冬に食べたい関西・関東の伝統野菜
buono 編集部
- 2016年11月19日
いよいよ本格的に寒くなって、免疫力が低下してきたこの頃。野菜を使った料理で栄養をきちんととりたいものである。今回は、冬が旬の野菜を紹介……そんな単純なものではなく、少し変わった伝統野菜を紹介する。
京都と東京の伝統野菜たち
金時にんじん/京にんじん
まずは、こちら。知らない人はいないであろう「金時にんじん」。
12月上旬から1月下旬までが旬の、別名「京にんじん」である。明治以前から京都を主産地としていたという史実はないので正確には京都の伝統野菜には含まれないが、京料理に欠かせない彩りとして昔から用いられている。
えびいも
京野菜に続いて紹介するのは、11月~12月下旬にかけてが旬の「えびいも」。肉質が緻密で煮崩れしにくく味が良いので、煮物にぴったり。スープにしても美味である。もともとは、長崎から持ち帰られたサトイモを育てているうち、大きな海老のようなイモがとれるようになり、えびいもが生まれた。
滝野川ごぼう
さて、次はきんぴらにすると美味しいごぼう。これは、ただのごぼうではなく、東京・滝野川地区(東京都北区)で栽培されている江戸野菜「滝野川ごぼう」だ。那根は長さ約1mにも育つ。ごつごつした見た目からは想像できないほど身がやわらかく、肉が締まっていて香りも良い。こちらは、11月中旬から2月上旬までが一番美味しい時期だ。
品川かぶ
さてこちらは小さい大根かと思いきや、江戸野菜の「品川かぶ」。江戸から東京にかけて、副食が漬物だったころに流行した。根は円筒形で、長さは20cmから24cm、太さ4~5cmある。10月下旬から2月までが旬でわりと長め。
練馬大根
さあ、おまたせしました!こちらが冬の定番おでんに入れると美味しい大根。あれ?よくみるとなんだか足のよう……大根足……。こちらは、「練馬大根」といって、徳川五代将軍が脚気の療養のため練馬を訪れた際、尾張(現在の愛知県)から種を取り寄せ、練馬にあった種とかけあわせて作り始めたのが元祖のものだ。たくあん漬け用に人気である。先まで太いのでなんだかお得なような気もする。
たまにはこんな由緒ある、伝統野菜をたっぷり使った料理をしてみよう。
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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