ロードバイクの適性空気圧とは? タイヤ空気圧の管理方法を解説!
FUNQスタッフ
- 2022年11月14日
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皆さんはロードバイクのタイヤ空気圧、気にしていますか? 気になった時に入れる程度であまり意識していない人もいるのではないでしょうか? 空気圧の設定は走行性能やフィーリングだけでなく、パンクやスリップにもつながるため、ライドの質や安全性を大きく左右するほど重要なものです。つまりロードバイクの性能を引き出して、かつ安全・快適に走るために、空気圧管理はとても大切。
そんなロードバイクのタイヤ空気圧について、今回は管理の仕方や入れる頻度、あったら便利な道具を紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ロードバイクの空気圧管理は重要
ロードバイクのタイヤ空気圧は主に以下の点に大きく影響します。
- 乗り心地などの快適性
- スピードの出しやすさ
- 路面のグリップ力
- パンクなどのトラブル
このように空気圧の違いで走行性能や安全性に大きな違いが生まれるため、ロードバイクの空気圧管理は非常に重要です。
ロードバイクの空気圧管理で知っておくべきこと
ではタイヤの空気圧はどのように管理すればよいのでしょうか? ここからはそのために必要な項目を解説していきます。
タイヤの適正空気圧を確認
「そもそも適正空気圧って?」。そう思われた方もいるのではないでしょうか。じつはタイヤにはメーカーが推奨する適正空気圧があり、ほとんどの場合はタイヤのサイド(側面)に上限値と下限値が印字されています。
乗る人の体重はそれぞれ異なるため、軽めの人は空気圧を低めに、重めの人は高めにといったように範囲が設けられています。下限値を下まわるとパンクなどのリスクが増え、上限値より高いとタイヤ自体を硬く感じ、乗り味が悪くなります。またバースト(タイヤが破ける)やリムが割れたりする危険性も上がります。必ず適正空気圧の範囲内で調整しましょう。
一般的にタイヤが太くなるとタイヤ内の空気量が増えて加圧時の変形量が少なくなるため、タイヤの横幅でいうところの「23mm」と「28mm」のタイヤを比較すると、28mmの方が適正空気圧は低めに設定されていることが多いです。
空気圧の単位の違い
ロードバイクのタイヤ空気圧を表す単位は主に「BAR(バール)」・「PSI(ピーエスアイ)」が使われます。どちらの単位を使うかというよりは、自分が持っている空気圧計や空気入れにあわせて、見やすいほう、わかりやすいほうを選ぶのがいいでしょう。タイヤに記されている適正空気圧はどちらの単位も併記されている場合が多いです。
参考に単位を変換するための参考値を記載しておきます。(端数は四捨五入しています。)
- 1BAR=14.5PSI
- 1PSI=0.07BAR
- kPa=0.14PSI
参考:「kPa(キロパスカル)」
ロードバイクに乗る日に空気をいれる
意外かもしれませんが、ゴムは空気を通します。ゴム風船のくちをかたく縛っても数日経つとしぼんでしまうように、タイヤも同様に少しずつ空気が抜けていきます。特にロードバイクのタイヤは高圧の空気が入っているため、空気がタイヤの外へと出ようとする力がより強くかかっています。そのため数日放置するだけで空気が抜けてしまい、適正空気圧を保ち続けることができません。
空気を入れた日と翌日の気温差が激しい場合は、大きく減圧してパンクしやすくなったりする可能性もあります。そのためロードバイクに乗る日には空気圧を再度確認することをお薦めします。
空気圧と乗り心地の関係
ロードバイクのタイヤは空気圧の違いにより、乗り心地や操作性に大きな影響を与えます。空気圧が低い場合と高い場合の特徴や、起こりやすい現象をまとめました。
低い場合
- クッション性が増し、乗り心地が良くなって安定性や快適性が向上する。
- タイヤが変形し、路面との接地する面積が増えるため路面抵抗も増え、スピードが出にくい。
- 段差を乗り越える際の変形量が大きいため、リム打ちパンクをしやすくなる。
- 路面のグリップ力が増しコーナーリングでライン取りがしやすくなる。(狙ったラインを通りやすい。)
高い場合
- タイヤが硬くなるため、わずかな段差や荒れた路面からの振動や衝撃で快適性が低下する。
- タイヤの変形が少ないため路面との接地面が減り、路面抵抗も減り、スピードを出しやすくなる。
- 路面の凹凸にタイヤが追従できず、車体ごとわずかに跳ねるなどのロスが発生する。
- 路面抵抗が減りグリップ力が減少することにより制動力がやや低下したり、ライン取りが難しくなったりする。
