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Gトーマスがログリッチの攻撃をかわし39秒差で首位をキープ|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリアの第18ステージが25日に行われ、フィリッポ・ザナ(チーム ジェイコ・アルウラー、イタリア)が逃げ切り勝利を飾った。ラストは、レース序盤にできた7人の逃げから残ったザナとティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)のマッチスプリントとなり、ザナが勝利を手にした。

一方、総合争いではプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)が攻撃をするものの、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)も反応。結局、同タイムフィニッシュでマリア・ローザはトーマスがキープした。いよいよジロもクライマックスを迎えた。

総合争い3連戦の初日

第18ステージは、オデルツォ~ヴァル・ディ・ゾルドまでの161km。難易度星4つの丘陵ステージだ。スタート後、パッソ・デッラ・クロセッタ(距離11.6km、平均勾配7.1%)と4級山岳をクリア。残り40kmを切ってから1級山岳フォルセッラ・チビアーナ(9.6km、平均勾配7.8%)を上り、ラストは連続して登場する2級山岳、コル(5.8km、9.7%)とヴァル・ディ・ゾルド(5.8km、9.7%)を上りきってフィニッシュする。

翌日の19ステージは難易度星5の山岳、20ステージはタイムトライアル。厳しい3日間がスタートする。

ピノ含む7人の逃げが形成

レースは開始直後からアタック合戦が勃発。打ち合いが続く。

決定的な動きが出たのはスタートから30km以上が過ぎたところだった。マルコ・フリーゴ(イタリア)とデレク・ジー(ともにイスラエル・プレミアテック、カナダ)が先行。さらに山岳ジャージを狙うピノもついていく。

その後ザナ、オレリアン・パレパントル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)も加わり逃げは5人に。残り約120km地点に設定された1級山岳のパッソ・デッラ・クロセッタも同じメンバーで通過。ピノが先頭を取り、山岳ポイント暫定2位に躍り出る。

このまま5人に逃げになるかと思われたが、後ろでは諦めていない選手がいた。先頭を追っていたワジム・プロンスキー(アスタナ・カザクスタン チーム、カザフスタン)とワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック、フランス)が約107kmで追いつき、逃げに乗ることに成功。この日の逃げは7人で確定した。

一方メイン集団はタイム差2分弱でコントロールしていたが、70kmを切る頃には4分程に拡大していた。

レースが進んでも7人の逃げとメイン集団の構図は変わらず、あっという間にフォルセッラ・チビアーナに突入。メイン集団はタイム差6分ほどで走っていた。コントロールしていたのは、イネオス・グレナディアーズ。すでに複数の選手を失っているイネオスだが、やはり強かった。

約26kmに設定されたフォルセッラ・チビアーナの山頂も、ピノがトップ通過。山岳トップに躍り出る。ただこの頃になると、逃げは7人から6人へ。プロンスキーが脱落した。

ザナVSピノのマッチスプリント

最後から2つ目の山岳コルに突入しても、逃げとメインのタイム差は4分半以上。

逃げ切りの雰囲気が漂う中、最初に動いたのはピノだった。残り8.6kmで攻撃をしかける。反応できたのはザナのみ。先頭は2人になる。ピノはコルの山頂もトップ通過。山岳ポイントをきっちり追加し、フィニッシュラインに向かっていった。

残り1kmを切ってもピノとザナの2人旅。ピノ、ザナの順で500mを通過した。200m、お互いをけん制したところで最初に仕掛けたのはピノだった。しかし、ザナはピタリとマーク。最後の力を振り絞り、両者ともにスプリントをする。

結果、勝ったのはザナ。最後は勝利を確信しガッツポーズでフィニッシュラインを通過した。24歳のイタリア人ザナ。イタリアチャンピオンジャージにふさわしい強さをみせた。

総合争いではログリッチが攻撃

一方、後方では熱いマリア・ローザ争いが繰り広げられていた。

6.7km、セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ、アメリカ)がログリッチを引き連れてアタックする。この動きにトーマスは反応。エディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー、アイルランド)はついていくが、総合2位のジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)は遅れてしまう。

5.8km、今度はログリッチ自身がアタック。だがやはりトーマスが反応する。その後、お互い決定的な動きはせず。ゴールラインまで2人で走り、同タイムフィニッシュした。

一方遅れていたアルメイダは、ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ、オーストラリア)にアシストされ復帰。ログリッチ、トーマスに続き21秒遅れでフィニッシュした。総合3位にはなってしまったが、ヴァインの働きで被害は最小限に収まった。

 

明日19ステージは五つ星の難関山岳が立ちはだかる

【保存版】ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビュー

【保存版】ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビュー

2023年05月05日

第19ステージは、ロンガロネ~トレ・チーメ・ディ・ラヴァレドまでの183km。1級トレ・チーメ・ディ・ラヴァレド(距離7.2km、平均勾配7.6%)の山頂にフィニッシュする。難易度は星5つ。総合争いから目が離せない。

ステージ優勝 フィリッポ・ザナ コメント コメント

「今も信じられないよ。チャンスをくれたチームにも感謝しなければならない。僕は今回のジロを100%の力で臨んだ。人生で数少ないチャンスをものにするため、終盤は戦略的に走ったよ。イタリアチャンピオンジャージを着てジロで勝つのは、特別だよ」

個人総合時間賞 ゲラント・トーマス コメント

「アルメイダとタイム差をつけられ、プリモシュには引き離されず、いい1日になったよ。今日は自分自身、上手くコントロールできていたけれど、プリモシュはレースをハードにしてきたね。またプリモシュはおととい、アルメイダは今日調子が悪かったみたいだけど、僕自身は最後まで安定して走りたい」

ジロ・デ・イタリア2023 第17ステージ結果

ステージ結果

1 フィリッポ・ザナ(チーム ジェイコ・アルウラー、イタリア)4:25’21”
2 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)ST
3 ワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック、フランス)+50”
4 デレク・ジー(イスラエル・プレミアテック、カナダ)+1’03”
5 オレリアン・パレパントル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス+1’24”
6 マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)ST
7 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+1’56”
8 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)ST
9 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+2’17”
10 エディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー、アイルランド)+2’32”

個人総合時間賞(マリア・ローザ)

1 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)76:25’51”
2  プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+29”
3 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+39”
4 エディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー、アイルランド)+3’39”
5 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)+3’51”
6 レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+4’27”
7 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)+4’43”
8 アンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム、ノルウェー)+4’47”
9 テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)+4’53”
10 ローレンス・デプルス(イネオス・グレナディアーズ、ベルギー)+5’52”
123  新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+4:27’06”

ポイント賞(マリア・チクラミーノ)

ジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)

山岳賞(マリア・アッズーラ)

ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)

ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)

チーム総合時間賞

バーレーン・ヴィトリアス 229:00’00”

▼ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビューはこちら

ジロ・デ・イタリア2023

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