プロに習う美味しいアイスコーヒーの作り方。水っぽいアイスコーヒーを卒業する!
buono 編集部
- 2017年06月02日
海外に比べ、夏のコーヒーの楽しみ方として定着しているアイスコーヒー。でも、お店のアイスコーヒーは美味しいのに、家で作るとなぜか水っぽく美味しくない、と感じている方は多いはず。ここではアイスコーヒーが美味しいと評判のお店に、プロの淹れ方を教えてもらった。
良質の豆を使うのが鉄則!
アイスコーヒーの淹れ方には主にふたつの方法がある。ひとつは濃い目に淹れて氷で冷やす急冷法、もうひとつは冷蔵庫で保存する作り置き法だ。
「うちでは淹れたてが一番いいと考え、一杯ずつ出す直前に淹れて氷で冷やす方法をとっています」とは、東京都・世田谷区『珈琲譚』の山中憲治さん。
アイスコーヒーは豆の種類、煎り方、挽き方でさまざまな味わいと香りのバリエーションが出るため、違いを確かめつつ、自分の好みを探しながら飲むのが楽しいという。例えば中深煎りの豆を使うと、すっきりと軽くてマイルドなアイスコーヒーになる。「家庭で淹れるなら質のいい豆を使い、淹れる直前に挽くこと。できれば購入して一週間以内に飲みきってしまうのもポイントです」。
【ポイント1】専門店で質の良い豆を買うことが大切
最重要なのが、やはり豆選び。「温かいだけでなく、冷たくなっても美味しく飲めるものが本当にいい豆」という山中さん。「家で美味しく淹れるためには、まず良質の豆を買ってください。アイスコーヒー専用でなくても、深煎りであれば問題ありません」
【ポイント2】焙煎は深煎りがおすすめ
苦味が強く濃いものが好みなら深煎り、軽いものが好みなら中深煎りの豆で。深煎りと中深煎りの豆を混ぜて、オリジナルの味を作り上げてもよい。珈琲譚では焙煎した豆は2日間寝かせてから使っている。
【ポイント3】氷はロックアイスを用意する
店では業務用の氷を使うが、家で淹れる場合も氷の質が味を大きく左右する。冷蔵庫の氷だと溶けやすいし、臭いがついていることがあり、コーヒーの香りの邪魔をしてしまう。美味しいアイスコーヒーを淹れるには、ロックアイスを用意したい。
ドリップ式アイスコーヒーの淹れ方
ドリップで淹れた一杯は、手軽な市販品とは格段に味が違うので、手間をかける価値大だ。プロのドリップを参考に、是非トライしてみてほしい。なお、ドリップのコツはホットの場合と同じなので、コーヒーはホット派も覚えておいて間違いない。
【準備するもの】
・コーヒーミル
・フィルター
・氷
・ドリッパー
・ポット
・スティック
・サーバー
・グラス
【豆とお湯の分量・データ】
・挽き方……細挽き
・豆の量……18g(アイスコーヒーは豆をホットコーヒーの1.8倍使う)
・湯温……82~83℃
・湯量……出来上がりが100cc
【1】計量した豆を入れる
ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、計量した豆を入れる。
【2】中央に湯を注ぐ
ポットの注ぎ口は低い位置から、粉の上に湯を置くような感覚で、1投目の湯を注ぐ。真ん中から『の』 の字を描くように、ゆっくりと一巡する。
【3】蒸らす
コーヒーの粉に湯がいきわたると真ん中がむくむくとふくらんでくる。30秒くらい待って蒸らす。真ん中のふくらみが落ち着いて水平になるのを待とう。
【4】2投目の湯を注ぐ
ここからが抽出の本番。2投目もゆっくりと湯を中心部からまわし淹れるようにする。ここでも、湯を流し入れるというよりは、豆の上に置くような感覚で。
【5】表面がふくらむ
湯が粉にいきわたり、表面が膨らんで、コーヒー液がドリッパーの穴からぽたぽたと一定のリズムで落ちてくる。
【6】真ん中が落ちてくぼむ
液が抽出されると、また粉の真ん中が落ちてくぼんでくる。
【7】3投目を注ぐ
真ん中がくぼんだら、すべての液が落ちきる前に次の湯を注ぐ。
【8】4投目以降
4投目以降は、サーバーの目盛りで確認しつつ 抽出量をみながら湯を注ぐ
【Finish】出来上がり
これから夏に向かい、冷たい飲み物が美味しく感じる季節になってくる。自宅でも香り高い一杯を目指してトライしてみては?
【DATA】
珈琲譚(かぴたん)
住所/東京都世田谷区用賀2-36-8
電話/03-3708-0765
営業時間/9:00~20:00(土・日・祝は19:00まで)
休日/不定休
- BRAND :
- buono
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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