道迷いを防ぐ心強いパートナー! トレイルランニングで役立つ「Instinct 2 Dual Power」
フィールドライフ 編集部
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日常的には走る習慣はないけれど、たまには山を走りたい。でも、山を走り慣れていないと、走るスピードでルートを把握するのは至難の業。ルートミスや道迷いすることも少なくないだろう。とくに気軽に行きやすい低山は、登山道が複数あったり尾根上でも木々に覆われていていることが多く、標高の高い見晴らしのいい稜線のある山などと比べると意外に難易度が高い。地図で現在地を把握しながら進むことが重要だ。
現在地を即座に把握することができるGPSスマートウォッチは、ふだん山を走り慣れていないトレイルラン初心者にとって心強い装備といえるだろう。ガーミンの「Instinct」シリーズは走ったデータを管理できるなど、トレランユースで役立つ機能も豊富に備えるが、今回は初心者にとってなにより重要な、道迷いを防ぐ機能が充実していることに注目したい。
普段は登山や沢登り、スキー、魚突きなど、さまざまなアウトドアアクティビティを楽しむが、トレイルランニングは初心者であり、初代インスティンクトのユーザーでもあるライター・阿部静が「Instinct 2 Dual Power」を使用し実際に山を走ってみて、その機能性を確かめてみた。 INDEX
文◉阿部 静 写真◉後藤武久
東京・青梅の里山でトレイルランニング
普段は北アルプスの高山などの縦走登山や、沢や海に向かうことが多いが、今回は山を走ることが目的。訪れたのは都心から電車で気軽にアクセスできる、東京都青梅市にある里山「赤ぼっこ」だ。立川から奥多摩へとつながるJR青梅線の駅、宮ノ平で下車する。
「長淵山ハイキングコース」にある展望のいい山で、赤ぼっこの山頂からは川苔山や大岳山などの奥多摩の山々、さらに青梅の町並みも見渡せる景色の良さが魅力だ。
ハイキングでも2時間ほどで青梅駅へ下山できる行程なので、トレラン初心者でもハードルが低く気軽に楽しむことができる。
出発前にスマートフォンからルートを取り込んで、準備万端!
山中でナビゲーション機能を活用するためには、山に入る前に今回のルートを「Instinct 2 Dual Power」に取り込んでおくことが重要だ。
まずはスマートフォンにあらかじめダウンロードしておいたGPXファイル形式のルートデータを、ガーミン専用のスマートフォンアプリ「Garmin Connect Mobile」にアップロード。このアプリを介してルートを取り込んでおくことで、目的のルートでナビを使用できるようになるのだ。
ルートの取り込みが完了したら、時計の右上の「GPS」ボタンで画面上の「ナビ」を選択。
次にナビゲーションメニューから「コース」を選ぶ。
最後にコースメニューであらかじめ設定しておいたルート名を選択。これでナビゲーションの準備が完了だ。
「Instinct 2 Dual Power」の詳細はこちら
ナビゲーション機能を使って、トレイルランニング開始!
舗装路をしばらく歩いたら、登山道に入りいよいよ走り始める。スタート前に選択したルートでナビゲーション始動させれば、GPSがトラッキングしてくれるので、つねに現在地が把握できて走りに集中することができる。
分岐点などの迷いやすいポイントも、液晶画面を見ればルート上の進むべき方向を指し示してくれているので、ランの最中でも視覚的に情報をキャッチできてすばやく判断できる。
ナビゲーション機能がすべて時計に集約されているため地図を出す手間も省かれ、わずらわしさも軽減されて便利。
「Instinct 2 Dual Power」の詳細はこちら
コースアウトを知らせてくれるから道迷いしにくい!
