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ログリッチが逆転! 山岳TTで勝利し、マリア・ローザも確定的に|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリアの第20ステージ・個人タイムトライアルが27日に行われ、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)が44分23秒でフィニッシュ。優勝を飾った。

マリア・ローザを着用していたゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)は、ログリッチから40秒遅れでゴール。2人の前日までのタイム差は26秒、ログリッチは14秒差でマリア・ローザを獲得した。

TTバイクから乗り換え、山岳へ向かうタイムトライアル

第20ステージは18.6kmの個人タイムトライアルだが、決してTTスペシャリストに有利なコースではない。というのも、平坦基調なのは前半だけ。レース後半には距離7.3km、平均勾配12.1%、最大勾配22%のモンテ・ルッサリが登場する。上位に入るには、上りの強さも重要なポイントだ。

また今回のタイムトライアルは、総合下位から3つのグループに分かれて出走する。

トップで出走するニコラス・ダッラヴァッレ(チーム コラテック・セッレイタリア、イタリア)から44番目のパスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ、ドイツ)までが第1グループ。

約1時間半後、45番目のホセ・ロハス(モビスター チーム、スペイン)から85番目のエドアルド・ザンバニーニ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)までの第2グループがスタート。

そこから約50分後、86番目のボブ・ユンゲルス(ボーラ・ハンスグローエ、ルクセンブルク)から125番・最終出走のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)までが第3グループとして出走していく。

なお、1分間隔で出走するが、ラスト15人は3分間隔で出走。中間計測は、第1が10.8km、第2が15.3km、第3が17.8kmに設定されている。

上りの強い選手が上位に躍り出る

トップ出走は、ダッラヴァッレ。55分03秒でフィニッシュし基準タイムを作る。その後も、続々と選手が出走する中、第1グループで最も好タイムを叩き出したのは、タイムトライアルが得意なティボー・ゲルナレック(チーム アルケア・サムシック、フランス)。48分35秒と第1グループで唯一の40分台を叩き出した。

続く、第2グループ。40分台を記録したのはトーマス・グローグ(チーム ユンボ・ヴィスマ、イギリス)48分48秒、トマ・シャンピオン(コフィディス、フランス)48分16秒、ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アスタナ・カザクスタン チーム、アメリカ)48分18秒、マシュー・リッチテッロ(イスラエル・プレミアテック、アメリカ)46分19秒、ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)48分25秒、ウィリアム・バルタ(モビスター チーム、アメリカ)48分47秒、マイケル・マシューズ(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)48分34秒など。第2グループ終了時点でリッチテッロがトップに躍り出た。

なお、以下シャンピオン、ドンブロウスキー、ヒーリー、マシューズと続くが、トップ5の中でマシューズは上れるスプリンター。その他4人はクライマー、もしくは総合系といっていい選手。もちろん各選手の今ステージへのモチベーションはさまざまだが、リザルトにも少なからずコースの特徴が表れていた。

第3グループが出走。ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ、オーストラリア)46分16秒、ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ)45分30秒、セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ、アメリカ)45分28秒と、続々とタイムが更新されていく。

いよいよ3分ごとに出走する残り15名もスタート。最初にいい走りをしたのはティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)だった。クスのタイムを6秒上回る。その後、ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)が上回り、ホットシートは譲ったものの山岳ジャージにふさわしい走りをみせた。

トーマスとログリッチの戦いに決着

注目の総合勢。アルメイダ、ログリッチ、トーマスがスタートしていく。まず平坦区間の第一計測。アルメイダは13分53秒、ログリッチは13分49秒、トーマスは13分51秒とほぼ同じタイムで通過する。

続く第2計測は、アルメイダが34分35秒、ログリッチが34分03秒、トーマスが34分19秒。ログリッチがリードする。ただ第3計測に向かう途中、ログリッチの自転車のチェーンが落ちた。その後すぐに走り出したものの数秒失ってしまった。

第3計測を終えればフィニッシュまであと僅か。アルメイダはその第3計測を43分で通過。45分5秒でフィニッシュし、ホットシートに座る。

しかし直後、アルメイダを上回ったのがログリッチだった。第3計測を42分20秒で通過。結局44分23秒でレースを終えた。メカトラがなければどんなタイムが出ていたのだろうか。

一方のトーマス。第3計測は42分49秒で通過。ログリッチから29秒遅れてしまう。さらにその後もペースアップできず。結局ログリッチから40秒遅れの45分3秒でフィニッシュした。

前日のトーマスとログリッチのタイム差は26秒。総合は14秒差でログリッチが逆転した。メカトラに見舞われながらもトップでフィニッシュしたログリッチ。圧巻の走りでマリア・ローザを手に入れた。

物語はローマで完結

第21ステージはローマで行われるラストステージ。いよいよ今ジロはクライマックスを迎える。総合争いがほぼ決着したといえる中、スプリンターの競演が予想される。フィニッシュラインを最も早く通過するのはどの選手か。

【保存版】ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビュー

【保存版】ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビュー

2023年05月05日

ステージ優勝 個人総合時間賞 プリモシュ・ログリッチ コメント

「本当にすごい。信じられないくらいだ。チェーンは落ちてしまったけれど、自分で直すことができた。トラブルですべてを失う可能性もあったけれど、それもレースだよ。また観客が力を与えてくれた。その雰囲気、そしてジロ自体を楽しめた。あと1日、明日はテクニカルな部分もある。大会はまだ終わっていない。でもとてもいい気分だよ」

ジロ・デ・イタリア2023 第20ステージ結果

ステージ結果

1 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)44’23”
2 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+40”
3 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+’42”
4 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)+’55”
5 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)+59”
6 セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ、アメリカ)+1’05”
7 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ)+1’07”
8 テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)+1’18”
9 アンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム、ノルウェー)+1’49”
10 ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ、オーストラリア)+1’53”

個人総合時間賞(マリア・ローザ)

1 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)82:40’36”
2  ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+14”
3 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+1’59”
4 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)+4’40”
5 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)+5’43”
6 テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)+6’05”
7 エディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー、アイルランド)+7’30”
8 アンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム、ノルウェー)+7’31”
9 レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+7’46”
10 ローレンス・デプルス(イネオス・グレナディアーズ、ベルギー)+9’08”
122 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+5:19’06”

ポイント賞(マリア・チクラミーノ)

ジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)

山岳賞(マリア・アッズーラ)

ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)

ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)

チーム総合時間賞

バーレーン・ヴィトリアス 247:56’00”

▼ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビューはこちら

ジロ・デ・イタリア2023

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