
車中泊には軽自動車がダントツに実用的!快適術&おすすめ軽6選

FUNQスタッフ
- 2022年04月30日
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車中泊のブームが続いていますね。それも大きなキャンピングカーではなく、小さな軽自動車が大人気です。車でふらりと出かけて、そのまま車中泊ができたら便利ですよね。でも、なぜ軽自動車なのでしょう。
実は軽自動車が選ばれるのにはちゃんとわけがあるのです。今回は、軽自動車の車中泊をおすすめする理由をはじめ、選び方や注意点まで詳しくご説明します。
車中泊におすすめの軽自動車やアイテムもご紹介します。魅力的な車がたくさん発売されていますが、特に快適さに注目してご紹介します。
まずは車中泊におすすめ軽自動車をチェックしていきましょう。
車中泊におすすめ軽自動車6選
今まで説明してきたポイントを踏まえて、実際に車中泊におすすめの車メーカー・車種をご紹介いたします。気になったものがあればぜひ販売店やディーラーで試乗してみましょう!
スズキ(エブリイワゴン・スペーシアギア)
■エブリイワゴン
軽自動車最大級の広い室内空間に加え、多彩なシートアレンジが可能!
- 室内長 2240mm
- 室内幅 1355mm
- 室内高 1420mm(ハイルーフ車)
- 燃費 13.3 km/L[2WD車](国土交通省審査値)
- 最高出力 64ps(馬力)
■スペーシアギア
街乗りの快適性とアウトドアの装備をもち、マイルドハイブリッド搭載!
- 室内長 2155mm
- 室内幅 1475mm
- 室内高 1800mm
- 燃費 21.2km/L[2WD車](国土交通省審査値)
- 最高出力 38ps(馬力)
ダイハツ(アトレー・ウエイク)
■アトレー
4ナンバーの1BOXで仕事もレジャーもOK!完全にフラットな広い荷室にできる!
- 室内長 1820mm
- 室内幅 1265mm
- 室内高 1215mm
- 燃費 14.7 km/L(国土交通省審査値)
- 最高出力 64ps(馬力)
■ウェイク
車中泊を想定して作られた車。機能性と快適性を追求した、完成度の高い1台!
- 室内長 2215mm
- 室内幅 1345mm
- 室内高 1455mm
- 燃費 16.9km/L(Gターボ)(国土交通省審査値)
- 最高出力 64ps(馬力)
ホンダ(N-BOX・N-VAN)
■N-BOX
全ての点で軽自動車の水準を超える。発売以来10年間の累計販売台数No.1!
- 室内長 2240mm
- 室内幅 1350mm
- 室内高 1400mm
- 燃費 27.0km/L(国土交通省審査値)
- 最高出力 58ps(馬力)
■N-VAN
N-BOXをベースにした商用バン。軽バンで唯一、250ccバイクがそのまま積める!
- 室内長 左:1510/右:1330/4名乗車時:785mm
- 室内幅 1235/4名乗車時:1390mm/li>
- 室内高 1365mm/li>
- 燃費 19.2km/L(国土交通省審査値)/li>
- 最高出力 53ps(馬力)/li>
軽自動車での車中泊を快適にするアイテム
車内を快適に過ごすのはもちろん、安全性を高めるためのアイテムなど、車中泊にまつわる関連グッズはたくさん出ています!今回は最低限揃えたいアイテムをまとめました。
カーテンやサンシェードで目隠し
■車用 カーテン 楽らくマグネットカーテン
プライバシーを守ってくれるカーテンです。磁石で簡単に取り付けることができます。
■フロントサイドサンシェード
サンシェードは、断熱材としても役立ちます。こちらも着脱カンタン!車種ごとにセットになっています。
LEDランタンで車のバッテリー上がりも心配なし
■Beszing ledランタン
夜になると真っ暗な車内を温かく照らすランタン!明るすぎてもまぶしいので、光が調節できるものを選ぶといいですよ。
寝袋があれば寝具はOK
■JUYEE 寝袋 冬用ダウンシュラフ
寝袋があれば、冬の寒さも大丈夫!テント泊ではないので、そんなに高いものは要りません。布団代わりにもなるこちらの寝袋は車中泊におすすめです。
ポータブルバッテリーがあればいざというときも安心
■Jackery ポータブル電源 708
車中泊では電源が必須!そこで、ポータブル電源の登場です。スマホのモバイルバッテリーの大親分のようなものです。容量の大きいものほど重くて高いので、使う家電を想定して買いましょう、車中泊には200~1000Whくらいがいいでしょう。こちらの製品は、700Whです。
ベッドキットなら寝心地抜群
フルフラットといっても、どこか凸凹。そこで考え出されたスグレモノがベッドキット。メーカー純正ものもあれば、ベッドキットを専門に作って販売している会社もあります。こちらでご紹介するのは、軽キャンピングメーカー専門店の二段ベッドキット「旅らく」です。人気の軽ワゴン4社8車種に対応している商品です。
車中泊に軽自動車をおすすめする理由
軽自動車が車中泊向きというとピンと来ない方も多いかもしれませんが、軽自動車だからこそ車中泊におすすめできる理由があるんです。
趣味にはお金がかかる!税金や維持費を抑えられる軽自動車が実用的
車中泊で出かけるといえば、海や山そして温泉でしょうか。趣味を楽しみながら、少しでも出費は抑えたいものですね。車中泊では、車が移動手段と宿泊場所を兼ねるので、すでに経済的です。さらに、軽自動車をチョイスすることで、税金や維持費を抑えられるというメリットもあります。
普通車と軽自動車にかかる費用を比較してみましょう。
- 年に1回の自動車税。5ナンバーが2万9,500円〜3万9,500円、3ナンバーは4万5,000円です。それに対して軽自動車は一律1万800円!
