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フロント&バック両方向へのアップス・アンド・ダウンスを身に着けて脱初心者へ!

横に進む感覚を斜めテイク・オフで養ったら、波のフェイスを上下に動いて加速してみる。

波のフェイスのトップとボトムを小さくターンすることを繰り返して上下行き来して加速させるテクニックがアップス・アンド・ダウンスだ。体重をボードにしっかり伝えて崩れていく波を走り抜けることで加速するのだが、まず一番重要なのが「目線」。自分では波の先を見ているつもりでも、意外とそんなに遠くを見られていないはず。5m先を目線でリードし、波の変化を把握し、自分の進むラインをイメージしたい。

そして、波の上下を行き来するためにはアップス(トップに上る)=抜重、ダウンス(ボトムに下りる)=前足加重をリズミカルに行うイメージ。アップスは後ろ足加重になってトップに上るため体がやや伸びている。一方ダウンスはスピードをつけてボトムに下りるため、前足加重になって体がコンパクトになる。また、アップスはフェイスにレールを入れ、ダウンスはレールを抜くことの繰り返しというのもわかる。ブレイクに合わせて波の力を利用して推進力を増して、更なるアクションへと繋げる重要なテクニックなのだ。

アップス・アンド・ダウンスができるようになり、横に走れるようになると初心者は卒業だ。波の中腹でただボードをパタパタさせるのではなく、加重と抜重を意識して波のトップとボトムを広く使ってスピードアップを意識しよう。

フロントサイドへのアップス・アンド・ダウンス

1. 斜めにアプローチしてレールをセットする

レールをフェイスにセットして斜めテイク・オフが成功したら 斜めに滑り下りる。ボトムまで下りないように。

2. 腕でリードして後ろ足加重でトップへ

抜重して後ろ足加重で波のフェイスのトップへ上る。1、2ともに波にレールが入っているのがわかる。

3. 波のトップではヒザを曲げてコンパクトに

レールが入っておらず、広い範囲でボードのボトムに波が接水することでさらにスピードアップ。体はコンパクトに。

4. 前足加重で一気にスピードアップ

トップで加速したら、ボトムへ向かいます。前足に加重をしてスピードを上げていきます。ボトムに下りすぎないように注意。

5. 前足加重は“前足でボードを抑えこむ”意識

波のブレイクが速いのでボトムに下りすぎないようにしてスピ ードをさらに上げてこのセクションを抜けたい。

6. 焦ることなく体はコンパクトに

進行方向の波がブレイクし始めてきたが、トップからボトムへ向かうまでに十分スピードがついているので焦らない。

7. 浅いターンでボトムからトップを目指す

ボトムまで下りたら体重を掛けてレールを入れて、浅いターンでトップを目指す。この時に後ろ足加重を意識する。

8. 後ろ足加重で体が伸び上がるようにトップへ

トップではコンパクトに、このシークエンスのようにボトムから上る際は体が伸びている。バネが伸び縮みする様をイメージしてほしい。

動きを確認!右腕のリードを意識して

進行方向に対して体を横と正面に向けるくり返し

トップから上る際に体を伸び上がらせるには、右腕でリードすることに伴いヒザの伸縮が行われる。ボトムに下りる際は正面を向いている点にも注目したい。

バック・サイド方向のアップス・アンド・ダウンスに挑戦

進行方向が見えにくいバック・サイドの苦手意識は肩の開きでカバーする。

フロント・サイドに比べて背中側に波があるため進行方向が見えにくいバック・サイドに苦手意識を持っている方も多いのでは?でも、コツさえつかめばバック・サイドもフロント・サイド同様意外と簡単に波を横に滑ることができる。

まずテイク・オフに成功したらボトムに下りすぎず進行方向に目線を預ける。視界が狭いため乗りにくく感じるが、肩を波側に開くことで視界が広がるはずだ。同時にカカトへの加重もしやすくなるため波のトップに自然とボードが上る。上ったらスムースにレールを切り返し、前足加重でボトム方向に下り、また肩を開いてトップに上って、レールを切り返し、ボトム方向に下りるの繰り返しがバック・サイドのアップス・アンド・ダウンスだ。

ポイントとなる肩を開くためにはもちろんコンパクトな姿勢と腰の開き、ヒザを柔らかく保つことが前提だが、ボトムからトップに上る際に両腕を進行方向にぐいっと振り上げること。この腕の振りが肩を開くきっかけになるのだ。

アップス・アンド・ダウンスで全身をバネのように上下動させて横に進んで行き、スピードがついたらボトム・ターンから、トップに上ってオフ・ザ・リップで分厚いスプレーを飛ばしたい!そんなイメージトレーニングも大事なのだ。

1. テイク・オフしたら下りすぎない

テイク・オフ直後にボトムに下りきってしまうと失速するので、早めにトップに上る意識をする。体はコンパクトに。

2. 目線でリードし波のフェイスを見る

目線でリードして肩越しに波のフェイスを確認することが重要。カカトへの加重の反発からボードが徐々にトップに。

3. 両腕を軽くトップに振るイメージを

ターンしてトップに上る際、両腕をトップに振り上げる意識をするとスムースに。肩が軽く開いているのがわかる。

4. 波のフェイスを広く使う

ボトム寄りの狭い場所のみならず、フェイスをフルに使う意識でスピードをつけてトップへ上っていく。

5. レールを切り返す

トップまで上ったら上半身は先行してターンをリードしつつボトム方向へ滑り下りていく。

6. 再びボトム方向へ

浅くトップターンをしただけでもこれだけスプレーが飛ぶということは、確実に波のトップで切り返した証拠。

7. トップに上るべく目線でリード

体をコンパクトに畳んで、再度トップに上るために目線でリードしていることが伺える。ここも目線に注目。

8. 肩を開いてトップへ

カカト加重の反発と肩の開きによってボードが鋭くトップへ向かっている。レールが波のフェイスに食い込んでいるのがわかる。

肩の開きがバック・サイドのポイント

陸練ではヒザを柔らかく低姿勢を保って両腕で肩を開く

目線でリードし、波のフェイスを見たら両腕を振り上げて肩を開くと自然と腰も開き、トップに上っていく。

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FUNQ NALU 編集部

FUNQ NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

FUNQ NALU 編集部の記事一覧

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