初めての飛行機輪行でゴール和歌山へ【前編】|ちょもかの太平洋岸自転車道ポレポレ旅作戦
Bicycle Club編集部
- 2023年09月04日
ポレポレはスワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」の意味。太平洋岸自転車道を舞台に、自転車ゆる旅スタイルを追求。
6県にまたがって続く太平洋岸自転車道をリポートするこの連載。千葉県銚子駅前から始まり、はや1年。ついにゴールの和歌山県です。今回は盛りだくさんなので、和歌山県は前編・後編の2回でお送りします!
コツさえつかめば飛行機輪行は自転車旅最強のツール
熊野古道やのパンダのいる白浜アドベンチャーワールドなどが有名ですが、陸路では遠い和歌山。でも飛行機ならあっという間、ということで今回は初めての飛行機輪行にもチャレンジしました。
「飛行機に自転車って持ち込めるの?」って思いますよね。もちろん預け荷物となりますが、基本的には全てのエアラインで自転車を預けることが可能。でも問題もあります。自転車に傷が付きやすかったり、メカトラブルの心配など。それもあって飛行機輪行が苦手な人もいるようです。いくつかの対策をすれば、これらの心配はかなり軽減できます。
輪行で自転車が傷つく最大の理由は、フレームとホイールがぶつかり合うから。特に飛行機輪行は貨物に預けるため、自分では管理できません。対策としてフレームとホイールを別々に預ければ、かなりのリスクは回避できます。今回のようにクルマで空港にアクセスする場合には有効な輪行の方法です。そしてもう一つのポイントが従価料金を設定する、というもの。これはいわば預け荷物にかける保険のようなもの。預け荷物にはそもそも15万円までの補償がつきます。今回は20万円と申告し、差額の5万円分の従価料金をカウンターで支払いました。これは万が一のときに保険料がきちんと支払われる、というだけではなく、“保険がかかっている大切な荷物”と、より丁寧に取り扱ってもらえます。
カウンターで自転車を預けたら、いざ出発です。羽田空港からはビューンと50分の空の旅。到着した南紀白浜空港は市街地のすぐそば。自転車を組み立て、すぐに美しい海岸線を走り始めます。三段壁や千畳敷、白良浜など、次々と観光名所が現れ、さすが和歌山県有数の観光地です。時間に余裕があるならアドベンチャーワールドのパンダに会いたいところですが、今回はお預け。とはいえとれとれ市場で観光気分も味わいつつ、緩やかなアップダウンの海岸線を走ります。
白浜からゴールの加太までは約100kmの道のり。ゴールに向けて頑張るぞ、と思いつつも白浜の誘惑になかなか抜け出せません。サクッと進むには魅力がありすぎるぞ、和歌山! まだ10kmしか進んでない。ということで後半戦も和歌山の魅力満載です。次回をお楽しみに!
ライダープロフィール
ちょもか
ソロキャンプ系女子ユーチューバー&インスタグラマー。茨城県在住。3年前より車中泊やソロキャンプの様子をchomocampで配信中。人気を集め、昨年は車中泊雑誌やBSのTVなどにも登場。愛車はダイハツ・ハイゼットカーゴ&ビアンキ・アンコラ。
太平洋岸自転車道とは
千葉県銚子市の銚子駅前から和歌山県和歌山市の加太港まで続く、全長1400kmにおよぶ大規模サイクリングロード構想。太平洋岸に自転車道の標識やサイクルステーションなどが整備され、ナショナルサイクルルートに認定されている。
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 編集:Bicycleclub TEXT:ちょもか/蟹 由香 PHOTO:蟹 由香
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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