- 車検の費用。どこでどんな状態の車を検査してもらうのか、条件によってかかる費用は異なります。いずれにしても、普通車は軽自動車より重量税が高いので、5万円くらいは割高です。
- 燃料費・駐車場代・メンテナンス費用。年間維持費は、普通車が50万円〜70万円前後、軽自動車が35万円前後というのが相場でしょう。
こうやって並べてみると、一目瞭然で軽自動車が経済的ですね!
軽自動車は都会でも実用的!軽自動車専用の駐車スペースが便利
軽自動車は、都会の普段使いにもぴったり。公共交通機関が発達した都会では車をもたない選択もできますが、車をもつとしたら軽自動車のほうが断然実用的です。
軽自動車は、日本の道路事情に合わせて作られているので、狭い道でもスイスイ走れます。取り回しも楽です。荷物の積み下ろしや人の乗り降りも、狭いスペースにパッと停めて、ササっとできます。
また、駐車場に設けられている軽自動車専用の駐車スペースを利用することができます。軽自動車はどこにでも停められますが、普通車は軽自動車専用には停められないので、比較的空いていることが多く、とても便利です。
選ぶ軽自動車によっては大人二人が寝られるスペースを確保できる
以前は、軽自動車といえば、価格・維持費の安さと燃費の良さ。そのかわり、狭さはしかたがないよね、というイメージでした。
ところが、需要の高まりとともに、軽自動車に「広さ」を求める声が高まってきたのです。そもそも、軽自動車は、技術力の高い日本のメーカーが作り出した国内向けの車です。レスポンスの速さと創意工夫が身上!「広い軽自動車」が次々に開発され、ついにはコンパクトカーを超える広さの軽自動車まで登場しました。大人二人が寝られるスペースを備えた軽自動車が生まれたのです。
茶室の発想ですね。狭いけれど広い。必要なものは全てそろっていて、無駄がない。日本のモノ作りです。
ターボ車なら高速道路や長距離も快適!
狭さと並んで軽自動車の弱点だったのが、馬力です。しかし、これもまた克服。ターボ付きの車が解決してくれました。
ターボ(ターボチャージャー)とは、排気の圧力を利用してタービンを回転させ、圧縮した空気をエンジンに送り込む仕組み。エンジンに大量の空気を取り込めるので、爆発的なパワーで一気に加速!
ほとんどの軽自動車のラインナップにターボ車があります。高速道路や山道を力強く走っていく軽自動車、あれはターボ車ですね。
車中泊におすすめ軽自動車の選び方
軽自動車が車中泊におすすめな理由がわかったところで、軽自動車にもたくさん種類が合ってどれを選んでいいか迷ってしまいますよね。ここでは車中泊に合う軽自動車を選ぶためのポイントをご紹介します。
車内空間は広いか?
車中泊をするにあたって、一番大事なのが車内空間です。
- 圧迫感がない
- 手足を伸ばして寝られる
- 車内での移動や着替えがラクにできる
- 収納場所がある
- 荷物がたくさん積める
これらの条件をできるだけかなえてくれる軽自動車を選びましょう。ぜい沢すぎると思いますか?
ここで、軽自動車の代表的なボディタイプを、少しだけご紹介します。軽自動車の規格をどこまでも守りながら、下記のサイズを実現する日本の自動車メーカーは、お見事です!
■スーパーハイトワゴン(全高1,700㎜を超える)
広い頭上空間と電動スライドドア。乗降性に優れる。
■トールワゴン(全高1,600mmほど)
スーパーハイトよりは車高を抑え、快適性と安定性を両立。
■軽1ボックス(全高1,800mm前後)
長尺物が積める長さ。とても軽自動車とは思えない広い室内。
シートアレンジは自由か?
車中泊では、寝る場所を確保するために、シートをアレンジする必要があります。
フルフラットシートが理想です。ただし完全にまっ平になるのは、シート埋め込み式の商用バンくらいです。普通の軽自動車は、あくまでもアレンジでフラットにもなりますよという程度。
寝心地を良くして、寝返りが打てるようにするためには、クッション性のあるマットを置いたり、すき間を埋めたりと、工夫の余地があります。
燃費はいいか?
