ポケモンGOのNiantic村井CEO、スポーツ庁鈴木長官と対談。ボールの投げ方指南も

Niantic、スポーツ庁の『Sport in Life』ロゴ認定第1号に

スポーツによる国民の健康増進を推進するスポーツ庁では、生活スタイルの一部としてスポーツを取り入れることを奨励する『Sport in Life』プロジェクトをスタート。このプロジェクトに沿った取り組みに『Sport in Life』のロゴマークが付与されることとなった。

その『Sport in Life』のロゴマーク付与第1号に、『Ingress』や『Pokémon GO』『ハリー・ポッター:魔法同盟』のNianticが選定され、それを期にNiantic Inc. 村井説人CEOと、スポーツ庁の鈴木大地長官との意見交換が長官室で約30分ほど行われた。

今日、ポケモンGOをインストールした鈴木長官

まず、鈴木長官は「正直申しわけないんですけど、これまで我々の世界と違うというか、入りづらいと思っていたんですけれども、今日アプリをインストールしました(笑)。これを機会にガンガン歩きたいなと思っています」と胸襟を開いた発言。

村井CEOは『Adventures on Foot(歩いて、冒険に出よう)』というNianticにミッションや、これまでIngressやポケモンGOでいかに多くの、幅広い人たちが戸外に出て、歩いたかを説明。これまでの全プレイヤーが歩いた距離は230億km(太陽と冥王星の距離の4.6倍)であることを話し、鈴木長官を驚かせた。また石巻をはじめ、地方自治体との取り組みなどについても説明。「先ほど長官が、『入りづらい』とおっしゃっていましたが、まさしく、その入りづらいと思える何ものかを、『Sport in Life』のロゴをいただくことで取り除きたいなと思っております」と語った。

元水泳選手である鈴木長官は、やはりゲームとは対極の体育会系の世界に生きてきた人らしく「先入観としては、ゲームはスポーツの真逆にあって、むしろ敵なんじゃないかというぐらいに思っていました。IOCなんかでも『画面がスポーツの機会を奪っている』という人もいるぐらいです。でも、そういう引きこもるようなゲームもあれば、こういう外に出るゲームもある。そういうゲームの多様性を感じました。まさにNianticさんがおっしゃるように一歩でも、外に出て歩くというのが、スポーツの第一歩だと思ってますので、そういう意味で御社の取り組みに賛同させていただくということで、今回の選定となりました」と発言。

村井CEOは「長官のご趣味ってなんですか?」と聞き、ジョギングや水泳、ウォーキングを上げた鈴木長官に「我々のチャレンジは、長官が今「ジョギングが趣味です」とおっしゃるのと同じように、「私の趣味はポケモンGOです」って胸を張って言っていただけるようなカタチにしていきたいというところにあります。その意味で、今回認定していただいた『Sport in Life』のロゴというのはとても意義深いものだと思っています」と言葉を返した。

オリンピックと連動して、登場するポケモンも!?

取材陣からの「今後、2020年のオリンピックに向けて何か、一緒に協力していくのですか?」という質問に対しては村井CEOが「153以上の国と地域で遊べるNianticのゲームですが、2020年に日本にいらっしゃる方々が、競技を楽しむのはもちろんとして、日本の良さとか、土地の良さを知っていただくお手伝いもできるかなと思っております。歩くことで、海外からいらっしゃった方が、日本のいろんなことを発見できると思います」と説明。

鈴木長官は「オリンピック期間中の日本で、レアなものが出たりしたら面白いよね。難しいのが、オリンピック/パラリンピックという名称を使うといろいろなことを言う人がいるので……(笑)そういえば、今年ラグビーワールドカップというのも開催されまして、それは日本国内の12都市で開催されるので、開催都市で何か……というのならいいかもしれませんね(笑)」と語った。

また、Ingressの地方活性に対する貢献についても「今日非常に強力な援軍を得たように思っておりますので、我々のやらなきゃいけないことを一緒にできるような気がしてきました。」と好意的に発言。

村井CEOが鈴木長官にモンスターボールの投げ方をレクチャー

最後には、鈴木長官が自身のスマホでポケモンGOを立ち上げて、村井CEOがプレイ方法についてレクチャー、モンスターボールの投げ方をレクチャーする一幕もあった。

5年前、Ingressがまだマニアだけのゲームだった頃から取材させていただいている筆者としては、NianticのCEOがスポーツ庁から認定されるようになるなんて、感無量なものがある。

我々がずっと取材してきたこのGPSゲームが、高齢者を含む幅広い年齢層の健康増進、文化的にさまざまな場所に秘められた歴史など注目し、地方の活性化としても役に立っていると訴えきたことが、ようやく世間一般に認められるようになってとてもうれしい。

Nianticのみなさん、『Sport in Life』第一号認定おめでとうございます。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年8月号 Vol.94』

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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