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スプリントフィニッシュで岡本 隼が2位、個人総合はメイヤースが制する|ツール・ド・台湾

5日間の会期で開催されたツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)が3月16日に閉幕。同日に最終・第5ステージが行われ、エンリーコ・ザノンチェッロ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)がスプリントを制してステージ優勝。2位に岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)が続いた。個人総合では、前日に首位に立ったジェロエン・メイヤース(トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム、オランダ)がリーダージャージを守り抜いて2023年大会の覇者となった。

5ステージすべて集団スプリントで決着

12日に台北で華やかに始まった今大会。南へと針路をとりながら進んで、最後は台湾第2の都市・高雄に到達。最終ステージは146.44kmのコースが設けられる。

台湾仏教の聖地の1つとされる佛光山をスタートすると、中盤まで上りが続く。2級と3級の計3つのカテゴリー山岳を越えて、高雄の街に入ると平坦基調に。同地の国家体育場前にフィニッシュラインが敷かれる。

第4ステージまでを終えて、メイヤースから19秒差で23人がひしめく大激戦。最後の最後まで予断を許さない展開となっている。

そんな大事な1日は、スタート直後からアタックと吸収が繰り返される慌ただしい流れに。ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)や宮崎泰史(キナンレーシングチーム)らが果敢に集団を崩しにかかるが、どれも逃げには結びつかない。集団が縦長のまま25km地点の3級山岳、41km地点の中間スプリントポイントを通過。3級山岳ではダイボールが1位通過。中間スプリントポイントでは個人総合3位のベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)がボーナスタイムを狙うが獲得ならず、4位での通過となった。

この直後にライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)や山本大喜(JCL TEAM UKYO)を乗せた逃げが決まる。一時的に集団のペースが緩んだタイミングで抜け出し、改めてペースを上げた集団が追いつきかけたものの、カバナの再アタックをきっかけに9人の先頭グループが形成される。山本もこの中に加わった。

メイン集団はリーダーのトレンガヌ・ポリゴンサイクリングチームが中心になってコントロール。逃げの9人の協調がいまひとつ保たれないことも関係してか、タイム差は2分以内で推移。レース後半に入ると、先頭グループではこの状況を嫌ってアタックする選手の姿も見られるようになる。

その流れに変化が生まれたのは、115.8km地点に設けられた2つ目の中間スプリントポイント通過直後。このポイントをカバナが一番に通過した後にアタックがかかり、残り25kmを前に先頭は3人に。さらに7kmほど進んだところでカバナがアタックし、これに続いたのはヤーゴ・ウィレムス(ロット・デスティニー、ベルギー)のみ。意思統一がされた2人が逃げ切りをかけてスピードを上げた。

しかし、メイン集団も残り10kmを切ったのを境に猛然とペースアップ。約1分の差はみるみるうちに縮まり、残り6kmでカバナたちを吸収。その後も単発のアタックはあったものの、いずれも決定打にはならず、勝負はスプリントにゆだねられた。

残り1kmからは台湾ナショナルチームが引っ張った大集団。残り500mで最終コーナーを抜けると、4番手につけていた孫崎大樹(キナンレーシングチーム)がポジションを上げてスプリントを開始。一瞬で横一線になった争いは、孫崎の後ろから伸びてきたエンリーコ・ザノンチェッロ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)が勝利。最後に伸びた岡本が2位だった。

リーダージャージ着用のメイヤースはメイン集団で走り終えて、ツール・ド・台湾2023年大会の個人総合優勝を決めた。日本チームではベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO、スペイン)が3位に入り、ドリュー・モレ(キナンレーシングチーム、オーストラリア)が6位に。小石祐馬(JCL TEAM UKYO)も20位となり、UCIポイント3点を獲得している。

5日間にわたって行われた大会は、これにて閉幕。昨年は10月開催とイレギュラーだったが、今年から通例の3月開催へと戻り、アジアにおけるシーズン前半の主要レースへと返り咲き。ヨーロッパからUCIプロチームの参戦が実現するなど、ハイクオリティのレースが展開された。

ツール・ド・台湾2023 第5ステージ結果

ステージ結果

1 エンリーコ・ザノンチェッロ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)3:13’20”
2 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)+0’00”
3 ステファン・コヴァール(Team Hrinkow Advarics、オーストリア)
4 レイモンド・クレダー(JCL TEAM UKYO、オランダ)
5 アンドレイ・レムケ(アスタナ・カザクスタン デヴェロップメントチーム、カザフスタン)
6 ジョルディ・ロペス(エキポ・ケルンファルマ、スペイン)
7 孫崎大樹(キナンレーシングチーム)
8 フィリッポ・フォルティン(Maloja Pushbikers、イタリア)
9 ロイ・エーフティングブルーム(Maloja Pushbikers、オランダ)
10 ティル・デデッケル(ロット・デスティニー、ベルギー)

個人総合時間賞

1 ジェロエン・メイヤース(トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム、オランダ) 15:39’49”
2 ジョルディ・ロペス(エキポ・ケルンファルマ、スペイン)+0’01”
3 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO、スペイン、)+0’07”
4 マティス・パースヘンス(ロット・スーダル、オランダ)
5 ジャコモ・バッラビオ(Global 6 Cycling、イタリア)+0’08”
6 ドリュー・モレ(キナンレーシングチーム、オーストラリア)
7 タナカン・チャイヤソンバット(タイナショナルチーム)+0’11”
8 リカルド・ヴェルツァ(Team Hrinkow Advarics、イタリア)+0’12”
9 ヨナス・ラップ(Team Hrinkow Advarics、イタリア)+0’13”
10 カミーロ・ゴメス(トリニティレーシング、コロンビア)

ポイント賞

エンリーコ・ザノンチェッロ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)

山岳賞

ジャック・アイトケン(セントジョージコンチネンタル、オーストラリア)

チーム総合時間

トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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