い、さらに快調に走る。カラパスはそのペースについていけず。残り3km地点で一気にペースダウン。前の2人から離れてしまう。同時にケムナは仕事を終え、ヒンドレーを発射。ヒンドレーはハンドルを握り直し、スイッチが入ったかのような力強い走りでフィニッシュラインまで走りきった。順位は総合勢の中ではトップの6位。

マリアローザを着用していたカラパスはヒンドレーから1分28秒遅れの11位でフィニッシュ。マリアローザを失い総合2位に後退。タイム差は1分25秒差となってしまった。

最後はヴェローナへ今大会2回目のタイムトライアル 

明日は、17.4kmの個人タイムトライアル。今ジロの最終決戦だ。マリアローザはヒンドレーが濃厚。だが、何が起きるかわからないのがロードレース。どんなクライマックスが待っているのだろうか。

ステージ優勝 アレッサンドロ・コーヴィコメント

昨年は2度優勝のチャンスがあり、今年も優勝を狙いたかったが、今年はアルメイダのために走っていた。ただ、アルメイダは残念ながら(新型コロナウイルス陽性のためDNS)大会を去ることになった。その中で今日はチャンスとなった。クライマーではないので、早い段階で仕掛け、最後の上りでもかなりいい走りができた。ステージ優勝ができたこと、特にこのステージで勝てたことはチームのためにもよかったよ。

総合1位 ジャイ・ヒンドレー コメント

私たちは今日のために脚を温存していた。ケムナが前にいてくれて助かったよ。これ以上ないタイミングで前から降りてきてくれた。すごいステージだった。3週間の最後のタイムトライアルがどうなるかはわからないけれど、マリアローザを守るために死ぬ気で頑張るよ。

ジロ・デ・イタリア2022 第20ステージ結果

ステージ結果

1 アレッサンドロ・コーヴィ(UAEチームエミレーツ、イタリア) 4’46’34″
2 ドメン・ノヴァク(バーレーン・ヴィクトリアス、スロベニア)+32″
3 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード、イタリア)+37″
4 アントニオ・ペドレロ(モビスター チーム、スペイン)+1’36”
5 テイメン・アレンスマン(チーム ディーエスエム、オランダ)+1’50”
6 ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)+2’30”
7 ハイス・リームライゼ(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+3’04”
8 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)+3’19”
9 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)
10 レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+3’39”

個人総合時間賞(マリアローザ)

1 ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)86:07’19”
2 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)+1’25”
3 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+1’51”
4 ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)+7’57”
5 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+8’55”
6 ヤン・ヒルト(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、チェコ)+9’07”
7 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+11’18”
8 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)+16’04”
9 フアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン)+17’29”
10 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)+17’56”

ポイント賞(マリアチクラミーノ)

アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)

山岳賞(マリアアッズーラ)

クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)

ヤングライダー賞(マリアビアンカ)

フアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン)

チーム総合

バーレーン・ヴィクトリアス

▼【保存版】ジロ・デ・イタリア2022スタートリスト&コースプレビューはこちら

ジロ・デ・イタリア2022

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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