車中泊を伴う目的地は遠距離。高速道路、そして山あり谷あり。燃費、抑えたいですよね。また、日中はほとんど冷房が必要な季節や場所もあるでしょう。この冷房が、車の燃費に大きく影響します。
車の冷房はエンジンのパワーを利用するもの。冷房をつけると坂道で急にパワーダウンしたりしますよね。これは、燃料を消費しているためです。とくに馬力の小さな軽自動車には負荷が大きく、燃費は悪くなります。
そこでまた、車メーカーの本領発揮!ハイブリッド車は、燃費がいいですよね。ガソリンと電気の両方を使っているからです。その発想を軽自動車に取り入れたのです。発進や加速などエネルギーが必要なときだけ、モーターがエンジンをアシストする車で、その名もマイルドハイブリッドカー!
なお、暖房は基本的にエンジン冷却水の熱を利用しているので、関係ありません。
アクセサリーや拡張性はどうか?
車中泊ブームに乗って、各メーカーは、アクセサリーにも力を入れています。いくつか例をあげましょう。
- 二段ベッド
- 収納式デッキボード
- カーテン
- 網戸付きのシェード
- カーモスキート(車をすっぽり包み込む蚊帳)
- 外部電源入力キット
これはもう動く家ですね。ほかにも、四角いタイプの軽自動車のリアゲート(バックドア)に布をかぶせてタープとつないでみたり、拡張性をもたせる工夫が凝らされています。
軽自動車で車中泊する際の注意点
車中泊をする際には、気をつけなければいけないポイントがあります。知らないで過ごすと健康を害するだけでなく、最悪な事態にもつながってしまいます。車中泊する際は以下で説明するポイントを意識し、リスクをしっかり回避するよう気をつけましょう。
エンジンはストップさせる
車中泊の際、一晩中エンジンをつけっぱなしにするのは禁物です。排気ガスが車内に流れ込んで、一酸化炭素中毒になってしまう危険性があるからです。とくに、雪が降っているときは要注意です。マフラーが雪でふさがれ、ガスが逆流し命を落とす不幸な事故が、何度も起きています。
暑さ寒さ対策は、車の断熱・服装・場所選び・グッズの活用など、創意工夫ができます。いろいろなアイディアがありますよ。
エコノミー症候群に注意
車中泊では、ちょっと休もうと思って、リクライニングシートを倒して仮眠をとることもあるでしょう。そして、ついうっかり眠り込んでしまうことも。長時間、座ったままでいると血流が悪くなり、足の静脈に血栓(血のかたまり)ができることがあるのです。この血栓が肺の血管を詰まらせると大変なことになります。いわゆるエコノミー症候群です。
水分補給がおろそかになりがちな車内では、特に注意が必要です。こまめに水分を取り、横になるときは必ず水平な場所で!
駐車する場所やプライバシーに注意
車中泊の駐車場所は、キャンプ場以外ではサービスエリア・パーキングエリア・道の駅が一般的です。ただし、宿泊が禁止されているところもありますので、事前に確かめてから行きましょう。
防犯面にも気をつけましょう。高速道路の駐車場は、一日中車の出入りがありますが、道の駅はどちらかといえば辺ぴな場所にあります。人気の少ない場所での車中泊はさけたほうが安心です。寝るときのドアロックも忘れないようにしましょう。
また、トラブルを避けるために、プライバシーを守りましょう。外から中が見えないように自分の車にはシェードやカーテンで目隠しを!また、マナーに気をつけて、他人のプライバシーも尊重しましょう。
車内では火気厳禁
車中泊に使う軽自動車は、キッチン仕様になっていません。キャンピングカーと違うところですね。
軽自動車にバーナーやコンロを持ち込んで、火をつかうのは厳禁です。寝具などのアイテムに火が燃え移ったら、ファブリックでできている車内では、大惨事になる可能性があります。
換気扇もありませんので、閉めきった車内で調理をすると、一酸化炭素中毒になるおそれもあります。降雨などで外で火が使えないときは、窓を開け放し、車の外につけたターフなどのスペースを活用しましょう。
車中だからと侮らない、冬は気温に注意
車中泊に使う軽自動車は、本体は金属の箱です。とくに断熱対策を講じてはいません。そこもキャンピングカーとは違います。真冬は特に外気温の影響を直接受けて、相当に冷え込みます。
まず、車の防寒です。窓には目張りを施し、STEP部分からの冷気はすきまに衣類を詰めて防ぎましょう。
次に自分自身の保温です。下に敷くマット、シュラフなどの寝具は冬山用を持ち込み、衣類も吟味しましょう。ホッカイロも必携ですよ。
キャンプや登山などアウトドアライフを充実させる軽自動車での車中泊
軽自動車で車中泊の実用性と快適性がおわかりいただけたでしょうか。
軽自動車をおすすめする理由を、価格や維持費の安さ・空間の広さ・燃費の良さ・都会での利便性・走行性能からご説明しました。
実際に選ぶ際は、上記の点に加え、シートアレンジの多様さ・アクセサリーの種類・拡張性の有無を基準にするといいですね。
こんなフルスペックの「家」があれば、初心者の方やソロにトライされる方は百万力の心強さ!キャンプや登山で、明日の行動に備えて十分に疲れをいやし、元気をたくわえることができますね。
安全性には十分気をつけて、あなたのお気に入りの一台をあなた流にアレンジし、アウトドアライフを満喫しましょう。
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