最難関山岳ステージでサンティアゴ・ブイトラゴが逃げ切り優勝｜ユキヤ通信

Bicycle Club編集部

2023年05月27日

ジロ・デ・イタリアに参戦中の新城幸也。
第19ステージはドロミテ山脈の中を縫うように中盤の2級から始まり、下ってはまた次の1級山岳、続けて1級、2級、フィニッシュは1級山頂と5つの山岳を越える難易度5つ星の183km山岳ステージ。今大会最後の過酷な山岳ステージで、逃げに成功したバーレーン・ヴィクトリアスのサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)が登坂力を生かし、見事優勝を飾った。

見事な独走優勝を果たしたサンティアゴ・ブイトラゴ　Photo　Miwa IIJIMA

またスプリントジャージ(マリア・チクラミーノ)のジョナタン・ミラン(イタリア)は、スタート前に体調がよくなかったにもかかわらず、新城をはじめチームメートが何とか制限時間内にミランをフィニッシュに運びジャージをキープした。
新城はミランを守り抜いたチームメイトとともに119位で無事にフィニッシュしている。

明日は激坂での個人タイムトライアル。いよいよ残すは2ステージとなり、現在エースのダミアーノ・カルーゾ(イタリア)は総合4位。そして、チーム総合は1位をキープしている。

マリア・チクラミーノのジョナタン・ミランを守り抜いたバーレーンの選手たち、最後の山岳ロードレースでのフィニッシュ　 Photo Miwa IIJIMA

新城幸也のコメント

「第19ステージはいろいろな物語が多すぎるステージとなった。じつは朝からジョナタンの調子がいまいちで、今日は彼を制限時間内にフィニッシュさせることが任務。スタート時点ではチームの状態は最高ではなかったが、レースが終わると全てが上手くいっていた。サンティアゴがステージ優勝！　ダミアーノが総合4位に再浮上！　ジョナタンは最悪なコンディションの中、1日苦しんで制限時間内にゴールできた。チーム総合も暫定1位のまま。これ以上の事はないだろうね！　自分自身も序盤からグルペットで前の集団とのタイム差を気にしながら走るのは精神的に疲れた。今は達成感しかないよ。ジロが終わるまであと2ステージ。上りタイムトライアルは好きじゃないけど、ペースを落とさないように、集中して走らないとね！」