トレイルランは登山より速いスピードで移動していくので、ルートを間違えたことに気付かず進んでしまってどんどん違う道へ……という失敗は初心者にありがち。だが、取り込んだルートでナビゲーション機能を活用すれば、コースアウトした際にアラームとバイブレーションで知らせてくれるので、早めにルートに戻ることができるので安心だ。
コースアウトすると、液晶画面には「オフコース」と表示される。ルート上をたどるラインも道を外れてしまった状況を伝えてくれるため、コースアウトしてしまったことを視覚的にも確認できる。
「Instinct 2 Dual Power」の詳細はこちら
ガーミンならではの精度の高い位置情報
長年さまざまな製品を手掛けてきた、GPS機器のスペシャリストであるガーミン。「Instinct 2 Dual Power」でも、そのエッセンスはしっかりと受け継がれていて、位置情報はGPSのほかに「GLONASS」「Galileo」「みちびき」の4システム測位に対応し、精度を高めている。
そのためコースから外れてしまっても、精度の高い位置情報により的確にもとの道へ戻ることができる。たとえ山深い山中であっても安心だ。
さらに位置情報取得の際に使用する衛星の種類、取得する頻度を変えることで精度やバッテリー持ちのコントロールもできる。
基本のGPSに加えてGLONASS、もしくはGALILEOを補完的に使用すれば位置情報の精度が向上。だが、消費電力が増えるのでバッテリーの持ちは少し悪くなる。
精度や取得の頻度は落としてもバッテリー持ちを優先させたい場合は、1分に1回位置情報を取得する「Ultra Track」が便利。こちらであれば消費電力が押さえられ、稼働時間を延ばすことができる。
「Instinct 2 Dual Power」の詳細はこちら
心拍をチェックしてオーバーペースを防ぐ
トレイルランに慣れていないと自身の体力やペース配分を意識できず、オーバーペースになってしまいがち。オーバーペースが続くと体力を消耗し、疲労が蓄積してしまうため後半バテてしまうことがある。無理のないペースを保つために便利なのが心拍を表示する機能だ。
心拍表示画面ではリアルタイムの心拍数が明確に表記される。併せて4段階のグラフで心拍上昇レベルが表され、視覚的にもわかりやすい。低心拍だと「ウォームアップ」、少し心拍が上昇すると「イージー」に変わる。
心拍130前後ぐらいまで上昇すると「モデレート」に変化し、適度な負荷であることを教えてくれる。
心拍150を越えると「ハード」レベル。心肺に負荷をかけすぎているため、このレベルで運動を続けると体力を激しく消耗してしまうのでペースダウンを心がけたい。
心拍表示を細かく確認することで現状の心拍数を把握することができ、ペース配分を意識することができるだろう。
「Instinct 2 Dual Power」の詳細はこちら
視覚的にわかりやすい残上昇量画面が便利
トレイルランに慣れない初心者にとって「自分がどれくらい走ったのか」「残りの距離やアップダウンはどれくらいあるのか」といった情報は気になるところ。
それらを視覚的にわかりやすく表記する機能も搭載されている。
事前に取り込んだルートに基づいて、残上昇量、累積標高、合計距離、現在の距離が数値とグラフによって1画面で表記される。
これなら走りながらでも知りたい情報をすぐさまキャッチでき、残りの距離や負荷レベルと、自分の体力とを相談し、ペース配分の判断基準として利用できる。
走った成果をデータでチェックできる
ひさしぶりのトレイルランを終えて、下山してひと息。走ったデータはスマートフォンアプリ「Garmin Connect Mobile」でチェックできる。
電車で帰りながらの道中など、すぐにデータとして今日の成果を目に見えるかたちで確認できるので達成感も感じられ、今後の継続にもつながりそうだ。
データ表示画面では、走った距離やトータルでかかった時間はもちろん、どれくらいのペースで走ったか、累積の獲得標高、消費カロリーなど各種データを数値とグラフでわかりやすく知らせてくれる。
ランを習慣化していけば体のコンディションなどを体感的な目安だけでなく統計データで客観的にもチェックできるので、より効果的に走力アップを図ることもできるだろう。
「Instinct 2 Dual Power」の詳細はこちら
普段の体調もアプリでトータルマネージメント
日常的に身体を動かしていると自身の身体への関心が高まるが、アクティビティを行なうとき以外でも「Instinct 2 Dual Power」を装着していれば、平常時の心拍、疲労具合を数値で表示する「ボディバッテリー」、ストレスレベルなどがチェックできる。
これらを把握することで日常的に身体のコンディショニングもしやすくなり、運動時の目安にもなる。
また、体力回復には睡眠も大切。睡眠時にも装着していれば、眠りの深さや疲労の回復具合までも把握することができ、睡眠レベルを確認できる。継続し続ければ自身の睡眠スコアの変化も把握できるので、眠りの質を向上させるきっかけにもなりそうだ。
アウトドア全般から日常使いまで365日使える万能ウォッチ
今回はトレイルランニングでのナビゲーション機能が活躍したが、そのほかにも登山や沢登り、バックカントリースキー、はたまた海辺のフィールドまで、季節や場所を問わずさまざまなアクティビティの相棒として活躍してくれる。
また、メールやSNSメッセージなどの通知機能やSuicaとの連動など、スマートウォッチとしての機能も充実。アウトドアアクティビティのみならず、日常でも愛用できるオールラウンドな時計であることが「Instinct 2 Dual Power」の最大の魅力だろう。
今回使用したInstinct 2 Dual Powerはこちら
Garmin Instinct 2 Dual Power
(ガーミン・インスティンクト 2 デュアルパワー)
- 62,700円(税込)
- 本体サイズ:45.0 x 45.0 x 14.5mm
- 重量:52g
- ケース素材:繊維強化ポリマー
- ガラス素材:コーニング社製 Gorilla Glass DX
- ベルト:シリコン、QuickFitバンド(22mm、別売り)にも交換対応
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問い合わせ:ガーミンジャパン
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PROFILE
フィールドライフ 編集部
2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。
2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。