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カリスマサーファーが考えるマジックボードとは? #3|アレックス・ノスト

カリスマが考えるマジックボードとは。サーファー、そしてシェイピングも手がける6人に、マジックボードについて質問を投げかけた。カリスマ達にとってマジックボードとはどのような存在なのだろうか。答えてくれたのは、唯一無二の存在で現代のカリスマと言われる一人、アレックス・ノスト(ALEX KNOST)。
◎出典: NALU(ナルー)no.121_2021年7月号

サーフィンをやめなければ、マジックボードから君を見つけてくれる。

Q:マジックボードとは?
マジックボードは、二つの方法で誕生するんだ。一つ目は、偶然に生まれる。何も考えずにただボードを作りたいという衝動によって導かれる創造性に抵抗しなければ、なぜか自然とカタチになることがある。もう一つは、同じようなデザインのシェイプを何百回も繰り返し、世界中でそれを乗り回し、デザインを作り直すたびにほんの少しずつ調整していくんだ。それでマジックボードが誕生する。

Q:マジックボードを持っているなら、そのスペックを教えて。
今はマジックボードが2本ある。どちらも自分でシェイプしたボードだ。 一本目は7’5”の“twonzer”(twin fin Bonzer)。これは偶然にできたもので、僕がこのボードとダンスをすると驚くほど新しい感覚が生まれるんだ。2本目はシングルフィンエッグで、長さは同じだけど“twonzer”よりも幅が狭い。どちらもどんな波も乗りこなすことができて、びっくりするような様々乗り方でサーフィンができる。正に魔法のようなボードだよ。常にボードのノーズからテールまで乗り尽くしているよ。

▲アレックス自らがシェイプした“twonzer”。今もっともお気に入りのマジックボードの一本

▲ツインフィンとボンザーが融合したフィンデザイン。偶然から生まれたと言う

Q:これまでの人生でマジックボードに出合ったことがありますか?
うん、多分10本くらいかな。70年代のマジックなボードさ。何本かは僕のサーフヒーロー達のハンドシェイプさ。他のものは僕が自分で作ったよ。

Q:どうすればマジックボードに出合うことができる?
新鮮なフィーリング(感情)を探すこと、決してサーフィンをやめないことだね。そうすればマジックボードの方から君を見つけてくれるよ。

Profile

1990年代のロングボードリバイバル以降、多くの才能あふれるサーファーが誕生したが、「カリスマ」と呼ばれるのはひと握りだろう。その稀有な一人が、カリフォルニア、ブラッキーズ出身のアレックス・ノストだ。カリスマの第一条件はスタイルがあること。アレックスのサーフィンは、他が真似することのできないスタイリッシュそのもの。今やロングボードという枠、そして時代を超えて、自らが理想とするサーフィンを追求している。

出典

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FUNQ NALU 編集部

FUNQ NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

FUNQ NALU 編集部の記事一覧

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