上記のあるような悪い影響をより少なくするために、自分にとってより適正かつ標準的な空気圧を探っていきましょう。細かく調整するならば、荷重配分を考慮して前後で空気圧を変えたり、晴れ・雨などその日の天候により空気圧を変えたりするのもいいでしょう。
ロードバイクの空気圧の管理に必要な道具
ロードバイクの空気圧を管理するには、空気圧計(空気圧ゲージ)の付いた空気入れ(ポンプ)を使って、空気を入れながら確認・調整する方法がいちばん便利で簡単です。空気入れには自宅据え置き用のフロアポンプと、出先パンク対応の携帯用ミニポンプがあり、前者は空気圧計がほぼあり、後者はあったりなかったりします。後者の場合は別で「空気圧のみ計測できるアイテム」があると便利です。
LEZYNE(レザイン) フロアポンプ SPORT FLOOR DRIVE 3.5
直径3.5インチの見やすい大型の空気圧計を装備したフロアポンプ。仏式と米式のバルブに対応しています。ベース部分の面積が広く安定しています。
- メーカー参考価格:¥7,480(税込)
- 最大空気圧:220PSI/15BAR
SERFAS (サーファス) FP-200
ポンプ上部に取り付けられた空気圧計は見やすく、90cmのロングホースでポンプを移動することなく前後のタイヤに空気を入れることができます。仏式と米式のバルブに対応し、英式バルブ用アダプターが付属するフロアポンプ。
- メーカー参考価格:¥4,620(税込)
- 参考重量:1.6kg
- 高さ:670mm
- 最大気圧:11気圧/160PSI
TOPEAK (トピーク) ジョーブロー スポーツ III
切り替え無しで仏式と米式に対応するスマートヘッド DX4と、空気量を減圧調整できるエアーリリースボタンを搭載したフロアポンプです。1ストロークあたりの空気量は317.5ccを誇ります。
- メーカー参考価格:¥6,600(税込)
- 参考重量:1.68kg
- サイズ:L117 x W253 x H678mm
- 最大充填圧: 160PSI
PANARACER (パナレーサー) BFP-02AGEZ2
ヘッドをバルブに差し込むだけでロックがいらないワンタッチフロアポンプです。本体上部にある見やすい空気圧計には、入れすぎた空気を減らせるエアーリリースボタンを搭載しています。仏式と英式に対応しています。
- メーカー参考価格:¥5,400(税別)
- 充填圧上限: 1100kPa(仏式)
PANARACER (パナレーサー) BMP-24AEZ
仏式と英式に対応した、差し込むだけのワンタッチポンプを採用し、携帯ポンプには珍しい空気圧計を装備しています。折り畳み式のベース付きなので、本体を地面に着けてフロアポンプのように使うことができます。フレーム取り付け用のブラケットが付属します。
- メーカー参考価格:¥5,400(税別)
- 参考重量:200g
- 長さ:260mm
- 充填圧上限: 900kPa
LEZYNE (レザイン) POCKET DRIVE
140mmと非常にコンパクトでジャージのポケットやサドルバッグにも収まる大きさで、重量もわずか79gと軽量です。本体に格納されたホースを取り付けて使用するなど、小さくても使いやすく設計されています。フレーム取り付け用のブラケットが付属します。
- メーカー参考価格:¥4,950(税別)
- 参考重量:79g
- 長さ:140mm
- 最大空気圧:160PSI/11BAR
TOPEAK (トピーク) スマートゲージ D2X
仏式と米式に対応するスマートヘッドを装備したデジタルエアーゲージです。文字が光るため暗所でも読み取りが可能です。ヘッドを固定したまま本体を360度回転させることができるため、上下左右のどこからでも空気圧を確認することができます。減圧調整できるエアーリリースボタン付き。
- メーカー参考価格:¥6,160(税込)
- 参考重量:56g
- サイズ:L118 x W42 x H19mm
- 計測可能: 5~260PSI
ロードバイクの空気圧はライド前に必ずチェック!
ロードバイクの空気圧を管理すること、それは快適なライドへの第一歩です。ここまで紹介してきたように、正しく空気圧を管理することで得られるメリットはとても多いのです。ライド前に空気圧を確認する習慣をつければ、パンク予防やタイヤの摩耗度チェックも同時に行え、トラブルを未然に防げます。特別な技術・知識は必要ないので、ぜひこれから実践して習慣にしていきましょう。
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